iOS向けの無音(静音)カメラアプリとして安定した人気を誇る「OneCam」に見せかけた偽物アプリが、App Storeに出現している。
OneCamのデベロッパーであるWalker Softwareが、TwitterおよびApp Storeの説明で注意を呼びかけている。
【OneCamサポート拡散希望】パクリアプリを作っている会社にOneCamのアイコンと名前、説明文をパクられました。非常に憤慨しています!本家OneCamのアップデートは45回です。偽物なので十分気をつけてください! https://t.co/7iDwsxLBPH
— AppleWalker (@AppleWalker) 2014, 4月 25
アイコン、アプリ名、説明文を丸パクリ
問題の偽物アプリは、アイコン画像やアプリ名、App Store上の説明文などをOneCamからほぼ丸パクリしており、まず間違いなくユーザーを騙す意図でアプリを販売していると断定してよいだろう(価格は200円)。アイコン画像は、白い小文字を消去した上で反転させている。
偽物アプリにも、OneCam同様に無音(静音)で撮影する機能が存在している。
検索で2番目に表示、そしてアプリ名が変化
筆者が本記事を執筆中に、偽物アプリのアプリ名が変更された。以前のアプリ名の頭に「新」が付け加えられており、本家OneCamの新作であるかのようにユーザーを誤認させようとする故意が透けて見える。
幸か不幸か、App Storeで「OneCam」のキーワードで検索すると、本物のOneCamはトップに表示される。しかし、偽物アプリが2番目に表示されるため、勘違いしてしまうユーザーがいる可能性は高いだろう。
Appleの対応が待たれるところだが、過去にはソースコードを盗用したアプリが堂々と販売されていたこともある。ユーザーを守ろうとするプラットフォームと、ユーザーをカモにしようとする悪質な業者との戦いは、イタチごっことなってしまうのが世の常だが……。
なお、ライバルのGoogleは先日、ソースコード盗用の海賊版アプリを機械的に排除する特許を出願している。