天気予報アプリを使うと、現在地の天気情報や週間天気だけでなく、台風の発生状況、警報・注意報などの緊急性の高い情報を把握できます。日常使いにもいざという時にも欠かせない存在です。
アプリで配信される天気予報は、日本気象協会、ウェザーニューズ社、気象庁などが提供しているデータが情報源です。当たりやすさに大差はありませんが、各アプリには機能性やデザイン、得意分野に個性があります。数ある天気予報アプリのなかから、おすすめを12本選びました。
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用途 | 【多機能型】天気予報アプリを1つで済ませたい人におすすめ。 | 【シンプル型】天気予報をひと目で確認したい人におすすめ。 | 【レーダー型】図を見て天気を把握したい人におすすめ。 | 【生活特化型】天気に関係する情報を確認しつつ、ざっくりとした天気予報も見たい人におすすめ。 | 【趣味特化型】天気に左右される趣味・仕事をもっている人におすすめ。 | |||||||
特徴 | とにかく多機能。天気予報は10分ごとに更新されるため、常に最新。 | 情報量が豊富なのにわかりやすい画面が特徴。 | 日本気象協会公式。多機能ながら天気に関するコンテンツのみで硬派。 | シンプルゆえに、ひと目で天気情報がわかる。 | 親しみやすいデザインと読みやすいセリフ風解説が特徴。 | 雨雲レーダー中心のアプリ。天気予報も見られる。 | 風の流れに特化したアプリ。レーダーの種類が豊富。 | 防災アプリだが天気予報も閲覧可能。見やすい画面デザイン。 | 気象病の予測・記録アプリだが、通常の天気予報も。 | 気温に合わせた服装を提案してくれるアプリ。天気予報は最低限。 | 山に特化した天気予報を提供。登山口や山頂の天気が見られる。 | 海岸・沿岸エリアの気象状況がわかるアプリ。風邪・波・潮汐の情報も。 |
有料プラン |
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天気予報の期間(無料プラン) | 15日後まで | 16日後まで | 13日後まで | 9日後まで | 11日後まで | 6日後まで | 4日後まで | 7日後まで | 3日後まで | 10日後まで | 6日後まで | 7日後まで |
雨雲レーダーの細かさ | 5分ごと | 5分ごと | 10分ごと | 5分ごと | 10分ごと | 5分ごと | 1時間ごと | 7日後まで | − | − | 10分ごと | 1時間ごと |
概況・解説 |
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その他のアプリ内機能 |
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ウィジェット機能 | あり | あり | あり | あり | なし | なし | あり | なし | なし | なし | なし | なし |
「tenki.jp 登山天気」の天気予報の期間・雨雲レーダーの期間は、ライトプラン(月額240円)のものです。
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レーダー・天気図の種類 |
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など25種類 |
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天気指数 |
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など20種類 |
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防災情報 |
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警報、注意報 |
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警報情報 |
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独自観測網の予報と豊富なコンテンツが見られる「ウェザーニュース」
- 1万3000カ所の気象観測網と、独自の気象予測をもとにした気象情報を配信
- 5分刻みの天気の変化が見られる
- 10分ごとに最新の天気情報に更新
- 記事や動画でわかりやすく天気を解説
- 山やスポーツスタジアムなど、趣味に合わせた天気予報も
- ユーザーが空の写真や今の状況を投稿できるSNS機能
- ひとつのアプリで多くの情報を得たい人、多機能なアプリを使いたい人におすすめ
「ウェザーニュース」は、世界最大級の気象会社ウェザーニューズ社が提供するアプリです。1万3000カ所の気象観測網をもとにした、独自の気象予測を配信しています。

ホームのトップ部分

「今の天気」で詳細な情報が見られる

ホームだけでもあらゆるコンテンツがある
ホーム画面には、現在の天気や週間天気といった天気情報をはじめ、お天気ニュース、生放送のYouTube、洗濯情報などさまざまなコンテンツが盛り込まれています。とくにYouTubeで24時間おこなわれているお天気ライブは、大規模な気象会社ならでは。くわしい解説がほしい人におすすめです。
画面トップにある「今の天気」には、天気や気温、湿度に加えて体感を示す情報(「ムシっと暑い」など)が表示されているので、外出時の服装や持ち物の判断に役立ちます。
また、かんたんに「1時間ごと」「今日明日」「2週間」「5分ごと」の4種類の予報を切り替えられます。とくに「5分ごと」という短い時間間隔で予報を提供しているのは、筆者が調べた限りでは「ウェザーニュース」だけでした。天気予報は10分ごとに更新されており、常に最新の情報を得られるのも他にはない点です。

