iOSに対するAndroid OSの優位性として挙げられることが多かった機能は何か。そのひとつが、自由度の高いアプリ連携機能(インテント)だということに異論のある人は少ないだろう。
Appleは2日に発表した「iOS 8」において、アプリ間の共有機能を大幅に強化し、開発者向けに拡張性のある仕組み(Extensibility)を提供することを発表した。
小難しい話を抜きにすれば、以下のような機能拡張が可能となる。
- 標準の写真アプリ内で好きな画像加工アプリを共有先に指定して加工を済ませることができる
- Safariで開いているページで翻訳などのアクションを自由に追加し実行できる
- ブラウジング中にシェアしたい画像の共有先を自由に選べる(共有先の1例:Pinterest)
- アプリのウィジェットを通知センターに追加し、機能を実行できる
- ドキュメントをさまざまなアプリで利用し共有できる
- キーボード(文字入力機能=IME)を変更できる
これらは、これまでAndroid OSでは当然のように可能だった機能で、iOSで同様の機能が利用できずに不便だと感じていたユーザーも多かった。この拡張性に関する詳細は明らかでないため、どこまで自由度が増すのかは定かではないが、従来のAppleの方針から大きな転換が図られたと評してよいだろう。