iPhoneのデータをバックアップして復元する2つの方法──iTunes/iCloudバックアップの違いと手順まとめ

2017-03-26 10:30

iPhoneのデータをバックアップして復元する2つの方法──iTunesとiCloudバックアップの違いと手順まとめ

iPhoneにあるデータのバックアップを取っておかないと、故障した場合に写真やメール、各種アプリの履歴など大事なデータを失ってしまいます。iPhoneのバックアップは、パソコン(PC)に接続して「iTunes」で取得する方法と、Appleが提供するクラウドサービス「iCloud」へWi-Fi経由で保存する方法があります。

本稿では、それぞれの方法の特徴や違い、バックアップをとって復元するまでの手順について解説します。

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1. iTunesバックアップとiCloudバックアップの違い

iTunesのバックアップとiCloudを利用したバックアップの特徴を最初に確認しておきましょう。それぞれの違いを理解すれば、どちらを利用するのが適切か判断できます。

iTunesバックアップ iCloudバックアップ
バックアップ先 パソコン内(iCloud上も可能) クラウド上
保存容量 パソコンの空き容量による 5GBまで無料(最大2TB)
対象データ より多くの種類 iTunesより限定される
暗号化 暗号化も可能(手動設定) 常に自動で暗号化
取得方法 パソコンが必要 iPhoneのみでWi-Fi経由

1-1. バックアップの取得対象

iTunesとiCloudでは、バックアップで取得できるデータの種類が異なります。それぞれで取得できるデータは以下の通りです。iTunesのほうが多くのデータを取得できます。iTunesでしか取得できないデータが不要だという人は、iCloudのみを利用してもよいでしょう。

iTunes・iCloud共通

  • カメラロールの写真やビデオ
  • アプリ
  • アプリデータとホーム画面の配置
  • SMS、iMessageなどのメッセージ
  • 着信音
  • ボイスメモ
  • Appleのサービスで購入した音楽や映画など

iTunesのみ取得可能

  • 通話履歴
  • 壁紙設定
  • 「カレンダー」のデータ

1-2. バックアップの暗号化とは

iPhone バックアップ 復元

取得するバックアップデータを暗号化することで、「1-1. バックアップの取得対象」のほかに以下の情報も取得できます。また、LINEのトーク履歴データのバックアップと復元(引き継ぎ)も可能です。

  • 保存したパスワード
  • Webサイトの履歴
  • Wi-Fi設定
  • ヘルスケアデータ

機種変更時にLINEのトーク履歴を引き継ぎ、元通りに復元する方法

暗号化とは、他人にデータを見られないように保護する手段です。iPhoneではバックアップを取得する際に暗号化をすることにより、パスワードを知らない人は決して開けなくなります。iTunesにおいては、バックアップ取得時に任意で暗号化の設定をすることができます。なおiCloudでは、自動的に暗号化されるため設定は不要です。

1-3. バックアップの取得方法

iTunesの場合

iTunesでバックアップを取る場合は、パソコンが必要です。USBケーブルでiPhoneとパソコンを接続するか、Wi-Fiを利用してデータを移します。ただしWi-Fiを利用する場合でも、最初に一度はUSBケーブルを使用してバックアップを取っておく必要があります。詳しい手順は後述します。

iCloudの場合

iCloudにバックアップを保存する場合は、iPhoneで設定を変更するだけです。パソコンは必要ありません。詳しい手順は後述します。

1-4. バックアップの保存可能容量

それぞれのバックアップで保存できる容量も確認しておきましょう。

iTunesの場合

iTunesを利用して取得したバックアップは、パソコンのディスク上に保存されます。そのため、ディスクの空き容量によって保存できる量が変わります。現在発売されているiPhoneの最大容量は256GBです。写真や動画などを大量に撮影していると、パソコン上ではバックアップが取りきれない可能性もあります。

iPhone バックアップ 復元

Google フォト

その場合は、写真や動画をGoogleフォトなどのクラウドストレージへ保存するなどして、容量を減らしておきましょう。iPhoneにある写真をGoogleフォトに保存する方法は、以下の記事で紹介しています。

iPhoneの写真をバックアップ保存する2つの方法 【PCまたはGoogleフォト】

iCloudの場合

iPhone バックアップ 復元

iPhoneからiCloudの有料プラン購入する画面

iCloudの無料容量は5GBです。容量を増やしたい場合は、有料プランを契約する必要があります。50GB(月額130円)や200GB(月額400円)の比較的リーズナブルなプランも用意され、最大2TB(月額2500円)のプランまで選べます。

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1-5. どちらでバックアップを取得すべきか

iCloudは無料プランの容量が5GBと小さく、取得対象も少ないので、原則的にはiTunesでiPhone全体のバックアップを取っておきましょう。さらにiCloudでも、重要なデータや頻繁に更新される情報に絞って保存しておけば安心です。

