【調査】ドコモユーザーの55%超が次期iPhoneを購入意向、ソフトバンクは厳しい状況か

MMD研究所

MMD研究所は、9月10日発表が噂されている次期iPhoneに関して、2013年8月30日~9月2日にかけてドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクの携帯電話・スマートフォン利用者に対して「次期iPhone購入意向調査」を実施し、その結果を公表した。

ドコモ利用者の次期iPhone購入希望は55.3%

同調査は、本日のドコモiPhone取り扱い報道が行われる前に実施されたものだが、次期iPhoneの購入意向、購入希望理由や購入希望キャリアなどを計1,800人(各キャリア600人)を対象に尋ねている。

それによれば「購入したい」が23.6%、「やや購入したい」が34.8%となり、購入意向が58.4%となった。利用キャリア別に購入意向者(購入したい+やや購入したい)をみると、ドコモユーザーの55.3%、auユーザーの57.0%、ソフトバンクユーザーの62.8%で購入意向があることがわかった。

報道前の段階ですでに、ドコモユーザーの次期iPhoneの購入意向は半数を超えており、実際にドコモ版iPhoneが実現した場合、ドコモユーザー半数以上が次期iPhoneを購入する可能性は高いものと推察される。

とりわけソフトバンクは痛手か

MMD研究所

続いて、次期iPhoneの購入意向者(N=1,051名:ドコモ=332名、au=342名、ソフトバンク=377名)を対象に、au、ソフトバンクのどちらから次期iPhoneを購入したいかを聞いたところ、ソフトバンク版iPhoneが37.9%、au版iPhoneが30.7%、どちらのiPhoneにするか決めていないが31.4%となり、ソフトバンク版iPhoneの購入意向が最も多かった。

au版、ソフトバンク版のどちらかを選んだ回答者(N=721名:ドコモ=118名、au=284名、ソフトバンク=319名)に限定すると、次期iPhoneの購入希望キャリアは全体で、au版が44.8%、SoftBank版が55.2%となった。

利用キャリア別でみると、ドコモ利用者はau版が44.1%、ソフトバンク版が55.9%、au利用者はau版が89.4%、ソフトバンク版が10.6%、ソフトバンク利用者はau版が5.3%、ソフトバンク版が94.7%だった。すでにiPhoneを販売しているauとソフトバンクのユーザーは、自分が利用しているキャリアでの購入意向が強く、ドコモユーザーはソフトバンク版の次期iPhone購入意向が高くなっていることがうかがえる。

この傾向をみるに、ドコモよりiPhoneが販売された場合は、iPhone購入意向のあるドコモユーザーは当然、自キャリア(ドコモ)のiPhoneを選ぶ可能性が高い。そして、特にソフトバンクはiPhoneユーザーに依存しているうえ、iPhone購入のためのドコモからの転出先として見込まれていたことから、非常に厳しい状況となることも予想される。