長い間使っているツイッターのアカウントには、これまで自分がしてきた数多くのツイートが山のように積み重なってしまいがちです。なかには、若かりし頃に呟いてしまった恥ずかしいツイートもあるかもしれません。
そんな思い出すのも嫌になるような過去のツイートたちが新しい友だちとTwitterでつながるときの妨げとならないよう、Twitterでの“黒歴史”をきれいサッパリ消してしまいましょう。
本記事では、ツールを使って自分のTwitterアカウントからツイートを一括削除(全消し)する方法を紹介します。
Twitterのツイートはまとめて消せる?
公式のTwitterアプリで自分のツイートを一括で削除することはできません。削除自体は可能ですが、消せるのは1つずつとなっています。手動での操作になるので、複数のツイートを削除するとなると時間がかかってしまいます。
ただ外部サービスの力を借りると、より簡単かつ効率的に複数ツイートを削除できます。
Twitterアプリでは1件ずつしか削除できない


Twitterアプリでは1件ずつしか削除できない
Twitterの公式アプリにはツイート削除の機能がありますが、1件ずつの削除操作のみの対応となっています。特定のツイートを数件消す程度であればともかく、これまでのツイートが数百件もあったとしたらとても対応できません。
ツイートの一括・複数削除をするには外部サービスを使う
外部サービスには、Twitterアカウントでログインするとそのアカウントのツイートを一括削除してくれるサイトがあります。また、複数ツイートを指定して削除できるアプリもあるので、用途に合わせて使い分けをしましょう。
なお、外部サービスを使用する場合は、原則としてツイートを消したいTwitterアカウントでログインをする必要があります。
アカウントを外部サービスに連携して指定の権限を許可することになるため、不正利用などトラブルが気になる人は利用を避けるか、ツイート削除後にサービスやアプリとの連携を解消しておきましょう。具体的なアプリ連携の解消方法については後述します。
一括・複数ツイート削除ができるツールと使い方
上述したように、外部ツールを使えば、ツイートの一括削除が可能です。
今回は、ツイートの一括削除サービスとして「黒歴史クリーナー」と、細かな条件を指定して一括削除もできる「ツイートの一括削除ツール!」、簡単な操作でサクサク削除できる有料の「Tweet Deleter」を紹介します。
ツイートの一括削除サービスを使って削除できるのは新着の3200ツイートまでとなっています(「ツイートの一括削除ツール!」のPC利用時は除く)。3200ツイート以上消したい場合は、複数回に分けての一括削除が必要です。
ただし、短時間で何度もツイートの一括削除をおこなうと、Twitter側がスパム行為と認識することがあります。3200ツイート以上を削除するつもりであれば、一括削除は時間をおいておこなうようにしてください。
「黒歴史クリーナー」
「黒歴史クリーナー」はWeb上のTwitter連携サービスです。Webブラウザで「黒歴史クリーナー」と検索するか下記リンクからアクセスしてください。
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「黒歴史クリーナー」にアクセスしてアカウント連携
黒歴史クリーナーのトップページ上部にある[ツイッターでログイン]をタップしたら、ツイートを消したいTwitterアカウントのユーザー名または登録メールアドレスとパスワードを入力してログインします。
このとき、自動的に連携アプリ認証もおこなわれますが、確認画面が表示されたら[連携アプリを認証]をタップしてください。
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削除オプションを選択する
削除オプションを設定
設定が終わったら[削除を開始する]をタップ
Twitterアカウントでのログインが完了すると、上記のようなメニュー画面が表示されます。「削除オプション」では、自分のリプライと他ユーザーから「いいね」されたツイートを削除対象から外したり、日付を指定してその間のツイートのみ消したりする設定が可能です。
削除オプションの設定が完了したら、画面を下にスクロールして「開始メッセージ」と「完了メッセージ」の設定をおこないます。
これらのメッセージは、黒歴史クリーナーでのツイート削除開始時とツイート削除が完了したタイミングで、自動的に自分のアカウントから投稿されます。メッセージを投稿したくない場合は、どちらも空白にしておきましょう。
すべての設定が完了したら、[削除を開始する]をタップしてください。
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ツイートを削除する
ツイート削除中の画面では、[キャンセル]を選択すると途中で削除を止められる
削除中は消されるツイートの数が表示される
完了メッセージが出たら[結果を見る]をタップ
ツイートの削除中は「ツイート取得中…」と表示されます。しばらくすると「完了!」というメッセージが表示されるので、[結果を見る]をタップ。
なお、気が変わってツイートの削除を止めたくなったら、削除が完了する前に[キャンセル]で削除をストップできます。
削除結果の完了画面
ツイートの削除が完了すると、処理結果の画面に「正常に終了しました」と表示されます。[DONE]をタップで黒歴史クリーナーのトップ画面へと遷移します。
これで黒歴史クリーナーによるツイート削除は完了です。
「ツイートの一括削除ツール!」
「ツイートの一括削除ツール!」は、さまざまな条件を詳細に指定して、対象のツイートを削除できるWeb上のTwitter連携サービスです。
上で紹介した「黒歴史クリーナー」でも日付などの条件指定に対応していましたが、「ツイートの一括削除ツール!」では、特定の文字列や「いいね」の数といった、かなり細かい条件まで指定してまとめて削除できます。
「ツイートの一括削除ツール!」はPCから操作した場合、3200ツイート以上でも一括削除が可能です(ただしTwitterデータのアップロードが必要)。今回は、スマホからツイートを一括削除する場合を解説します。
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「ツイートの一括削除ツール!」にアクセスしてアカウント連携
ブラウザで「ツイートの一括削除ツール!」にアクセスしたら、[ツイッター認証]をタップし、ツイートを削除したいアカウントへのアクセスを認証します。
ツイートを消したいアカウントのユーザー名または登録メールアドレスとパスワードを入力してログインできたら、自動的に連携アプリ認証もおこなわれます。確認画面が表示された場合は、[連携アプリを認証]をタップしてください。
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削除方法を選択
今回は削除方法で「Web上で削除する」を選択します(「ツイートデータから削除する」はPCのみ対応)。続いて、削除するツイートの条件を指定してください。
画像や特定の文字列の有無、リツイートと「いいね」の回数、特定の日にちの指定が可能です。「RT」や「@」の文字列を指定すると、自身のリツイートやリプライに限定してツイートの一括削除ができます。特に条件の指定がない場合は「すべてのツイートを削除する」を選択します。
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削除したいツイートを取得
条件の指定ができたら[削除対象ツイート数を取得]をタップし、確認メッセージでも[OK]を選択。しばらくすると、取得完了のメッセージが表示されるので[閉じる]を押すと、取得した削除対象のツイート数が確認できます。
[削除対象ツイートの確認]をタップすると、条件に合致した削除対象ツイートの一覧が表示されます。最初に設定した条件に加えて、さらに条件を指定したい場合は[さらに絞り込む]から再度条件を指定しましょう。
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ツイートを削除する
削除するツイートの条件指定が済んだら、[削除を実行]からツイートの一括削除をスタートします。確認メッセージで[OK]を選択すると、ツイートの一括削除が実行されます。
削除時間は対象ツイートの数によって異なりますが、しばらく待つと一括削除の結果がポップアップで報告され、ツイートの一括削除は完了です。
「Tweet Deleter」
「Tweet Deleter」では、日時やリツイート(RT)・返信(リプライ)・画像・動画などで細かく絞り込んで一括削除できるほか、自動削除や3200件以上の削除などもおこなえます(月額5.99ドルの無制限プラン)。海外のツイート削除ツールですが、日本語表示に対応しています。
今回は1カ月に5ツイートまで削除できる、無料体験版で削除の手順を解説します。
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「Tweet Deleter」にアクセスしてTwitterアカウントにログイン
まず、ブラウザで「Tweet Deleter」のトップページにアクセスしたら[Twitterでサインイン]をタップし、削除したいTwitterアカウントの情報を入力してアカウントを連携します。
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(必要に応じて)日本語に翻訳する
「Tweet Deleter」はデフォルトで英語表示になっているので、日本語翻訳にしてから進めていくのがおすすめです。
アドレスバーの左にある[ああ]をタップし、[日本語に翻訳]を選択すると、ページ内の言語が日本語に切り替わります。
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ツイートを削除する
削除したいツイートにチェックを入れたら、[削除する]をタップ
日本語に翻訳できたら、下部の[ダッシュボード]ボタンを押しましょう。これまでのツイートが最新順に並んでいるので、フィルターをかけるなどして、削除したいツイートを表示させてください。
削除するツイートの左横のチェックボックスにチェックを入れて[削除する]をタップすると、選択したツイートが削除されます。
まずは無料体験版を試してみて、使い勝手がよければ有料版への切り替えも検討してみましょう。
ツイートを消した後にアプリ連携を解消する方法
上記のツイートの削除機能は、Twitterアカウントとのアプリ連携を利用したものです。そのため削除後もアプリ連携を解消しない限り、Twitterアカウントとつながったままの状態となってしまいます。
アカウントの乗っ取りや不正利用を心配に感じる人は、削除が終わったらアプリ連携を解除してしまいましょう。

