新iPhoneへの機種変更時にデータ移行する方法まとめ──iTunes/iCloudバックアップ・復元や、AndroidスマホからiPhoneへ引き継ぐアプリ「Move to iOS」の使い方も

2017-03-01 22:03

新iPhoneへの機種変更時にデータ移行する方法まとめ──iTunes/iCloudバックアップ・復元や、AndroidスマホからiPhoneへ引き継ぐアプリ「Move to iOS」の使い方も

iPhone 7など新しいiPhoneへ機種変更するなら、古い端末からのデータ移行(引き継ぎ)は必須の作業です。iPhoneからiPhoneへの機種変更では、準備としてiTunesまたはiCloudを利用してデータをバックアップ。これを新端末へ復元させれば、現在の利用環境をそのまま引き継げます。

また、AndroidスマホからiPhoneへ機種変更する場合でも、Apple公式のAndroidアプリ「Move to iOS」を使って連絡先や写真などのデータを移行して引き継げます。

iPhoneのデータをバックアップして復元する2つの方法──iTunes/iCloudバックアップの違いと手順まとめ

1. iTunesによるバックアップと復元でデータ移行(PCがある場合)

今使っている古いiPhoneから最新のiPhoneにデータを引き継ぐには、Appleが提供する「iTunes」か「iCloud」を利用します。パソコン(Windows PC、Mac)があるなら、iTunesを利用するのが簡単です。すべてのデータをPCに保存した後、新しいiPhoneにデータを転送します。iTunesは下記より入手できます。

iTunes - iTunesを今すぐダウンロード - Apple(日本)

なお、アプリによっては機種変更をおこなうための準備が必要なものもあります。たとえばLINEでは、メールアドレスの登録もしくはFacebook連携を済ませておかないと、新しい端末でログインや本人確認がおこなえません。

失敗しない、機種変更時にLINEを引き継ぎする方法【iPhone・Android対応】

また、プレイデータの引き継ぎに、引き継ぎコードの発行やデータのバックアップが必要なゲームアプリもあります。それぞれのアプリでデータの移行方法を確認し、準備しておきましょう。

1-1. iTunesで旧iPhoneからデータのバックアップをとる

それでは、バックアップ作業から開始しましょう。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

パソコンでiTunesを起動したら、最初に「ヘルプ」から[更新プログラムを確認]をクリックし、iTunesのバージョンが最新かどうかをチェック。古いバージョンなら更新します。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

付属のLightningケーブルで、PCと現在使っているiPhoneを接続します。しばらくすると、上部に端末アイコンが表示されます。

これをクリックすると、iPhoneの概要画面が表示されます。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

バックアップのオプションが表示されるので、[iPhoneのバックアップを暗号化]にチェックを入れます。バックアップを暗号化すると、バックアップ全体をパスコードで保護できます。さらに、メールアカウントやWi-Fiのパスワード、アプリに登録しているユーザーIDやパスワードなども保存されます。

LINEを利用しているなら、トーク履歴などを引き継ぐこともできます。アプリの設定を引き継げるように、暗号化は原則としてオンにしておきましょう。

機種変更時にLINEのトーク履歴を引き継ぎ、元通りに復元する方法【iPhone/Android対応】

また原則、バックアップ先は[このコンピュータ]にしておくのが無難です。もしiCloudの空きに余裕がある(少なくとも今のストレージ容量以上)なら、[iCloud]を選択してもOKです。

暗号化をオンにすると、パスワードの設定画面が表示されます。任意のパスワードを入力し、[パスワードを設定]をクリックします。パスワードは復元時に必要です。メモを残しておくなど、絶対忘れないようにしましょう。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

ほどなくバックアップが開始されます。自動でバックアップが始まらない場合、「手動でバックアップ/復元」の項目にある[今すぐバックアップ]をクリックします。

iPhoneのデータがPCに転送開始され、進捗状況が表示されるので、バックアップ完了まで絶対にケーブルを抜かないようにしてください。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

途中このような画面が表示された場合は、[Appのバックアップを作成]をクリックします。アプリを復元するのに必要なバックアップを作成します。

1-2. iTunesのバックアップからデータを新iPhoneへ復元する

新しいiPhoneを購入してきたら、PCに保存したバックアップデータを移行して復元します。iTunes経由の復元なら、古いiPhoneのデータを一度に転送できます。しかし、そのぶん転送に時間がかかります。転送中はケーブルを抜かないよう注意しましょう。

なお、復元をおこなっても、ミュージックライブラリの音楽は転送されません。再度ダウンロードを実行するか、iTunes経由で転送し直します。

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また、サードパーティのアプリで、アプリ内課金などを利用して追加したコンテンツも復元されません。復元を実行した後、個々のアプリを起動して機能のリストアをおこなう必要があります。

このほか、アプリによっては引き継ぎに特別な操作が必要なものもあります。たとえばLINEでは、新しい端末へ移行するのに本人確認が求められます。メールアドレスとパスワード入力のほかに、電話番号認証(SMS/音声通話)などをおこないます。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