ただしパソコンを持っていない場合は、iCloudに保存するしかありません。無料プランの容量で収まらない場合は、バックアップする対象を絞るか、有料プランの契約を検討してください。

iPhoneを初期化して復元する方法、iTunes/iCloudバックアップも解説

2. iTunesでバックアップを取得して復元する方法

iTunesを利用したバックアップの取得手順を解説します。iTunesをインストールしたパソコンとUSBケーブルを用意してください。

2-1. USBケーブルでPCと接続してバックアップを取得

iPhone バックアップ 復元 iTunes

USBケーブルでパソコンとiPhoneを接続すると、自動でiTunesが起動します。iTunesの左上にiPhoneのマークが表示されているので、クリックしてください。

iPhone バックアップ 復元 iTunes

接続しているiPhoneの情報が表示されます。「バックアップ」欄では[このコンピュータ]を選択します。合わせて[iPhoneのバックアップを暗号化]にチェックを入れれば、バックアップデータを暗号化できます。デフォルトではオフになっているので、必要に応じてオンにしてください。

完了したら[今すぐバックアップ]をクリックします。暗号化をオンにした場合、復元時に解除するためのパスワードの設定が必要になります。設定したら絶対に忘れないよう、メモを残すなどしておいてください。

iPhone バックアップ 復元 iTunes

バックアップが完了すると、「最新のバックアップ」にバックアップを取得した日時が表示されます。

2-2. Wi-Fi経由でバックアップを取得

iPhone バックアップ 復元 iTunes

Wi-Fi経由でバックアップする場合は、iTunesの「オプション」欄で[Wi-Fi経由でこのiPhoneと同期]にチェックを入れ、[適用]をクリックします。

iPhone バックアップ 復元 iTunesiPhone バックアップ 復元 iTunes

iPhoneの「設定」アプリから[一般]→[iTunes Wi-Fi同期]と進んだら、[今すぐ同期]をタップしてください。

iPhone バックアップ 復元 iTunes

バックアップが完了すると、「前回の同期」欄の日時が更新されます。

2-3. iTunesからバックアップを復元する

iTunesで取得したバックアップを復元する場合は、最初にiPhoneの「設定」アプリで[iCloud]へ進んで[iPhoneを探す]をオフにしておきます。

iPhone バックアップ 復元 iTunes

その後、パソコンにiPhoneを接続して、iTunesの「バックアップ」欄から[バックアップを復元]をクリックします。

iPhone バックアップ 復元 iTunes

暗号化をしている場合は、解除するためのパスワード(バックアップ時に設定したもの)を求められるので入力してください。

復元が終わると、iPhoneが再起動されます。その後、iTunesとの同期が終了したら復元作業は完了です。

3. iCloudでバックアップを取得して復元する方法

3-1. iCloudでバックアップを取得

iCloudでバックアップを取得する場合、パソコンは不要です。Wi-Fiを利用して、インターネット経由でデータを保存します。

iPhone バックアップ 復元 iCloudiPhone バックアップ 復元 iCloud

設定をオンにするとiCloudバックアップが自動で開始される

iCloudによるバックアップは、まずiPhoneの「設定」アプリから[iCloud]→[バックアップ]をタップします。

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[iCloudバックアップ]をオンにすれば、設定は完了です。バックアップは以下の状態で自動取得されます。

  • Wi-Fiに接続している
  • 電源に接続している
  • 画面ロックがかかっている

手動でバックアップを作成したい時は[今すぐバックアップを作成]をタップしてください。

iPhone バックアップ 復元 iCloud

また、メールやメモなどを個別にバックアップしたい人は、「設定」アプリの[iCloud]から対象のデータを選択できます。

たとえば、更新頻度が低い「連絡先」は、iTunesでパソコンに保存しているのでオフにするなど、状況に合わせて切り替えるとよいでしょう。

3-2. iCloudからバックアップを復元する

iPhone バックアップ 復元 iCloudiPhone バックアップ 復元 iCloud

iCloudのバックアップデータを復元する場合は、iPhoneからおこないます。iPhoneの電源を入れると、画面に「こんにちは」と表示されます。「Appとデータ」の画面で[iCloudバックアップから復元]をタップしましょう。

画面の指示に従ってApple IDとパスワードでiCloudにサインインしたら、復元したいバックアップデータを選択し、復元をおこないます。

復元が始まってiPhoneが使用できるようになった後も、一部アプリや音楽、写真などのコンテンツの復元は引き続きおこなわれます。この作業が終わるまでは、Wi-Fiに接続しておいてください。

構成・文:藤原達矢

編集:アプリオ編集部