登山専用のSNSサイト「ヤマレコ」は、スマートフォンやRICOH THETAで撮影した上下左右360度のパノラマ写真をサイト上で共有し、リアルな山の情景をブラウザなどで体感できるサービスを公開した。
全天球写真に最適な共有スポット
近年、RICOH THETAなどの全天球カメラや、AndroidのGoogleカメラ、iPhoneのPhotosynth(Microsoft製)といったスマホアプリにより、徐々に上下左右360度パノラマ写真を撮影できる環境が整ってきた。一方で、その撮影した画像を簡単かつ臨場感ある形で共有する方法がない、という問題もあった。
同サービスは、ヤマレコ内の登山の記録を共有する機能「山行記録」で提供され、投稿された写真の中から自動的に上下左右360度パノラマの写真であることを判別し、ブラウザのビューアおよびVR(バーチャルリアリティ)のヘッドセット「Oculus Rift」用のビューアで表示できるようになる。
また、投稿写真のファイルに付与されているPhotosphere XMPタグの情報を読み取り、アプリによる撮影などで360度すべての撮影ができていない写真であっても、その欠落部分を考慮して表示をおこなう。
将来的には、Oculus Riftを利用した表示環境を観光案内所や道の駅などの公共の施設に設置することにより、その地域に関する登山の情報を観光客に伝える目的での利用も考えているという。
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