東京都内の観光や散策に、電車が乗り放題の1日乗車券（フリーパス）があると便利です。フリーパスは私鉄のエリア限定のものから各社を網羅するものまで様々なタイプがあり、種類も豊富です。
そこで今回は、鉄道事業者（JR・東京メトロ・東京都交通局・東急・京王・小田急・西武・東武・京成・東京モノレール・京急など）が販売する"お得なきっぷ"をまとめました。SuicaなどのIC乗車券で利用できる乗り放題きっぷも紹介します。
都内で電車が乗り放題の一日乗車券（フリーパス）とは
都内を移動する際の公共交通機関には、JR・私鉄・地下鉄（都営地下鉄/メトロ）・都電などのほか、モノレールやバスなど様々な方法があります。一日乗車券（フリーパス）は、それらの都内各種公共交通機関が乗り放題になる“お得なきっぷ”です。
金額や有効期限、販売場所などは発行元によって異なり、各社共通で使えるパスなど、豊富な種類の中から目的や行き先に応じて選択できます。
山手線・JR・地下鉄などが乗り放題に
たとえばJR東日本が発行する「東京フリーきっぷ」（大人 1600円／小児 800円）は、山手線や都内在来線などJR各線に加え、東京メトロ全線、都営地下鉄各線、東京さくらトラム（都電荒川線）や日暮里・舎人ライナーで自由に乗り降りができるほか、都営バスも一日乗り放題です。
一方で、JRと東京メトロ、都営地下鉄ではそれぞれフリーパスを販売しており、料金は「東京フリーきっぷ」の半額以下。さらに、都内360カ所の施設でパスを提示するだけで割引や特典サービスを受けることができる「CHIKA TOKU（ちかとく）」などの特典も利用できます。
「CHIKA TOKU（ちかとく）」は、対象乗車券を提示することで、都内の博物館、美術館、飲食店などで割引やプレゼントなどの特典が受けられるサービスです。特典を受けられるスポットは230施設以上あり、異なる施設であれば1日に何回でも利用可能です。
【対象乗車券】「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券」「Tokyo Subway Ticket」「東京メトロ24時間券」「東京メトロ学生用24時間券」「メトロ＆ぐるっとパス」「SR東京メトロパス」「小田急東京メトロパス」「西武東京メトロパス」「TX東京メトロパス」「東急東京メトロパス」「東急線・東京メトロ共通1日乗車券」「（相鉄発）東急線・東京メトロ共通1日乗車券」「東上東京メトロパス」「京王東京メトロパス」「東葉東京メトロパス」「東武東京メトロパス」「1日乗車券『都営まるごときっぷ』」「都営地下鉄ワンデーパス」「都電一日乗車券」「都営バス一日乗車券」「TOKYO探索きっぷ」「東京1DAYきっぷ」「東京フリーきっぷ」「羽田空港発着 地下鉄1DAYパス」「京王・東京メトロ・都営地下鉄パス」「東京周遊パス」「東急線・都営地下鉄・東京メトロ共通1日乗車券」「訪日外国人用レファレンスペーパー」
2日間以上有効なフリーパスも
発売当日に限り有効なフリーパスが大半ですが、中には発売あるいは使用開始から24時間〜72時間有効なものもあります。2〜3日間の観光などで都内を移動する際には頼もしいパートナーと言えるでしょう。
| フリーパス | 有効区間 | 有効期限 | 料金 |
|---|---|---|---|
| 東京メトロ24時間券※ | 東京メトロ全線 | 使用開始から24時間 | 大人 600円／ 小児 300円 |
| 東京メトロ学生用24時間券※ | 東京メトロ全線 | 使用開始から24時間 | 300円 |
| Tokyo Subway Ticket | 都営地下鉄線、東京メトロ線 | 使用開始から24時間 | 大人 800円／ 小児 400円 |
| 使用開始から48時間 | 大人 1200円／ 小児 600円 |
||
| 使用開始から72時間 | 大人 1500円／ 小児 750円 |
||
| リムジン&サブウェイパス | 羽田空港からのリムジンバス（片道・往復）＋「Tokyo Subway Ticket」のセット（24時間券／48時間券／72時間券） |
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大人 2100円／ 小児 1050円 |
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大人 3800円／ 小児 1900円 |