新しいiPhoneをiTunesに接続すると、「新しいiPhoneへようこそ」という画面が表示されます。

[このバックアップから復元]を選択して、バックアップ元のデータを選びます。[続ける]をクリックします。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

先ほど設定した、バックアップにかけられた暗号を解除するためのパスワードを入力してください。

[OK]をクリックすると、復元を開始します。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

ちなみに、バックアップを選ぶ際に[新しいiPhoneとして設定]を選択すると、まっさらなiPhoneとして使うことができます。

バックアップしたアプリなどのデータを引き継がなくてもよい場合は、こちらのオプションを選びます(後でiCloudにサインインすることで、メールやカレンダーなどを同期することは可能です)。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

「新しいiPhoneへようこそ」の画面が表示されない時は、iTunesで端末アイコンをクリックします。

「概要」タブが開くので、[バックアップを復元]をクリックすれば、PCに保存したバックアップデータをiPhoneへ転送できます。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

初期化が完了すると、iOS設定アシスタントが表示されます。

画面をスライドし、[続ける]をタップします。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

Apple IDのパスワードを入力します。

iMessageとFaceTimeの連絡先情報を設定するため、[次へ]をタップします。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

Touch ID(指紋認証)やパスコードについては、新しく設定し直す必要があります。スキップしたい場合は[Touch IDを後で設定]をタップ。

設定方法については下記の特集を参照。

iPhoneで指紋認証「Touch ID」を設定する方法と使い方、できない時の対処法も

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

最後に[さあ、はじめよう]をタップすると、ホーム画面が表示されます。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

写真や動画、アプリなどのデータがiTunesから転送されます。

ファイルの転送サイズによりますが、転送が完了するまで20~30分程度かかることがあります。復元されるまで気長に待ちましょう。

2. iCloudによるバックアップと復元でデータ移行(PCがない場合)

手元にPCがない場合、iPhoneから新iPhoneへの機種変更時の引き継ぎにはiCloudを利用します。旧iPhoneのデータをWi-Fi経由でクラウドにアップロードし、新しい端末に復元するという手順です。

注意したいのはiCloudの容量です。標準(無料)で5GBまでは利用できますが、容量が不足するとバックアップできません。その場合、容量を追加購入するか、写真やビデオなどサイズの大きなデータをバックアップ対象から外す必要があります。

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2-1. iCloudに旧iPhoneからデータのバックアップをとる

iPhone 機種変更 バックアップ データ移行iPhone 機種変更 バックアップ データ移行

iCloudのバックアップは、現在使っているiPhoneの「設定」アプリを開き、最上部の名前アイコンをタップしてから[iCloud]と進みます。

さらに、最上部のiCloudの使用容量ゲージをタップして進んでください。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

最初にバックアップする項目を確認しておきます。

[ストレージを管理]→[このiPhone]の順にタップすると、iCloudのバックアップオプションが表示されます。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

バックアップのサイズがiCloudの容量をオーバーしていると、バックアップができません。バックアップオプションから、バックアップするデータを減らす必要があります。

[すべてのAppを表示]をタップして、サイズの大きな項目やデータを引き継がなくても問題がないアプリをオフにします。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

iCloudの画面に戻って、[バックアップ]をタップします。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

[iCloudバックアップ]がオンになっていることを確認します。Wi-Fiに接続した状態で[今すぐバックアップを作成]をタップすると、バックアップが開始されます。

なお、iPhoneの容量を削減する方法として、下記の特集も参考にしてください。

iPhoneの容量が不足した時、空きを効果的に増やす方法──容量の確認、「その他」を減らす、写真・アプリ・書類データの節約、外付けメモリなど

2-2. iCloudのバックアップから新iPhoneにデータを復元する

iCloudから、新しいiPhoneへバックアップしたデータを復元します。この作業はWi-Fiに接続できる環境でおこないます。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

バックアップしたデータを新しいiPhoneに転送するには、新iPhoneのリセット(初期化)が必要な場合があります(新たに購入した場合、通常は初期化された状態です)。

リセットの方法は、「設定」アプリを起動して[一般]→[リセット]をタップします。

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[すべてのコンテンツと設定を消去]をタップします。iPhoneのパスコードを入力し、[iPhoneを消去]を2回タップします。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

Apple IDのパスワードを入力。

[消去]をタップすると、iPhoneが工場出荷時の状態に初期化(リセット)されます。

iPhoneを初期化して復元する方法、iTunes/iCloudバックアップも解説

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初期化が完了すると、iOS設定アシスタントが表示されます。画面に従って操作し、Wi-Fiに接続します。

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iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

「iPhoneを設定」という画面が表示されたら、[iCloudバックアップから復元]をタップします。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

iCloudにサインインするためApple IDとパスワードを入力し、[次へ]をタップします。

利用規約が表示されるので[同意する]をタップします。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

バックアップを選択します。iCloudには各デバイスのバックアップが複数保存されています。

該当するバックアップデータを選択して、復元を開始します。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