雨雲レーダー

メニューから様々な種類の天気予報が見られる

ユーザーが投稿した空の写真を見る機能
コンテンツの豊富さは天気予報アプリの中でもトップレベル。風邪予防指数、毎月の星空情報、最新の火山解説など生活や趣味に密着した機能が充実しています。今の空を撮影して投稿する「空の写真」など、SNSのようなコミュニケーション機能もあります。
さらに有料会員(通常会員月額360円/Pro会員月額680円)になれば、多数の限定コンテンツが開放されます。
- 広告非表示
- 各種レーダーの予想期間が延長
- 台風・大雨・停電のピンポイント予測
- 長期予報
- 空の天気
- 山頂の天気
- AIが天気を教えてくれる「お天気エージェント」
- 複数のレーダーのデータを重ね合わせる機能(Proのみ)
- 写真&動画リポートをマップで見られる機能(Proのみ)
アプリひとつで多彩なコンテンツを見られるのは「ウェザーニュース」の強み。ただし、機能が豊富なぶん、必要な情報を探すのに少し手間取るかもしれません。
多機能と分かりやすさを両立している「Yahoo!天気」
- わかりやすい画面
- 16日後までという長期の予報
- ユーザーが今日の天気を投稿する機能が話題
- 天気解説動画あり
- 避難場所マップなど防災情報も充実
- 地域のYahoo!ニュースも見られる
- 天気予報をひとつのアプリで完結させたい人、すっきりしたデザインが好きな人におすすめ
「Yahoo!天気」の魅力は、天気予報アプリにまず求められる情報をコンパクトにまとめたホーム画面に象徴されています。
アプリを開いた直後のファーストビューには、もっとも目立つ上部に今日・明日・明後日の天気予報を配置。その下には今日から明後日までの1時間ごとの情報(時刻、天気、気温、降水確率・降水量、湿度、風)が集約されています。いずれもスワイプ操作で一覧できます。「いまの天気」(気温、気圧、湿度)や、明後日以降15日間の中期予報もファーストビューに表示されます。
現在地に加え、最大5カ所までの地点をスワイプで切り替えられるホーム画面として設定しておけるのも、気が利く仕様です。単に地点を設定できるだけではありません。一度アプリを終了させたときでも、最後に表示していた地点が再起動後の初期ホーム画面として表示されるので、頻繁に現在地以外の天気情報をチェックしたいときに非常に便利です。

ホーム画面はスマートでわかりやすい

16日後までの天気が確認できる

雨雲レーダー
直近16日後までの中期予報は、より近い日付の予報に比べると信頼度は落ちますが、先の予定を立てるときに参考になります。もちろん雨雲レーダーや雷予測、台風の進路情報などの地図で確認する機能も充実。雨雲レーダーは1時間前から15時間後までの範囲で雨雲の位置を把握できます。全国の天気は、気象予報士が約1分で解説してくれる動画つきです。
防災情報にも力を入れており、熱中症情報、大雨警戒レベルマップ、地震、台風、河川水位といった情報を確認可能。避難場所マップもあり安心です。プッシュ通知を設定しておけば、「雨雲接近」「花粉」「大雨危険度」などの気象情報や防災情報が届きます。

ユーザー投稿機能

「地域の話題」タブでは登録した地域のニュースが見られる
昨今はユーザー投稿機能が話題。ユーザーが投稿した天気情報やコメントを地図上で閲覧でき、SNSのような使い方がされています。またニュースサイトも運営しているYahoo!らしく、Yahoo!天気内でもニュースを見る機能があります。天気だけではない、バラエティに富んだアプリです。
日本気象協会公式の硬派な天気予報アプリ「tenki.jp」
- 日本気象協会の公式アプリ
- 気象予報士による解説記事が多い
- 雨雲レーダーの予測が48時間後まで閲覧可能
- 天気指数(洗濯指数、服装指数など)の種類が豊富
- 競馬/競艇/競輪場や遊園地など、趣味やお出かけに合わせた天気予報も
- 天気に関するコンテンツのみで、余計な情報が少ない
- 天気予報をひとつのアプリで完結させたい人、天気以外のコンテンツが不要な人におすすめ
「tenki.jp」は、日本気象協会公式の天気予報専門アプリです。全国の気象予報士が24時間体制で天気の変化を予測するので、常に最新の天気情報を受け取れます。