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大人 4100円／ 小児 2050円 |
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| 成田空港からのリムジンバス（片道・往復）＋「Tokyo Subway Ticket」のセット（24時間券／48時間券／72時間券） |
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大人 4000円／ 小児 2000円 |
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大人 7200円／ 小児 3600円 |
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大人 7500円／ 小児 3750円 |
※2025年3月15日（土）から大人700円、子ども350円、学生用24時間券は350円に料金改定
乗り放題切符（フリーパス）の購入方法と使い方
フリーパスは指定席券売機、みどりの窓口、びゅうプラザ（いずれもJR）のほか、地下鉄・私鉄各線の定期券売り場や券売機、各駅事務所などで購入することができます。
SuicaやPASMOなどのIC乗車券におトクなきっぷを搭載する際は、カードをすでに持っている場合と新規発行する場合とで購入場所が異なります。
磁気券と呼ばれる通常の乗車券は、改札に通すか、バスの場合には乗務員に日付の面を見せて乗車します。PASMOやSuicaのチャージ残高を利用して購入する「IC一日乗車券」の場合には、PASMO・Suicaを改札の読み取り部にタッチして乗車します。
東京23区を満喫するフリーパス
最初に紹介するのは、都心や23区内を散策するのに最適なフリーパスです。JR・私鉄・地下鉄各社をまたいだ共通パスのほか、美術館などの施設入場券がセットになったおトクなチケットまで、目的と行き先に応じて様々なサービスが用意されています。
東京フリーきっぷ
JR東日本が販売する「東京フリーきっぷ」は、JR線の23区内区間のほか、東京メトロ線全線・都営地下鉄線全線・東京さくらトラム（都電荒川線）・都バス（深夜バス・座席定員制のものを除く）・日暮里 舎人ライナーの全区間で乗り降り自由の1日乗車券です。有効期限は利用当日（終電車）まで。自動券売機でクレジットカードを使って購入できます。
さらにSuicaやPASMOといったIC乗車券での利用も可能です。区間や料金は従来の磁気券と同様です。あらかじめ利用できるカードを持っていれば、Suicaの場合は定期券発売機で、PASMOの場合は「上野御徒町駅ツーリストインフォメーションセンター」あるいは都営地下鉄各駅の券売機で購入できます。
- 区間：JR線の23区内区間・東京メトロ線全線・都営地下鉄線全線・東京さくらトラム（都電荒川線）・都バス（深夜バス・座席定員制のものを除く）・日暮里・舎人ライナーの全区間の乗り降り自由
- 料金：大人1600円、子ども800円
- 有効期限：利用当日（終電車まで）に限り有効
都区内パス
「都区内パス」は、23区内のJR線普通列車が乗り降り自由。一部新幹線や特急券の乗車券としても利用できます（特急料金や座席指定券は含まれず）。自動券売機でクレジットカードを使って購入でき、定期券情報が記載されていない記名式のSuicaやSuica付きビューカードなどにも情報を搭載できます。
- 区間：JR線の23区内区間の普通列車（快速含む）が乗り降り自由
- 料金：料金：大人760円、子ども380円
- 有効期限：利用当日（終電車まで）に限り有効
東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券
「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券」は、東京メトロ線全線・都営地下鉄線全線が始発から終電まで乗り降り自由な乗車券。定期券等で利用中のPASMOは販売対象外で、PASMO以外のICカード乗車券も利用不可です。
| 乗車券 | PASMO | |
|---|---|---|
| 区間 | 都営地下鉄線・東京メトロ全線の乗り降り自由 | |
| 料金 | 大人900円、子ども450円 | |
