富士通がフランスのキャリアOrangeを通じて6月より発売中のシニア向けスマートフォン「STYLISTIC S01」の販売網が一気に拡大された。日本でおなじみ「らくらくスマートフォン」をベースにした同モデルが、フランスのユーザーに好評を得ているようだ。
ハード・サービス両面で高評価
今回、Orangeは「STYLISTIC S01」のフランス全土への展開を決め、10月より取扱店舗を250店舗に拡大。急成長するシニア市場へ向けた販売強化をはかっている。
富士通ではこの背景を、らくらくホンシリーズで10年来培ってきた技術・ノウハウによる通話の聞きやすさ、タッチパネルの押しやすさ、サービスの使いやすさ、さらに海外では珍しい防水対応などが評価されていると分析している。
また、サービス面での充実も人気の要因だろう。STYLISTIC S01にはOrangeのサービスやアプリなどもプリインストールされるが、基本的に端末のサポートや専用ポータルサイト、コミュニティサービス、写真共有サービスなどをユーザーが安心して使えるように富士通が運営する。
スマートフォンでいきなり、オープンなインターネット上に繋がることを不安視するユーザーは多い。そうした背景もあってか、STYLISTIC S01の専用コミュニティ「Forum」は62%ものユーザーに利用され、料理・健康などのテーマに高い関心が寄せられているという。
他国へも攻勢をかけられるか
フランスを筆頭に欧州など先進国では少子高齢化が進む中で、携帯電話も普及している。こうした成熟市場においては、メインストリームのスマホ成長市場とは異なるニーズも高く、今回のフランス版らくらくスマホはその一つを掴んだといえそうだ。
なお富士通は、こうした実績をもとに他国への展開も継続して検討していくという。
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