ホーム画面

気象予報士のポイント解説

遊園地やスポーツスタジアムなどの天気も見られる
ホーム画面には今日、明日の天気・気温情報、および13日後までの天気予報が表示されています。天気情報を取得する位置は最大10地点まで登録可能。全国の市区町村はもちろん、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなど主要なレジャー施設なども選択できるのでお出かけにも便利です。
「気象予報士のポイント解説」では、気象予報士が記事形式で天気情報を発信しています。図も多く使われていて、わかりやすい解説です。

様々な指数から選んで表示できる

48時間先まで見られる雨雲レーダー
天気指数のジャンルが全24種類と豊富なことも特徴。季節を問わず通年で役立つ「洗濯」「紫外線」「服装」などはもちろん、冬は「水道凍結」「暖房」、夏は「汗かき」「冷房」「ビール」などが用意されており、うち5種類までをホーム画面に表示可能です。
雨雲レーダーは雨雲の予測が48時間後まで閲覧でき、無料アプリとしてはトップクラスの機能。防災情報の確認も可能で、必要な情報が揃っています。
多機能ですがコンテンツは天気に関するものに絞られており、関係のない情報を差し込まれることがないので、快適に利用できます。
有料プランは月額180円とリーズナブル。以下のサービスが追加されます。
- 広告非表示
- 雨雲接近のプッシュ通知
- 登録できる地点数が10地点から20地点に増加
- 新機能へのアーリーアクセス
天気情報がひと目で分かるシンプルさの「そら案内」
- シンプルで使い勝手抜群
- 植物の情報で季節を感じられる「生物気象情報」
- アプリのサイズが軽量
- 素早く天気を確認したい人、シンプルなデザインが好きな人におすすめ
iPhoneが日本で初めて発売された2008年からいち早く天気予報を配信していた「そら案内」。当時は日本のデータを使った天気予報アプリがほかになく、歴史が長いアプリです。天気予報の情報は、日本気象協会が提供しています。

現在の天気がひと目で分かるホーム画面

今日/明日の概況
「そら案内」は、「天気予報を素早く間違いなく確認できる」ことを追い求めています。ホーム画面は過剰な情報がなく、天気予報がひと目でわかる設計です。画面上部には、その日の気温、湿度、熱中症指数などがまとまっており、忙しい外出前でも迷わずに天気をチェックできます。下にスクロールすれば、天気情報を文章でまとめた「概況」も見られます。
天気予報アプリは、機能が多ければ良いというものでもありません。今の天気だけパッと確認できれば十分だという人も多いはずです。その場合は、情報量が多すぎるとかえって混乱してしまいます。「そら案内」なら、天気の確認に必要な機能だけに絞られており、迷うことがありません。機能が絞られているぶんアプリのサイズも軽量で、スマホのストレージを圧迫しないのもありがたい点です。

「天気画像」には多彩な情報が

生物気象予報
「天気画像」タブは、今日・明日の3時間ごとの天気予報を5km四方で地図上に表示する「天気分布予報」、気象衛星の天気画像、天気図、雨雲レーダー、アメダスの各種情報など、多彩な情報を備えています。PM2.5の分布予測図や黄砂の飛散予測もチェック可能。くわしく天気を知りたい場合は、このタブを見てみましょう。
「生物気象予報」では季節の花の開花情報が表示されています。シンプルな中にある遊び心と季節を楽しむ風流さが素敵です。
月額120円、年額1200円の有料プランに入ると、以下の機能が追加されます。
- 広告非表示
- 雨雲レーダーの予測が6時間後まで閲覧可能
- 天気予報が2週間後まで閲覧可能
- 予報を標準カレンダーに出力する機能
- 降水確率の通知
かわいいキャラクターが天気をお知らせする「お天気JAPAN」
- 親しみやすく、かわいらしいデザイン
- わかりやすい画面
- 占いコンテンツも搭載
- 素早く天気を確認したい人、かわいいデザインが好きな人におすすめ
「お天気JAPAN」は、多くの天気関連アプリを開発している「島津ビジネスシステムズ」がおくる、最もベーシックな機能の天気予報アプリ。気象庁などのデータをもとに、シンプルな天気情報を提供しています。

