Sonyの平井一夫社長は、スマホ事業について「世界3位に確実に入っていきたい」として、1位のSamsung、2位のAppleを追撃する考えを明らかにした。日経新聞が11日、報じた。
「One Sony」--平井社長が就任時から掲げるテーマだ。国内で今月発売される「Xperia Z1」は、そのテーマを体現するフラッグシップスマートフォンと言えるだろう。技術を結集したXperia史上最高スペックを誇るカメラ、テレビなどで培った高精細ディスプレイ、アルミ削り出しのフレームにガラス素材パネルを配した高級感溢れるフラットなボディなど、9月に平井社長が「Sonyの技術を結集し完成させた最強のスマートフォン」と自負しただけのクオリティを有する端末に仕上がった。
平井社長は、このXperia Z1を始めとするXperiaブランド端末で、まずは確実に日本におけるシェアを守り増やしていく方針を示したとのこと。Androidスマートフォンが優勢で、Xperiaの販売が好調の欧州も重視する考えで、経営資源を投入しシェア拡大を目指す。
一方で、SamsungやLenovo、Huawei、ZTEなどがシェアで優位に立つ中国市場や、Samsung、Apple、HTC、Motorola、LGなどが優位のアメリカ市場では、当面のところ本格的な拡販を見送る。
日本では、最も多くのXperia端末を販売してきたNTTドコモがiPhoneの取り扱いを始め、競争環境がさらに厳しくなっている。シェアをどこまで維持・拡大できるか注目したい。
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