Twitterは、新たに独立したメッセージングアプリを開発しているらしい。AllThingsDが、3人の関係者からの情報として17日、伝えた。
最近、ダイレクトメッセージ(DM)周辺で動きのあるTwitterだが、より発展的な形としてTwitter本体とは独立したメッセージングアプリを、そう遠くない未来にリリースするのかもしれない。Facebookメッセンジャーのようなアプリだろうか。
関係者によると、メッセージングアプリはDM機能を独立させたアプリではなく、最終的にどのようなものになるのかは明らかではないとのこと。
プライベートなメッセージングアプリを開発する動きは、LINEやWhatsAppなどのプライベートなコミュニケーションアプリの台頭に対する対抗策であるとの見方もある。しかし、Twitter社内で過去にも検討されてきた中で、Twitterは"プライベート"ではなく"パブリック"なサービスに発展してきたとされ、創業者のジャック・ドーシーはTwitterが"完全にパブリック"であるべきだと考えていたとのこと。結果として、DM機能は若干奥まった場所に配置されている。
"バカッター"対策になるか?
日本では、Twitterが公開状態であるにもかかわらず、プライベートなメッセージ交換のサービスであるかのように利用するユーザも多い。特に、問題視されているのは、この数ヶ月で頻繁に"バカッター"としてネット上で炎上しつづけている数々の問題画像のツイートだ。ユーザ側にインターネット上の公開サービスとしてのTwitterを利用するという意識が不足していることが、"バカッター"発生のひとつの大きな要因となっているのは想像に難くない。
おそらく、新アプリでは、Twitter上の交友関係を独立したメッセージングアプリにそのまま移行できるだろう。プライベートな空間で"バカッター"が発生するのならば、炎上も少なくなるはずだ。
「みんなに自分の面白いツイートを見てほしい」という動機が"バカッター"を発生させているのだとすれば、一定の炎上抑制効果があるだろう……「みんな」が自分の友だちを意味している限りは。