シンプルでかわいらしいホーム画面

雨雲・災害レーダー

基本的な機能が充実
ホーム画面には警報・注意報情報、現在・3時間ごと・週間の天気、気温グラフ、紫外線指数が載っています。レーダー機能は雨、土砂災害、浸水害、雷予想、竜巻、積雪と充実のラインナップです。
正直なところ、ほかのアプリと比べて機能は多くありません。今の天気をARで表示する「お天気AR」機能も、公式サイトで売りにされているものの役に立つことは少ないはずです。それでもこのアプリを紹介する理由は、そのシンプルさ、親しみやすさにあります。アプリを開いてすぐに現在の気温、今日の最高気温、降水確率が目に飛び込んでくるUIは、シンプルな天気予報を好む人にとってはもってこいです。
キャラクターが天気を解説
さらに、かわいいキャラクターのアニメーションがセリフ形式で概況を解説してくれます。タップすれば、明日・明後日の天気解説も同じように見られ、マンガを読んでいるような感覚です。ほかのアプリでは気象庁提供の概況文を採用していることが多いですが、言葉が難しいうえに長文になってしまいます。このように噛み砕かれた文章は、忙しい外出前にありがたい情報です。
毎日変わる12星座占いのコンテンツもあり、天気予報を見るのが楽しみになるアプリです。
また月額250円の有料プランでは、以下のサービスが追加されます。
- 広告非表示
- 登録できる地点数が1地点から3地点に増加
- 雨雲レーダーの予測が15時間後まで閲覧可能
- 台風のピーク期間や警戒が必要な期間がわかる
雨雲レーダーで降水状況が一目瞭然の「ききくる天気レーダー」
- 雨雲レーダーがメインのアプリ
- レーダーだけではなく、1週間の天気予報が見られる
- シンプルなデザインと機能性
- 雨雲レーダーをよく見る人におすすめ
「ききくる天気レーダー」は雨雲レーダーがメインのアプリで、気象庁のデータをもとに雨雲の動きを把握できます。

アプリを開くとまず雨雲レーダーが表示される

上部に表示されている天気の部分をタップすると、1週間の天気予報が見られる
アプリを開くとすぐに雨雲レーダーが表示されるため、雨雲レーダーを見る機会が多い人には手軽です。雷活動度、竜巻発生確度、10分間雨量へもワンタップで移動可能。予報が見られる降雨情報は1時間後までと短めですが、雨雲の位置がコマ送りで動くのでそれ以降のおおまかな雨の流れも予測できます。
「ききくる天気レーダー」の良いポイントは、雨雲レーダーだけでなく簡単な天気も確認できる点にあります。雨雲レーダーに特化したアプリの多くは、雨雲レーダー以外の機能を搭載していません。その点、1時間ごとの天気や1週間の天気が確認できるこのアプリは、実用面で優れています。
デザインも統一感があり、わかりやすいです。タブや天気情報欄が青色で統一されており、地図もモノクロのため、レーダーの情報に集中できます。とくに大雨を示す赤色や紫色が目立ち、ひと目で危険だとわかります。
アプリ内には広告が表示されますが、月額400円の有料プランに加入すれば広告は非表示になります。

150m四方の解像度で東京都周辺の雨雲レーダーが見られる

ホーム画面に追加すれば、アプリと同じように使える
東京都下水道局が運営する「東京アメッシュ」は、東京都を中心とする南関東エリアの降雨状況をリアルタイムで確認できるWebサイトです。多くの天気予報アプリで提供されている雨雲レーダーが250m四方の解像度であるいっぽう、東京アメッシュは150m四方で表示しており、より詳細です。予報機能はありませんが、2時間前から現在の雲の動きが見られるので、おおまかな予測がたてられます。
残念ながら、東京アメッシュはアプリ化されていません。ただし、ブラウザで東京アメッシュを開き、iPhoneでは「ブックマークアイコン」、Androidでは「ショートカット」を追加すればアプリと同じように使えます。
地図上で世界の風の動きを視覚化「Windy.com」
- 風の流れをはじめ、レーダー表示に特化したアプリ
- 55種類ものレーダー表示機能を搭載
- 世界中のレーダー観測状況を見られる
- 10日後までの天気予報を確認可能
- サーフィンやスカイスポーツの愛好家におすすめ
「Windy.com」は、風向きや風速の変化を視覚的に確認できる天気アプリです。色分けや小さな矢印の向きで、世界中の風の動きがわかります。