| 有効期限 |
|
発売日から1カ月以内の1日に限り、始発から終電まで有効（定期券等で利用中のPASMOは販売対象外） |
東京メトロ24時間券
2025年3月15日に現行の600円から700円（大人）に料金改定
「東京メトロ24時間券」は、使用開始から24時間に限り、東京メトロ線全線が乗り降り自由な乗車券です。当日券だけでなく前売り券も用意されているほか、学生は半額の「東京メトロ学生用24時間券」も購入できます。
2025年3月15日から、大人は現行の600円から700円に、子どもは300円から350円に料金が改定されます。
| 乗車券 | PASMO | ||
|---|---|---|---|
| 区間 | 東京メトロ全線の乗り降り自由 | ||
| 料金※ | 24時間券 | 大人600円、子ども300円 | |
| 学生用24時間券 | 300円 | ||
| 有効期限 |
|
発売日から1カ月以内の1日に限り、始発から終電まで有効 | |
※2025年3月15日（土）から大人700円、子ども350円、学生用24時間券は350円に料金改定
Tokyo Subway Ticket
「Tokyo Subway Ticket」は初回利用時から24時間・48時間・72時間に限り、都営地下鉄線全線および東京メトロ線全線が利用できる乗車券です。
1都7県（東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬および山梨）以外のコンビニ（セブン‐イレブン、ローソン、ミニストップ、ファミリーマート）で気軽に購入できます。羽田・成田空港の他、高速バス、新幹線、提携ホテルや旅行代理店でも取り扱いがあります。ただし、PASMOでの発売はツーリストインフォメーションセンター（大江戸線上野御徒町駅、浅草線新橋駅、大江戸線新宿西口駅）のみになります。
- 区間：都営地下鉄線全線および東京メトロ線全線が乗り降り自由
- 料金：料金：【24時間券】大人800円、子ども400円【48時間券】大人1200円、子ども600円【72時間券】大人 1500円、子ども750円
- 有効期限：有効期限内で使用開始から指定の期間（24時間/48時間/72時間）
都営まるごときっぷ
「都営まるごときっぷ」は、都営地下鉄全線・都営バス（多摩地域を含む、江東01系統を除く）・東京さくらトラム（都電荒川線）・日暮里 舎人ライナーの全区間を1日に限り何回でも乗車できます。深夜バスを利用する場合は差額（大人210円＜IC 210円＞、小児100円＜IC 105円＞）が必要です。午前0時から午前4時までは、前日まで有効の一日乗車券も利用可能です。
- 区間：都営地下鉄全線・都バス（多摩地域を含む）・東京さくらトラム（都電荒川線）・日暮里 舎人ライナーの全区間の乗り降り自由
- 料金：料金：大人700円、子ども350円
- 有効期限：前売りは発売日から6カ月以内の1日に限り、当日売りは発売当日に限り有効
都営地下鉄ワンデーパス（期間限定販売）
「都営地下鉄ワンデーパス」は、都営地下鉄を1日に限り何回でも乗車可能な1日乗車券です（都バス、都電、日暮里・舎人ライナーは利用不可）。有効な定期券および企画券情報が付加されていないPASMOに機能を追加できます。
- 区間：都営地下鉄全線の乗り降り自由
- 料金：大人500円、子ども100円
- 有効期限：発売当日に限り有効
- 発売期間（昨年度の例）：
- 都営地下鉄「春」のワンデーパス：令和6年3月23日から令和6年4月7日までの土曜日、日曜日、および令和6年4月27日から令和6年5月6日
- 都営地下鉄「夏」のワンデーパス：令和6年7月20日から9月1日までの土曜日、日曜日、祝日、および8月13日から8月16日
- 都営地下鉄「冬」のワンデーパス：令和6年12月28日から令和7年1月5日、および1月11日から1月13日
都電一日乗車券 ／ 都電IC一日乗車券
「都電一日乗車券 ／ 都電IC一日乗車券」は、東京さくらトラム（都電荒川線）を1日に限り何回でも乗車できるフリーパスです。「ちかとく」対象乗車券でもあります。荒川電車営業所、都電定期券発売所、三ノ輪橋おもいで館で販売されており、当日券は都電の車内でも購入可能です。
- 区間：東京さくらトラム（都電荒川線）の乗り降り自由
- 料金：大人400円、子ども200円
- 有効期限：前売りは発売日から6カ月以内の1日に限り、当日売りは発売当日に限り有効
