iPhoneユーザーは必ず2段階認証を導入すべし、Apple ID「2ファクタ認証」の設定方法と使い方

2016-09-12 8:56

2ファクタ認証

近年、パスワード漏洩によるアカウント不正アクセスを防止できる「2段階認証」の必要性が高まっています。GoogleやFacebook、Microsoft、Evernote、Dropbox、LINEなど国内外の大手ウェブサービスの多くが2段階認証システムを採用しており、自社サービスのユーザーに対して2段階認証への移行を強く勧めているのが現状です。

Appleも例外ではなく、すでに「2ステップ確認機能」と後継システムの「2ファクタ認証」と呼ばれる2段階認証の仕組みをiCloudに導入しています。プライバシーの塊であるiPhoneiPad、Macなどのデバイスを悪意のある第三者から保護するためにも、未設定のiCloudユーザーは可能な限り早く設定を済ませておくべき機能といえます。

そこで本記事では、iPhoneiPad)でApple IDを守るために、最新のiCloudユーザー向け2段階認証である「2ファクタ認証」の設定方法と使い方を解説します。

検証端末:iPhone 6s(iOS 9.3.2)、iPad Pro(iOS 9.3.2)

Apple ID「2ファクタ認証」とは

iPhone:2ファクタ認証

Image:Apple

「2ファクタ認証」とは、自分で許可したデバイスでのみ自身のApple IDアカウントにアクセスできるようにするiCloudの2段階認証システムのこと。新しいデバイスまたはブラウザでサインインしようとすると、Apple IDのパスワードに加えて信頼済みのデバイスに自動的に表示される6桁の確認コード(パスコード)が必要となります。たとえば、新しく購入したiPadにApple IDでログインしようとすると、パスワードのほかに以前から利用しているiPhoneに自動的に表示される確認コードの入力が要求されます。WindowsのChromeブラウザでiCloud.comにアクセスしようとした場合も同様です。

つまり、ユーザーのApple IDのアカウントと平文パスワードが外部に流出したとしても、iPhoneなどの信頼できるデバイスが手元にあるかぎり、アカウントに不正にアクセスされなくなるわけです。逆に言えば、第三者が信頼できるデバイスを物理的に使用できてしまう環境(例:iPhoneがパスコード未設定、Touch ID未登録など)だと、当然ながら危険性が一気に高まります。

2016年7月現在、信頼できるデバイスに指定できるのは、iOS 9以降を搭載したiPhoneとiPad、iPod touchまたはOS X El Capitan以降を搭載したMacに限られます。また、確認コードをSMSか電話で受信可能な信頼できる電話番号を少なくとも1つ登録する必要があります。

2ファクタ認証の設定方法

ここでは電話番号を使用できるiPhoneで2ファクタ認証を設定し、有効にする方法を説明します。

1「設定」アプリを開く

ホーム画面で「設定」アプリをタップします。

iPhone:設定アプリ

2[iCloud]をタップする

「設定」画面で[iCloud]をタップします。

iPhone:iCloud

3Apple IDをタップする

「iCloud」画面の最上部のApple IDをタップします。

iPhone:iCloudアカウント

Apple ID

なお、iCloudへのサインインを求めらた場合はApple IDのパスワードを入力してサインインします。

4[パスワードとセキュリティ]をタップする

続いて、[パスワードとセキュリティ]をタップします。

iPhone:パスワードとセキュリティ

5[2ファクタ認証を設定…]をタップする

[2ファクタ認証を設定…]をタップします。

iPhone:2ファクタ認証を設定

6[続ける]をタップする

「2ファクタ認証」画面に移動するので、[続ける]をタップします。

iPhone:2ファクタ認証を設定

「ご利用のデバイスの一部は2ファクタ認証の準備が完了していません」と表示されたら

「ご利用のデバイスの一部は2ファクタ認証の準備が完了していません」と表示されることがあります。これは、古いバージョンのOSを搭載しているデバイスがあることを意味しています。

それらのデバイスでは、通常の2ファクタ認証のように確認コードを入力することができないため、Apple IDのパスワード末尾に確認コードを入力する必要があります。ふつうは[有効にする]を選択して問題ないでしょう。

iPhone:2ファクタ認証

7電話番号を入力する

本人確認に使用可能な信頼できる電話番号を入力し、[SMS]か[音声通話]を選択します。通常は[SMS]の方が便利でしょう。

iPhone:2ファクタ認証を設定(電話番号)

82ファクタ認証の設定が完了する

以上で2ファクタ認証の設定が完了しました。

信頼できる電話番号が「確認済み」になっていること、2ファクタ認証が「オン」になっていることを確認します。

iPhone:2ファクタ認証を設定完了

2ファクタ認証の使い方

では、実際に2ファクタ認証の使い方を説明します。ここでは今までサインインしたことがない購入したてのiPad ProでApple IDへのサインインを試みます。また、2ファクタ認証を設定した信頼できるデバイスは普段から利用しているiPhoneです。

1新デバイスで初めてサインインする

新デバイス(ここではiPad Pro)に自分のApple IDのアカウント(メールアドレス)とパスワードを使ってサインインします。

iPad:Apple IDにサインイン

購入したばかりのiPad ProでApple IDにサインインする。

2新デバイスに「Apple ID確認コード」ダイアログが表示される

新デバイスに「Apple ID確認コード」ダイアログが表示されます。

iPad:Apple ID確認コード

iPad Pro

3信頼できるデバイスで[許可する]をタップする

信頼できるデバイス(ここではiPhone 6s)に表示された「Apple ID サインインが要求されました」ダイアログで[許可する]をタップします。

iPhone:Apple ID サインインが要求されました

iPhone 6s

4信頼できるデバイスに表示された「Apple ID確認コード」を新しいデバイスに入力する

信頼できるデバイスに6桁の「Apple ID確認コード」が表示されます。この確認コードは当然のことながら、2ファクタ認証の都度、新しいコードに変更されます。

iPhone:Apple ID確認コード

信頼できるデバイスであるiPhone 6sに確認コードが表示される。

確認コードは新しいデバイスに入力します。

iPad:Apple ID確認コードを入力

新デバイスで確認コードを入力する。

52ファクタ認証が完了する

コードが正しければ2段階認証が完了し、Apple IDへサインインできます。信頼できるデバイスでは[OK]をタップします。

まとめ:iPhoneユーザーは2ファクタ認証を必ず設定すべし

2ファクタ認証は、最初の設定が簡単で、日常的な利用もそれほど面倒ではありません。そもそも新しいデバイスにApple IDでサインインしたり、普段使わないPCブラウザでiCloud.comにログインしたりする機会が頻繁ではないのが通常です。それでいて、一度設定しておけば、悪意のある第三者がiCloudユーザーのApple IDに不正にアクセスできる可能性は格段に減少します。

iPhoneやiPad、Macなどを利用していて、かつ、Apple IDを保有しているユーザーならば、2ファクタ認証はiCloudとともに必ず設定しておくべき機能のひとつだと言えるでしょう。

Apple ID の 2 ファクタ認証 - Apple サポート

アプリ「ヒント」をダウンロード
ヒント