風の動きがレーダーでわかる

10日後までの天気予報も確認できる

55種類ものレーダー
左下の再生ボタンを押すと、1時間ごとの風の動きが地図上でアニメーション表示され、直感的に状況を把握できます。通常の天気予報も10日先まで確認可能。天気と同時に、風向きが表示されているのが特徴です。
Windy.comで確認できるのは、風に関するレーダーだけではありません。気温やPM2.5、視界、海流など様々なデータを表示するレーダーが合計55種類も搭載されています。オゾン層の厚さや二酸化炭素濃度などの各種情報は、環境への意識を高めるきっかけにもなります。
詳細かつ長期の風の流れがわかるので、サーフィンやスカイスポーツの愛好家たちにおすすめのアプリです。
年額2990円または買い切り4490円のプレミアムプランでは、さらに多数の機能が解放されます。
- 天気予報が3時間ごとから1時間ごとに
- 天気予報の日数が4日間から10日間に延長
- 天気予報を1日4回以上更新
- すべてのマップで、山の地形を考慮した情報を搭載
- 登録地点数が無制限に
- 1年前までの衛星データ履歴を閲覧可
- ルートプランナー機能
- 3D地球図
- ウィジェットの種類を追加
いち早く警報通知を得られる「特務機関NERV防災」
- 防災アプリでありながら天気情報も得られる
- 見やすい画面デザイン
- 色覚特性にも配慮
- 避難時に役立つ「クライシスマッピング機能」
- 天気を確認するだけでなく災害にも備えたい人におすすめ
Twitterアカウント「特務機関NERV」で防災情報を発信していた石森大貴さんが開発した「特務機関NERV防災」。Twitter時代から、テレビのテロップすら上回る速度の警報・注意報情報であると話題でした。その秘訣は、災害情報共有システム(Lアラート)から避難情報などを受信できるようにし、気象業務支援センターとも専用線をつないでもらっていることです。

タイムライン機能

クライシスマッピング
このアプリでは、緊急地震速報や各種警報・注意報をはじめとしたあらゆる防災情報を発信しており、緊急度が高いものは通知されます。もちろん通知の速さは折り紙付きです。便利な防災機能として、直近3日間で発令された警報が時系列で並ぶ「タイムライン」や地震を観測すると観測点に色がつく「強震モニタ」があります。いざというときに助かるのが、クライシスマッピング機能。給水所やトイレの所在地、避難所などが地図上に配置されています。このアプリを入れていれば、落ち着いて避難できるはずです。
クールなデザインも印象的です。地図は国土地理院などの提供データを元にシンプルなものを独自制作しており、フォントも見やすい「AXIS Font」を使用しています。色覚特性に配慮した配色も選択可能。3パターンの色覚、3パターンのコントラスト、かつダークテーマとライトテーマの合計18パターンが用意されています。

ホームには雨雲レーダーと警報・注意報などが表示

天気予報タブでは1週間分の天気がレーダーで見られる
気象情報に関しては、主に気象庁のデータを使っています。いちばん細かくて3時間ごとの予報になるので、天気をメインにしたアプリと比べると粗いですが、ざっと天気を知るには十分です。また天気予報も7日後までとやや短いものの、レーダー予報は14時間後までと充実しています。
台風も大雨もときに大損害を与える災害であるため、防災は気象情報と不可分のもの。天気予報アプリとしては若干見劣りしますが、インストールしておいて損はないはずです。
2種類の有料プランは、あくまでもサポーターズクラブとしての位置づけ。アプリ内では「すべての機能が無料でお使いいただけます」と説明されています。なお、特務機関NERV防災は無料プランでも広告なしで利用可能です。
- 登録地点が3地点から6地点に追加
- 雨雲接近通知
- デジタル会員証
- 新機能へのアーリーアクセス
- クライシスマッピング投稿権限
- 会員限定コンテンツへのアクセス(EEプランのみ)
気圧と体調の変化をチェックできる「頭痛ーる」
- 気象病(片頭痛・憂うつ感など)の予測・記録に特化したアプリ
- 気圧変化がグラフでひと目でわかる
- 「健康天気指数」で紫外線・寒暖差・うつなどへの備えも
- 気象によって体調を崩しやすい人におすすめ
気象病に悩まされている人にはおなじみの「頭痛ーる」ですが、使っていると「普通の天気予報アプリとしても使ってほしい」というメッセージが表示されることがあります。実は「天気予報」のタブで3日後までの天気予報が見られるのです。