【番外編】都営バス一日乗車券 ／ 都営バスIC一日乗車券
「都営バス一日乗車券/都営バスIC一日乗車券」を使えば、都営バス（江東01系統を除く）を1日に限り何回でも乗車できます。PASMO、Suica（モバイルPASMO、Apple PayのPASMO、モバイルSuicaを含む）などのIC乗車券にも適用されます。
深夜バスを利用する場合は差額（大人210円＜IC 210円＞、小児100円＜IC 105円＞）が必要です。午前0時から午前4時までは、前日まで有効の一日乗車券も利用できます。
- 区間：23区内の都営バス車内（江東01系統除く）の乗り降り自由
- 料金：大人500円、子ども250円
- 有効期限：前売りは発売日から6カ月以内の1日に限り、当日売りは発売当日に限り有効
Suicaで利用できるフリーパス
Suicaでも利用できるフリーパスをまとめました。Suica定期券など、一部利用できないSuicaもあるので注意が必要です。
- モバイルSuica（Suica定期券情報が搭載されている場合を除く）
- My Suica（記名式）
- Suicaカード
- Welcome Suica
- 定期券情報が搭載可能なSuica付きビューカードおよびSuica付学生証等（定期券情報が搭載されている場合を除く）
- 地域連携ICカード（記名・無記名、定期券情報が搭載されている場合を除く）
- Suica定期券（定期券情報が搭載されている場合）
- Suica定期券情報が搭載された地域連携ICカード
- 記念Suica
- Suicaイオカード
- りんかいSuica
- モノレールSuica
- JR東日本以外で発行したICカード（PASMO等）
- 定期券情報が搭載できないSuica付きビューカード
- ゆうちょICキャッシュカードSuica
のんびりホリデーSuicaパス
休日に都内近郊を散策するのに便利なICカード専用のフリーパスです。
- 区間：フリーエリア内の普通列車（快速含む）普通車自由席、東京臨海高速鉄道線（りんかい線）全線、東京モノレール線全線が乗り降り自由
- 料金：大人2670円、子ども1330円
- 有効期限：利用当日に限り有効
| きっぷの種類 | 区間 | 料金 | 有効期限 | 発売期間 | 利用期間 |
|---|---|---|---|---|---|
| のんびりホリデーSuicaパス | フリーエリア内の普通列車（快速含む）自由席、東京臨海高速鉄道線（りんかい線）、東京モノレール線が乗り放題 | 大人2670円 子ども1330円 |
発売当日 | 通年 | 土休日、4月29日～5月5日、7月20日～8月31日、12月29日～1月3日の毎日 |
| 都区内パス | 東京23区内の普通列車（快速含む）自由席が乗り放題 | 大人760円 子ども380円 |
発売当日 | 通年 | 通年 |
| 東京フリーきっぷ | フリーエリア内JRの普通列車（快速含む）自由席と東京メトロ全線、都営地下鉄全線、日暮里・舎人ライナー、都電、都営バスが乗り放題 | 大人1600円 子ども800円 |
発売当日 | 通年 | 通年 |
| モノレール＆都区内パス（モバイルSuica限定発売） | フリーエリア内の普通列車（快速含む）自由席が乗り放題 | 1350円 | 発売当日 | 通年 | 土休日、4月29日～5月5日、7月20日～8月31日、12月29日～1月3日の毎日 |
私鉄往復＋東京メトロ乗り放題のフリーパス
23区外の都内や他県から23区内を訪れて動き回る際にお得なのが、私鉄往復と東京メトロ乗り放題がセットになったフリーパスです。発駅によって料金変動するのが特徴。メトロパスはいずれも、お得な特典サービス「CHIKA TOKU（ちかとく）」の対象乗車券です。
東急東京メトロパス
「東急東京メトロパス」は、東急線各駅から東京メトロ線接続駅までの往復と、東京メトロ線全線が乗り降り自由です。購入した駅から東京メトロ線内までの往復は、行きと帰りで異なる経路を選択することができます。
東急電鉄ではこの他にも、東急線全線と東京メトロ線全線が１日乗り放題の「東急線・東京メトロ共通１日乗車券」（大人1280円、子ども640円）や、東急線全線と都営地下鉄・東京メトロ線全線が１日乗り放題の「東急線・都営地下鉄・東京メトロ共通１日乗車券」（大人1680円、子ども840円）などのおトクな切符を販売しています。
