講談社が第1回「LINEノベル大賞」受賞作を発表、青春スポ根ストーリー『SIMPLE』など

LINEノベル大賞

講談社は1日、「LINEノベル大賞」の第1回受賞作品をERINA氏著『SIMPLE』に決定したと発表した。

書籍および電子書籍としても出版

LINEノベル大賞は、LINEの公式アカウントを通じて小説を無料で楽しめるサービス「LINE ノベル」(2013年11月時点の購読者:約36万人)にて開催された公募文学賞。

今回、応募総数約700作品から最終候補作を12作まで絞り、10月26~27日にLINEユーザーからの投票を経て受賞作が決められた。

大賞の『SIMPLE』のほか、優秀賞として神蔵柾仁氏著『RPG少年と目覚めない少女』が金賞、相武流生氏著『ドキドキするのは恋だけでたくさんだ』が友だち賞を受賞した。

大賞と優秀賞受賞作は、2013年12月中に講談社から書籍および電子書籍として出版される。

LINEノベル大賞

また、LINEノベル大賞コンテスト開催と同時に、候補作それぞれにイメージイラストを投稿してもらい最優秀イラストを決める、LINEノベル大賞イラストコンペも開催。

最優秀イラストの作者は、書籍の表紙や挿絵も描くという。

『SIMPLE』

あらすじ
高校に入学した桜木ひかりは部活選びのため、女子バスケ部を見学していた。そこで男子バスケ部の佐々木翔平からシュート勝負を持ちかけられる。失いかけていたバスケへの情熱が蘇り、生まれる恋模様。スポ根と恋愛で加速する青春ストーリー。
著者:ERINA(えりな)
1987年生まれ。第2回日本ケータイ小説大賞・JOYSOUND賞を受賞して作家デビュー。受賞作『儚い者たち』(スターツ出版)、『Clover』(竹書房)、『雨唄』(竹書房)の3部作を出版。桐谷美玲主演の映画『音楽人』の原作も執筆。

『RPG少年と目覚めない少女』

あらすじ
他の人に知られると徐々に弱くなっていき、最終的には消えてしまう不思議で儚い”能力”。それを失わずに様々なことを調べるため、深夜火(みやび)と真瑠葉(まるは)と由紀人(ゆきと)の中学生3人は、ワンダーズというグループを結成した。ある日、深夜火は”能力”を使わなければ解決不可能な事件に巻き込まれる。
著者:神蔵柾仁(かみくらまさひと)
1979年生まれ。20歳の頃から執筆活動を始め、年2回のペースでさまざまな賞に挑戦中。

『ドキドキするのは恋だけでたくさんだ』

あらすじ
天才肌で頭脳明晰、おまけに容姿端麗。いわゆるイケメンな桂尊(かつらみこと)には人には言えぬ欠点があった。恋をすると冷静でいられなくなるのだ。サークル旅行のさなか、片思いの愛美が行方不明になり、愛美の自宅が一晩で消失してしまい――。
著者:相武流生(あいむりゅうせい)
1971年生まれ。普段は本名の相武辰昌で演劇の台本執筆、作・演出などを行っている。現在は12月の公演に向けた台本を執筆中。