アプリを開くと、気象病注意度が書かれた気圧グラフが表示される

AIが分析した「あなたの痛みデータ」
まずは、「頭痛ーる」がどんなアプリであるか解説します。体質によっては、気圧の変化で頭痛やだるさ、憂うつさを感じることがあります。これを「気象病」とよびます。頭痛ーるはこの気象病を予測・記録するためのアプリです。「気象病」という概念があまり知られておらず、研究も少なかった2013年にリリースされ、現在は累計2000万ダウンロードを突破しています。
アプリを開くと、気圧の上下を表したグラフが表示されます。グラフの背景には頭痛ーるが独自に算出した「気象病注意度」の指標が表示されており、いつ気象病に注意すればいいのかひと目でわかる設計。この「気象病注意度」はこれまでの気圧とユーザーの記録のデータをもとに計算されていて、「警戒」「注意」「やや注意」「上昇注意」の4種類の指標があります。
中央の鉛筆ボタンを押すと、痛みの度合いを4段階から選ぶだけで簡単に記録ができます。10回以上記録すると、AIが気象病のパターンを予測。「気圧の変化前」「急激な気圧変化」「気圧の下降」「気圧の変化以外」などのパターンがあります。簡易的な記録でありながら診療にも生かせる設計になっており、医師から「頭痛ーる」を推奨されることもあるそうです。

アプリを開くと、気象病注意度が書かれた気圧グラフが表示される

「天気予報」タブで3日後までの予報が見られる

「健康天気指数」「気温と服装の目安」など役立つコーナーも
天気予報は、3日後までのものを閲覧可能(有料プランで10日後)。紫外線・寒暖差・うつなどの注意度を表した「健康天気指数」が用意されており、気圧の変化だけではない気象状況の体調への影響を予測するのに便利です。気温と服装の目安がまとまっていたり、ペット天気予報(「おさんぽ注意指数」、「熱中症指数」が見られる)があったりし、生活に根ざした天気予報ページになっています。雨雲レーダーはないものの、1時間ごとという細かさで天気が見られるので十分です。
かわいらしいキャラクターも話題。実は、彼らはそのかわいらしさに似つかないほど重い過去を背負っています。この設定には頭痛に苦しむユーザーに寄り添えるようにという意図があると開発者は語っています。小さな優しさが嬉しいアプリです。
月額400円の有料プランは、予報の範囲が延長されたり体調記録を振り返りやすくなったりします。
- 広告非表示
- 週間天気
- 気圧の予報日数が1.3日間から10日間に延長
- 都道府県ごとの気圧予報
- 体調記録の閲覧期間が無制限に
- 体調記録を月別レポートで振り返れる
- 気圧の状態と体調記録を振り返れる「痛みカレンダー」
- ほかのユーザーの天気痛の様子が見られる「みんなの痛みナウ」
- ウィジェットで気圧グラフが追加可能
気温に合わせた服装を提案してくれる「そらコーデ」
- 気温に合わせた服装を提案してくれるアプリ
- 性別・年代・シーン・体質が選べる
- 10日後までの簡単な天気予報も
- 家を出るときにどんな服を着ていいか迷いがちな人におすすめ
「そら案内」の姉妹アプリである「そらコーデ」は、気温に合わせてAIが服装を提案してくれるアプリ。無骨な印象のそら案内に比べて、イラストが多く親しみやすいUIです。