- 区間：東急線各駅から東京メトロ線接続駅までの往復乗車＋東京メトロ線全線の乗り降り自由
- 料金：大人740〜1120円、子ども370〜560円
- 有効期限：発売当日限り
小田急東京メトロパス
「小田急東京メトロパス」は、小田急線発駅から東京メトロ線接続駅までの往復と、東京メトロ線全線が乗り降り自由です。発駅から代々木上原駅間の往復は1回限り有効です。
- 区間：小田急線（発駅～代々木上原）の往復乗車＋東京メトロ全線・小田急線（新宿駅～代々木上原駅）の乗り降り自由
- 料金：大人860〜1910円、子ども350円（一律）
- 有効期限：1日有効
西武東京メトロパス
「西武東京メトロパス」は、西武線発駅から東京メトロ線接続駅（池袋駅・小竹向原駅・西武新宿駅・高田馬場駅）までの往復と、東京メトロ線全線が乗り降り自由です。
2025年3月15日（土）からの東京メトロ24時間券の料金改定に伴い、各駅での販売価格が大人は100円、子どもは50円値上がりとなります。
- 区間：西武線（発駅～東京メトロ線接続駅【池袋・小竹向原・西武新宿・高田馬場】）の往復乗車＋東京メトロ線全線の乗り降り自由
- 料金：大人760〜1740円、子ども390〜890円（2025年3月14日まで）
- 有効期限：利用当日に限り有効
東武東京メトロパス
「東武東京メトロパス」は、東武線各駅から北千住間の往復と、北千住～浅草間、曳舟～押上間、東京メトロ線全線が乗り降り自由です。東上線の駅や、浅草、とうきょうスカイツリー、押上、北千住、渡瀬、治良門橋、相老、赤城、野州大塚、板荷、新藤原の各駅では販売されていないので注意が必要です。
なお、東武鉄道ではこの他にも、東上線・越生線発駅から池袋間の往復と東京メトロ線全線、東上線和光市～池袋間が乗り降り自由な「東上東京メトロパス」なども取り扱っています。
- 区間：東武線の発駅〜北千住の往復乗車＋東武スカイツリーライン北千住～浅草間、曳舟～押上〈スカイツリー前〉間＋東京メトロ線全線の乗り降り自由
- 料金：大人750〜3020円、子ども370〜1500円
- 有効期限：利用当日に限り有効
東葉東京メトロパス
「東葉東京メトロパス」」は、東葉高速線発駅から西船橋駅間の往復と、東京メトロ線全線が乗り降り自由です。東葉高速線内での下車は無効になります。
2025年3月15日（土）からの東京メトロ24時間券の料金改定に伴い、各駅での販売価格が大人は100円、子どもは50円値上がりとなります。
- 区間：東葉高速線の発駅〜西船橋の往復乗車＋東京メトロ線全線の乗り降り自由
- 料金：大人910〜1770円、子ども460〜890円（2025年3月14日まで）
- 有効期限：利用当日に限り有効
SR東京メトロパス
「SR東京メトロパス」は、埼玉スタジアム線の発駅から赤羽岩淵駅までの一往復と、東京メトロ線全線が乗り降り自由です。この他に、埼玉スタジアム線が一日乗り放題になる「SR一日乗車券」（大人：580円/子ども：290円）などがあります。
- 区間：埼玉スタジアム線の発駅〜赤羽岩淵の一往復乗車＋東京メトロ線全線の乗り降り自由
- 料金：大人800〜1180円、子ども410〜590円
- 有効期限：発売当日に限り有効
TX東京メトロパス
「TX東京メトロパス」は、つくばエクスプレス線発駅〜北千住間の一往復、北千住〜秋葉原間の乗り降り自由に加え、東京メトロ線全線が乗り降り自由です。
- 区間：つくばエクスプレス線（発駅～北千住）の往復乗車＋つくばエクスプレス線（北千住〜秋葉原）の乗り降り自由＋東京メトロ線全線の乗り降り自由
- 料金：大人1020〜2430円、子ども510〜1230円
- 有効期限：発売当日に限り有効
私鉄往復＋都営地下鉄など乗り放題のフリーパス
私鉄往復と都営交通（都バス、都営地下鉄、東京さくらトラム、日暮里・舎人ライナー）の1日乗車券がセットになった切符です。発駅によって料金が変わります。いずれも、都内地下鉄の特典サービス「CHIKA TOKU（ちかとく）」を利用することができます。
TOKYO探索きっぷ（京王線沿線から）
- 区間：京王線・井の頭線（発駅～新宿）往復乗車券＋都営交通（都営地下鉄全線・都バス・東京さくらトラム・日暮里 舎人ライナー）の全区間の乗り降り自由
- 料金：大人930〜1360円、子ども470〜690円
- 有効期限：発売当日に限り有効
TOKYO探索きっぷ（つくばエクスプレス沿線から）
