韓国からまたひとつ、奇想天外なラブコメドラマが登場しました。
9月下旬からディズニープラスで独占配信が始まった『悪魔なカノジョは裁判官』は、悪魔と熱血刑事のラブストーリーです。「悪魔」とはメタファーとか比喩表現ではありません。正真正銘の悪魔が人間界にとある事情でやってきて、刑事と出会い恋に落ちるのです。
地獄からやってきた悪魔が人間の女性に憑依して、人間界で悪い奴を殺すという任務を負うのですが、正義感溢れるイケメン刑事とその渦中で出会ってしまい、任務と恋の板挟みになる、笑いありロマンスあり、流血ありのラブコメディです。
地獄の裁判官が現世に降臨
悪魔であるユースティティアは、ビンナの身体に憑依して彼女になりすまし、人間界で罪を反省しない悪人を殺すため、裁判官として活動をはじめます。裁判は、犯罪を犯した者たちがやってくる場所ですから、悪人を探すにはうってつけの職場です。
ビンナは裁判でやりたい放題。明らかに反省していない凶悪犯罪者をわざと軽い量刑で世に解き放ち、殺人をさせようとするのです。そんな彼女の判断に異を唱えるのが、刑事ハン・ダオン。悪人をわざわざ釈放してしまうような不可解な判決を繰り出すビンナに対して、彼は不満を表明します。
ビンナに憑依した悪魔は、彼女の過去の記憶を共有していませんから、周囲からすると人が変わったよう。自分の元婚約相手のことも忘れているので、訝しがられてばかりいます。
目的のためなら手段を選ばない冷酷なビンナに振り回される助手・マンドの中間管理職的な悲哀もいい味を醸し出しています。そんなビンナが、正義感溢れるダオンとの出会いでどう変わっていくのか、悪人殺しの任務と恋の板挟みになっていく展開が胸アツのラブコメディです。
主演パク・シネの魅力全開
主人公の悪魔な裁判官ビンナを演じるのは、Netflixの『ドクター・スランプ』での熱演も記憶に新しいパク・シネ。これまで数々の映画・ドラマに出演してきた彼女は今回、冷酷に犯罪者たちを葬る「悪魔」であり、キュートに周囲を振り回す「小悪魔」的女性でもあります。現在34歳ですが、俳優としてのキャリアは20年にもなるベテラン。今年は5年ぶりに日本でもファンミーティングを開催し、人気が再燃していますが、本作の新たなヒロイン像は彼女の人気をさらに加速させるのではないでしょうか。
ビンナの相手役となる刑事ハン・ダオンを演じるのは、モデル出身のキム・ジェヨン。身長186cmで甘いルックスを持つ彼は、これまでも『じれったいロマンス』や『月水金火木土』などの恋愛ドラマで実力を発揮。本作では熱血漢だけど、実は過去に傷を抱える男を演じており、弱さと強さを見せてくれます。
ぶつかり合いながらも想いを寄せていってしまう2人の関係の変化がドラマを盛り上げていきます。笑いあり、スリルあり、アクションありで展開していく異色のファンタジーラブコメディ、毎回どんな展開になるのか目が離せません。
『悪魔なカノジョは裁判官』を見る(ディズニープラスで配信中)
裁判官の体に憑依した悪魔カン・ビンナが、刑事ハン・ダオンと出会い犯罪者の処罰を始める。
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