復元が完了したら、[続ける]をタップします。

さらに、Apple IDのパスワードを入力します。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

Touch IDや端末のパスコードについては、新しく設定し直す必要があります。スキップしたい場合は[Touch IDを後で設定]をタップします。

設定方法については下記の特集を参照。

iPhoneでパスコードを設定する方法

iPhoneで指紋認証「Touch ID」を設定する方法と使い方、できない時の対処法も

また、iCloudキーチェーンを同期している時は、セキュリティコードを入力(または他のデバイスで承認)します。

iPhone 機種変更 引き継ぎ データ移行

アプリなどは順次ダウンロードされ、復元されていきます。

ただし、Wi-Fiが切れるとダウンロードは中断されてしまいます。外出する時は注意が必要です。

3. AndroidからiPhoneへ機種変更時のデータ移行(Move to iOSの使い方)

Android端末からiPhoneへ機種変更する時は、上記のようにiTunesやiCloudが使えません。しかし、iOS 9以降では「Move to iOS」というApple公式のAndroidアプリを使って、Android端末からiPhoneへのデータ移行がスムーズにおこなえるようになりました。

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データ移行できる内容は、連絡先やメッセージ(SMS)、写真・動画、ブラウザのブックマーク、Googleアカウント、カレンダーなど。同一ネットワーク(Wi-Fi)に接続していれば、これらデータを安全かつ簡単に移行できるのが特長です。

3-1. 移行したいデータの入ったAndroidでの準備

iPhone Android データ移行 Move to iOS

まずは、Android端末にGoogle Playから「Move to iOS」アプリをインストールします。

アプリ「Move to iOS」をダウンロード
Move to iOS

この時から、Android端末を自宅など安定したWi-Fiネットワークに接続しましょう(後ほど、移行先のiPhoneでも同じWi-Fiに接続します)。

iPhone Android データ移行 Move to iOS

アプリを起動したら[続ける]をタップして進み、利用規約をよく読んで同意します。

iPhone Android データ移行 Move to iOS

「コードを検索」の画面が表示されるので、そのまま待機。

今度はiPhoneのほうで作業を進めていきます。

3-2. 移行先のiPhoneでデータ受信の準備をする

Android端末が接続しているWi-Fiネットワークに、移行先のiPhoneでも接続します。データ移行は、iOS 9以降を搭載したiPhoneにおいて初期設定中におこなうことができます(上記Wi-Fiへの接続は、初期設定プロセスの中で可能です)。

iPhone Android データ移行 Move to iOS

移行先のiPhoneでは、初期設定プロセスで「Appとデータ」という項目まで進みましょう。

ここで[Androidからデータを移行]をタップします。

iPhone Android データ移行 Move to iOS

次の画面も[続ける]と進んでいくと、10ケタの数字(コード)が表示されます。

これを、今度はAndroid端末のほうへ入力します。

3-3. Android端末にコードを入力してデータ移行開始

iPhone Android データ移行 Move to iOS

Android端末のMove to iOSアプリに戻り、コードを検索の画面で[次へ]をタップしましょう。

iPhone Android データ移行 Move to iOS

iPhoneに表示されているコードを入力します。

iPhone Android データ移行 Move to iOS

移行先のiPhoneとの接続が始まるので、そのまま待機します。

iPhone Android データ移行 Move to iOS

iPhoneに移行したいデータの種類を選択します。

この例では3種類のみ表示されていますが、写真(カメラロール)やブックマーク、Googleアカウントのほか、連絡先、メッセージ履歴、カレンダーのデータが移行可能です。

選択後、[次へ]をタップします。

iPhone Android データ移行 Move to iOS

iOSへのデータ移行が開始されます。

移行完了まで10分程度かかりましたが、所要時間はデータの容量などにもよりそうです。

iPhone Android データ移行 Move to iOS

データ移行が完了すると、「転送が完了しました」の画面が表示されます。

[完了]をタップし、今度はiPhoneのほうの操作へ移ります。

3-4. iPhoneでデータを受信後、復元を確認する

iPhone Android データ移行 Move to iOS

iPhoneのほうでもAndroid端末からのデータを受け取り、それが端末の所定の場所に配置されていきます。

iPhone Android データ移行 Move to iOS

その後、「転送が完了しました」と表示されたら[iPhoneの設定を続ける]をタップし、iPhoneの初期設定を完了させます。

iPhone Android データ移行 Move to iOS

新しくiPhoneのホーム画面が表示されたら、データがきちんと転送されたかチェックしましょう。写真は日付順にならないものの、きちんとデータ移行されます。

Googleアカウントはパスワードまでは移行されないため、iPhoneの「設定」アプリから自動で上掲のようなメッセージが表示されます。パスワードを入力してログインし、iOSにアクセス許可を与えれば利用できるようになります。

なお、Androidにインストールされていたアプリのメタデータは、Appleに送信されます。これを元に、同じiOS版アプリのダウンロード推奨などがおこなわれるとしています。