- 区間：つくばエクスプレス線の発売駅〜新御徒町の一往復有効（TX浅草駅・TX北千住駅＜発売駅によって異なる＞で途中下車可）＋都営地下鉄全線・都バス・東京さくらトラム（都電荒川線）・日暮里 舎人ライナー全区間の乗り降り自由
- 料金：大人960〜2490円、子ども490〜1250円
- 有効期限：発売当日に限り有効
東京1DAYきっぷ（京急線沿線から）
- 区間：京急線各駅〜品川（品川～泉岳寺は乗り降り自由）の往復乗車券＋都営地下鉄全線・都バス・東京さくらトラム（都電荒川線）・日暮里 舎人ライナーの全区間の乗り降り自由
- 料金：大人910〜1740円、子ども450〜500円
- 有効期限：発売当日に限り有効
東京23区の西側でお得なフリーパス
東京23区の西側を動き回る際に心強いフリーパスも複数販売されています。なかでも東急電鉄が販売する「トライアングルチケット」と「世田谷線散策きっぷ」は限られたエリアを重点的に移動するのに最適。共に500円以下で入手できるのも魅力です。
東急ワンデーパス
- 区間：世田谷線・こどもの国線を除く東急線全線の乗り降り自由
- 料金：大人780円（デジタルチケットサービス「Q SKIP」限定740円）、子ども390円
- 有効期限：発売当日に限り有効
トライアングルパス【東急電鉄】
- 区間：東横線（渋谷〜自由が丘間）・田園都市線（渋谷〜二子玉川間）・大井町線（二子玉川〜自由が丘間）の乗り降り自由
- 料金：大人470円（デジタルチケットサービス「Q SKIP」限定450円）、子ども240円（トライアングルエリア内）
- 有効期限：発売当日に限り有効
世田谷線散策きっぷ
- 区間：世田谷線（三軒茶屋〜下高井戸間）の乗り降り自由
- 料金：大人380円（デジタルチケットサービス「Q SKIP」限定360円）、子ども190円
- 有効期限：発売当日に限り有効
西武東急線トライアングルパス
- 区間： 西武線各駅（一部の駅を除く）から東京メトロ副都心線接続駅（小竹向原、池袋、西武新宿）までの往復乗車＋東京メトロ副都心線（小竹向原～渋谷間）乗り降り自由＋東急東横線（渋谷～自由が丘）、東急大井町線（自由が丘～二子玉川）、東急田園都市線（二子玉川～渋谷）のトライアングルエリアで乗り降り自由
- 料金：大人1190〜2170円、子ども620〜1120円
- 有効期限：利用当日に限り有効
京王線・井の頭線一日乗車券
- 区間：京王線・井の頭線全線の乗り降り自由
- 料金：大人1000円、子ども500円
- 有効期限：利用当日に限り有効
下町・東京スカイツリー方面でお得なフリーパス
下町や東京スカイツリー方面を動き回るなら、「京成・下町日和きっぷ」がおすすめ。京成線都内エリアを510円で移動できます。東武線を利用するなら、「東京スカイツリー周辺散策フリーきっぷ」や「浅草下町フリーきっぷ」も便利です。
京成・下町日和きっぷ
- 区間：京成線都内フリー区間内の乗り降り自由
- 料金：大人530円、子ども270円
- 有効期限：利用当日に限り有効
東京スカイツリー周辺散策フリーきっぷ
- 区間：東武線（発駅～北千住）の往復乗車＋東武線フリー区間（浅草～北千住、曳舟～押上間、曳舟～亀戸間）の乗り降り自由
- 料金：大人510〜2820円、子ども250〜1400円
- 有効期限：利用当日に限り有効
浅草下町フリーきっぷ
- 区間：東武線（発駅～北千住）の往復乗車＋東武線フリー区間（浅草～北千住、曳舟～押上間、曳舟～亀戸間）の乗り降り自由＋台東区循環バス「めぐりん」一日乗車券
- 料金：大人590〜2770円、子ども410〜1500円
- 有効期限：利用当日に限り有効
臨海副都心（お台場）方面でお得なフリーパス
お台場方面に行って何度も乗り降りするなら「ゆりかもめ一日乗車券」と「りんかい線1日乗車券」をおすすめします。東急線の利用者であれば、「東急線りんかい線お台場パス」も便利。そのほか「お台場－有明快遊パス」にも注目です。
ゆりかもめ一日乗車券
- 区間：「ゆりかもめ」の乗り降り自由
- 料金：大人820円、子ども410円
- 有効期限：利用当日に限り有効
お台場－有明快遊パス
- 区間：「ゆりかもめ」のお台場海浜公園から有明テニスの森までの8駅区間で乗り降り自由
- 料金：大人500円、子ども250円
- 有効期限：利用当日に限り有効
りんかい線1日乗車券
- 区間：りんかい線全線の乗り降り自由