![[セキュリティとアカウントアクセス]をタップ](/sites/default/files/styles/portrait_lg_1/public/2022/11/24/r-twitter-delete-many-tweets-atonce-30_0.jpg)
Twitterアプリを開いたらメニューボタン
から[設定とプライバシー]を選び、続けて[セキュリティとアカウントアクセス]を選択してください。


続いて、[アプリとセッション]を選び、自身のアカウントと連携しているアプリ(ツール)の一覧を開きます。
連携アプリの一覧から、ツイートの一括削除に利用したアプリ(ツール)を選択して、[アプリの許可を取り消す]をタップすると、アプリの連携を解除できます。
ツイートの一括削除に関するよくある疑問と答え
ツイートの全消しや一括削除をめぐって、よく挙がる疑問点とその答えをまとめました。
削除したツイートは復元できる?
原則として復元できません。ただし、ツールによっては削除するツイートをアーカイブしておける機能を備えている場合があります(詳細)。
たとえば「TweetDeleter」では、削除したツイートをアーカイブに保存しておける機能があります(有料のアドバンス・無制限プラン)。アーカイブにはTweetDeleterを通じてのみアクセスできるというものです。
またアカウント削除によってツイートを消したときは、30日以内であれば再ログインすることで復活可能です。
削除したツイートが消えない? 残る?
キャッシュが残っている場合や外部サービスによって保存されたツイートなどの場合、削除されないこともあります(詳細)。
Googleなどの検索エンジンにインデックスされたコンテンツやTogetterにまとめられたツイートなどのように、サードパーティーのウェブサイト・アプリでキャッシュが残っていたり、コピーが投稿されていたりするときは、それらを削除することはできません(時間を置いて消える場合もあります)。
アカウント削除でもツイートを全消しできる?
ツイートをきれいさっぱり消したいほどの状況なら、アカウントの削除も選択肢の一つです。Twitterアカウントを削除すると、これまでの自分のツイートがすべて削除されます。

Twitterアカウントの削除
また、アカウント削除後30日以内ならアカウントは復活させることができます。ツイートの削除を取り止められる猶予期間があるというわけです。