その日の天気に合ったコーデを提案してくれる

10日後までの予報が見られ、ハンガーマークを押せばコーデも生成できる

性別や年代などが選べる
天気予報は、基本の天気、最高・最低気温、降水確率、3時間ごとの天気、週間予報のみに絞られています。いっぽうで、指数は日常生活で役立つものが多く解説もあるため便利(服装・傘・体感温度・紫外線・洗濯・洗濯・運動・汗かき)。もちろんそら案内と同じく、日本気象協会が天気情報を提供しているため安心です。
メインである服装提案機能は、性別・年代・シーン(カジュアル/ビジネスなど)・体質(暑がり/寒がり)が選べることが特徴です。服装アドバイス系のアプリは若い女性向けが多いなかで、「そらコーデ」は幅広いユーザーに対応しているのが魅力。「コーデ」というとハードルが高く思えるかもしれませんが、服装の提案はむしろファッションに興味がない人やなにを着ていいか悩みがちな人に必要なはずです。
筆者は服に無頓着なまま出かけることもおしゃれをすることもありますが、いずれにしろ季節の変わり目には服装に迷います。「天気 服装」で検索することも多かったため、手軽かつ視覚的に服装の例がわかる「そらコーデ」は便利だと感じました。ただし、雨雲レーダーや気象警報といった詳細な情報はないため、ほかの天気アプリと組み合わせて活用したいサービスです。
- 広告非表示
- 1日の着替え回数上限の緩和
- 選べるAIコーディネーター(服装をアドバイスしてくれるAI人格)が増える
山の気象情報や雷危険度を発信する「tenki.jp 登山天気」(有料)
- 山の最新の気象情報に特化した天気予報アプリ
- 山のふもとから山頂までの標高別天気予報を提供
- 三百名山+αに対応
- 山の登りやすさや服装の指数がわかる
- 登山時に役立つ高層天気図
- 登山が趣味・仕事の人におすすめ
「tenki.jp 登山天気」は、日本気象協会が提供する登山向けの天気予報アプリです。全国300以上の山を網羅しています。

「山コンディション」では、当日の天気予報や雷危険度などをひと目で確認できる

山のふもとから山頂までの標高別の天気予報が分かる「ピンポイント予報」

登山時に役立つ「高層天気図」
対象の山を選ぶと、天気や気温、降水確率、雷の危険度などが標高ごとに表示され、登山時の判断に役立ちます。ふもと・登山口・山頂それぞれの情報が見られる「山コンディション」、ピンポイントの天気予報、高層天気図など、登山に必要な要素が揃っています。
「tenki.jp 登山天気」を利用するには月額240円(税込)かかりますが、初回登録から1カ月は無料。14日先の天気や1時間ごとの山の天気を知れる月額550円(税込)のプレミアムプランもあります。プレミアムプランでは、天気予報の期間が7日から14日に延長されるほか、1時間ごとの予報や積雪マップも利用可能です。
なお気象業務法により、登山口や山頂の天気は無料で提供できません。無料で山の天気を配信するとうたうアプリもありますが、多くの場合はふもとの天気のみを配信しているため注意しましょう。
登山好きに人気のアプリ「YAMAP」は、ウェザーニュースと連携しており、山の天気を確認できます。ただし、山頂付近の天気が見られるのはプレミアムプラン加入者のみ。無料プランで確認できるのは最寄りの気象観測所のデータだけです。

「さがす」タブに移動

天気が気になる山を選択し、「山の情報」をタップ

山頂付近の天気が見られる
天気を見る手順は「さがす」タブで閲覧したい山を選択し、「山の情報」をタップするだけ。表示された画面を下にスクロールすると、山頂付近の天気が見られます。
海専門でピンポイントな天気が見られる「海快晴」(有料)
- 海に特化した天気予報アプリ
- 全国1万1000カ所以上の海岸・沿岸エリアに対応
- 風と波の数値予想や潮汐情報を提供
- マリンスポーツや釣りが趣味・仕事の人におすすめ
「海快晴」(うみかいせい)は、日本全国の海岸・沿岸エリア1万1000カ所以上の気象状況を提供する海専門の天気予報アプリです。港や釣り場など、登録地点ごとに風や波の数値予想、潮汐情報、月齢カレンダーをチェックできます。

登録ポイントは詳細な気象情報が分かる

波の高さ、うねりの周期も確認できる

降水予報が分かる雨雲レーダー
レーダーは雨雲・雷やアメダスだけでなく、波の高さやうねりの周期を把握するものも搭載しています。また沖合いの週間予報、現在地から近い登録地点のピンポイント予報検索など、詳細な海の気象状況を知れる機能が満載。マリンスポーツや釣りが趣味・仕事の人は重宝するはずです。
「海快晴」は無料でも使えますが、月額480円(税込)の有料版でないとほとんどのサービスを使用できません。初回登録の1カ月は無料トライアルがあるので、お試しで使ってみると良いでしょう。
- リアルタイム風予報
- 沿岸のピンポイント予報
- 沖合いの週間予報
- 現在地からのピンポイント予報検索
- 独自の風・波の予報
- 独自予報と気象庁予報を併記
- マイページ機能
- 風や波が一定数値になったときのプッシュ通知