- 料金：大人730円、子ども370円
- 有効期限：利用当日に限り有効
東急線りんかい線お台場パス
- 区間：東急線各駅（一部の駅は除く）から大井町までの往復乗車＋りんかい線の大井町～新木場間の乗り降り自由
- 料金：大人760〜1130円、子ども380〜550円
- 有効期限：発売当日に限り有効
モノレールの乗車がお得になるフリーパス
羽田空港からモノレールを使って都心にアクセスしたい場合、土日祝日や特定日におトクに利用できる「モノレール＆山手線内割引きっぷ」や、モノレールが全線乗り放題の「東京モノレール沿線お散歩1dayパス」（土日祝日限定）、モバイルSuica限定のIC乗車券「モノレール＆都区内パス」などが便利です。
モノレール＆山手線内割引きっぷ
- 区間：羽田空港第3ターミナル駅・羽田空港第1ターミナル駅・羽田空港第2ターミナル駅〜（モノレール浜松町駅経由）〜山手線内各駅までの片道1回
- 料金：大人540円、子ども270円
- 発売期間：2025年3月31日までの土・日・祝日
2024年3月16日～4月7日
2024年4月27日～5月6日
2024年7月13日～9月30日
2024年12月28日～2025年1月5日
2025年2月8日～2月11日
2025年3月15日～3月31日 - 有効期限：発売当日に限り有効
東京モノレール沿線お散歩1dayパス
- 区間：東京モノレール全線の乗り降り自由
- 料金：大人1100円、子ども550円
- 発売期間：土曜・日曜・祝日および4月29日～5月5日、12月29日～1月3日
- 有効期限：発売当日に限り有効
モノレール＆都区内パス（モバイルSuica限定）
- 区間：フリーエリア内の普通列車（快速含む）自由席＋東京モノレール全線の乗り降り自由
- 料金：1350円
- 発売期間：土休日および4月29日～5月5日、7月20日～8月31日、12月29日～1月3日の毎日
- 有効期限：発売当日に限り有効
羽田空港から都心までのアクセスに便利なフリーパス
羽田空港から都心への移動には、モノレール以外にも京急が便利です。「京急羽得きっぷ＆Tokyo Subway Ticket」なら、各ターミナル駅から京急線泉岳寺までの片道に東京メトロを含む都内地下鉄全線が乗り降り自由。こちらも都営地下鉄沿線の施設で特典が受けられる「CHIKA TOKU（ちかとく）」対象のパスです。
京急羽得きっぷ＆Tokyo Subway Ticket
- 区間：羽田空港第1ターミナル駅・羽田空港第2ターミナル駅～泉岳寺駅の片道乗車券＋地下鉄全線（都営地下鉄・東京メトロ線）乗り降り自由 ※羽田空港第3ターミナル駅でチケットを引き換えた場合、復路は羽田空港第1・第2ターミナル駅での降車不可
- 料金：京急羽得きっぷ＆Tokyo Subway 24-hour Ticket（使用開始から24時間有効）：大人1400円、子ども600円
京急羽得きっぷ＆Tokyo Subway 48-hour Ticket（使用開始から48時間有効）：大人1800円、子ども800円
京急羽得きっぷ＆Tokyo Subway 72-hour Ticket（使用開始から72時間有効）：大人2100円、子ども950円 - 有効期限：【京急羽得きっぷ】往路・復路ともに乗車券への引換え日から9日間
【Tokyo Subway Ticket】乗車券への引換え日から6カ月以内のうち、使用開始から24時間・48時間・72時間
羽田空港発着 地下鉄1DAYパス
- 区間：羽田空港第1・第2ターミナル駅、羽田空港第3ターミナル駅～泉岳寺駅の往復乗車券＋地下鉄全線（都営地下鉄・東京メトロ線）乗り降り自由
- 料金：大人1500円、子ども650円
- 有効期限：発売当日に限り有効
リムジン&サブウェイパス（羽田空港線）
都区内各エリアを結ぶリムジンバス乗車券と、東京メトロ・都営地下鉄全線が乗り降り自由な「Tokyo Subway Ticket」（24時間/48時間/72時間）がセットになったフリーパス。羽田空港到着ロビー内のバス乗車券カウンターや、リムジンバスチケットカウンター（新宿駅西口カウンター、東京シティ・エア・ターミナル1F、新宿高速バスターミナル）などで購入できます。
- 区間：リムジンバス乗車券（羽田空港～東京都区内）＋東京メトロ全線および都営地下鉄全線が乗り降り自由
- 料金：
【使用開始から24時間】Tokyo Subway Ticket（24時間）+リムジンバス片道1枚：大人2100円、子ども1050円
【使用開始から48時間】Tokyo Subway Ticket（48時間）+リムジンバス片道2枚：大人3800円、子ども1900円
【使用開始から72時間】Tokyo Subway Ticket（72時間）+リムジンバス片道2枚：大人4100円、子ども2050円
成田空港から都心までのアクセスに便利なフリーパス
成田空港から都心への移動には、「JR成田エクスプレス」や京成電鉄が運営する「京成スカイライナー」以外にも、成田空港と都区内各エリアを結ぶリムジンバスと東京メトロ・都営地下鉄全線の乗り放題チケットがセットになった「リムジン&サブウェイパス」などがおトクです。
リムジン&サブウェイパス（成田空港線）
- 区間：リムジンバス乗車券（成田空港～東京都区内）＋東京メトロ全線および都営地下鉄全線が乗り降り自由
- 料金：
【使用開始から24時間】Tokyo Subway Ticket（24時間）+リムジンバス片道1枚：大人4000円、子ども2000円
【使用開始から48時間】Tokyo Subway Ticket（48時間）+リムジンバス片道2枚：大人7200円、子ども3600円
【使用開始から72時間】Tokyo Subway Ticket（72時間）+リムジンバス片道2枚：大人7500円、子ども3750円
Keisei Skyliner & Tokyo Subway Ticket
京成スカイライナーと、東京メトロ全線および都営地下鉄全線乗り放題チケット「Tokyo Subway Ticket」がセットになった乗車券です。LCC機内のほか、新千歳空港、関西国際空港、福岡国際空港、那覇空港などで購入できます。
- 区間：京成スカイライナー乗車券（成田空港第1・第2・第3ターミナル～京成上野）＋東京メトロ全線および都営地下鉄全線が乗り降り自由
- 片道料金
【使用開始から24時間】スカイライナー片道+Tokyo Subway Ticket（24時間）：大人2900円、子ども1450円
【使用開始から48時間】スカイライナー片道+Tokyo Subway Ticket（48時間）：大人3300円、子ども1650円
【使用開始から72時間】スカイライナー片道+Tokyo Subway Ticket（72時間）：大人3600円、子ども1800円 - 往復料金
【使用開始から24時間】スカイライナー片道+Tokyo Subway Ticket（24時間）：大人4900円、子ども2440円
【使用開始から48時間】スカイライナー片道+Tokyo Subway Ticket（48時間）：大人5300円、子ども2640円
【使用開始から72時間】スカイライナー片道+Tokyo Subway Ticket（72時間）：大人5600円、子ども2790円
フリーパスを使うと、どれだけお得？
東京駅を出発し主要な観光エリアを回った場合、一般乗車券（ICカード）を利用した場合とフリーパスを利用した場合とで、実際どの程度運賃に差が出るのでしょうか。都内地下鉄全線が乗り放題になる「Tokyo Subway Ticket」（24時間券：大人800円）を例に検証してみました。
観光コース：【東京駅】→【押上】（スカイツリー）→【浅草】→【月島】→【豊洲】（豊洲市場）→【東池袋】（サンシャインシティ）→【東京駅】
| ルート | 通常運賃(IC) | Tokyo Subway Ticket |
|---|---|---|
| 東京駅ー押上（東京メトロ半蔵門線） | 209円 | 800円（大人） |
| 押上ー浅草（都営浅草線） | 178円 | |
| 浅草ー月島（都営浅草線・大江戸線） | 220円 | |
| 月島ー豊洲（東京メトロ有楽町線） | 178円 | |
| 豊洲ー東池袋（東京メトロ有楽町線） | 252円 | |
| 東池袋ー東京（東京メトロ有楽町線・丸ノ内線） | 209円 | |
| 合計金額：1246円 | 差額：446円 |
例えば豊洲から豊洲市場までは徒歩ではなく「ゆりかもめ」に乗車するなど、ルートの選択に個人差はありますが、地下鉄中心の移動であれば400円以上割安で移動できます。
「Tokyo Subway Ticket」に限って言えば、「48時間券」は24時間に4回以上乗り降りする場合、「72時間券」は3回以上乗り降りする場合に必ずお得になります。