iPhoneやAndroidスマホで通信速度を調べたいときは、計測用のアプリを使うと便利です。専用アプリでは、LTEや3G、Wi-Fiの回線速度についてさまざまな指標(値)を調べることができます。
本記事では、おすすめのスピードテストアプリを4つ紹介します。測定できる内容や、1回の測定で使う通信量なども記載しているのでアプリ選びの参考にしてください。
さまざまなデータと比較できる「RBB SPEED TEST」
「RBB SPEED TEST」は、全国平均速度や機種別速度といったデータの豊富さが特徴のアプリです。測定履歴から平均値を算出。さまざまなデータを参照しながら、自身の使っている回線や機種の速さを比較できます。
- さまざまなデータを閲覧できる
- PING値の測定が可能
- Wi-Fi測定時、回線種別や事業者などの測定環境を設定できる
- 通信量を抑えた測定モードがない
- 測定中断ボタンがない
- Wi-Fiとモバイルデータの履歴を分けたい
LTE、3G、Wi-Fiに対応しており、測定時の通信方式は自動で判別してくれます。[測定開始]をタップすると、下りスピード(ダウンロード)と上りスピード(アップロード)、応答速度の指標であるPING値が測定されます。
左:上り・下りの速度中:回線種別や事業者を設定できる右:測定履歴の画面
1回あたりの計測で使う通信量は30〜50MBで、測定する度にばらつきがある印象でした。なお、自宅のWi-Fiの速度を測定する場合、回線種別や事業者を設定することも可能です。
測定履歴は200件まで保存可能。スピード別、日付順にソートして閲覧できます。測定時に位置情報を送信しておくと、測定場所も記録されます。
左:My平均値の画面右:様々なランキングを閲覧できる
データメニューでは、全国平均や機種別の速度ランキングなど、様々なデータを閲覧できます。Wi-Fiスポット別の速度ランキングもあり、カフェなどでWi-Fiを使って作業したい時の場所選びにも使えそうです。
測定時のデータ量を任意で設定できる「Speedcheck Internet Speed Test」
「Speedcheck Internet Speed Test」では、ワンタップで簡単に速度測定ができます。測定履歴も見やすく、シンプルながら高機能なアプリとなっています。
- 測定自体はシンプルで簡単に使える
- LTE回線で測定する際の通信量を設定できる
- 測定履歴の内容がまとまっていて見やすい
- 日本語化が完全ではない
- 有料版への案内や他のアプリのインストールを促す案内が頻繁に表示される
- Wi-Fiを他人と共有するWi-Fiホットスポットなど初心者向けではない機能がある
通信方式や事業者(プロバイダ)は、アプリが自動で判別してくれるので細かい設定は不要。[テスト]をタップすると測定開始します。
左:テスト画面中:Ping値やアップ/ダウン速度が計測される右:測定結果に応じた提案も受けられる
測定項目は「ダウンロード速度」「アップロード速度」「PING値」の3つです。測定結果で通信の安定度も確認できます。測定結果に応じて、ゲームや動画といった快適に使えるサービスの目安も表示されます。
左:データ量は30MB程度がオススメ中:測定結果右:アナリティクス
LTE回線で測定する場合は、測定時に使うデータ量を指定できます。測定時にどれだけの通信量を使うかわからない場合にも安心です。なお、設定するデータ量が少なすぎると正しく測定できないことがあるので、他の測定アプリでよく使われている30MB前後に設定するといいでしょう。
結果メニューは、これまでの測定履歴がシンプルにまとまっています。タイプや日付といった項目をタップすると、昇順と降順でソートが可能です。また、結果メニューのアナリティクスでは、通信方式別の平均速度も確認できます。
シンプルなUIで細かな数値も測定できる「Speedtest.net」
「Speedtest.net」は、シンプルかつクールなUIです。ワンタップで素早く測定が可能で、通信が安定しているかといった詳細な結果を調べられる測定アプリとなっています。
- シンプルでクールなUI
- ワンタップで素早く速度測定
- PING値やジッター値、パケットロス率も測定可能
- 測定時の通信量が若干多め
- 測定時の通信量上限が決められない
- 位置情報を要求するのに測定位置を地図で見ることができない
通信方式や接続サーバーは自動で判別され、[スタート]をタップすると測定が開始します。
左:スタート画面右:測定中
ダウンロード速度やアップロード速度、PING値の測定はもちろん、ジッター値やパケットロス率の測定ができることも特徴です。ジッター値は通信の安定度を示す数値のひとつで、数値が低いほど安定した通信ができていることになります。
通信量に関しては、1回あたりの測定で40MB前後と若干多い印象。高速な回線になると100MB近く使うこともあります。
左:計測が完了中:計測結果が表示される右:結果を共有する
測定した履歴を確認するには、「結果」のメニューを開きます。
種類や日付、ダウンロード/アップロード速度をタップすると、昇順または降順でソートできます。各結果をタップすれば、測定結果の詳細が表示されます。測定に使用した通信量を確認することも可能です。測定履歴はCSV形式で書き出したり、LINEやメールで共有したりできます。
ドコモ以外の回線も速度測定ができる「ドコモスピードテスト」
「ドコモスピードテスト」は、NTTドコモが提供する回線速度測定アプリです。速度測定だけでなく、近くのドコモショップやdocomo Wi-Fiの検索もできます。アプリ名は「ドコモ」ですが、ドコモ以外のキャリアやWi-Fiの速度も測定可能です。
- ワンタップで回線速度を測定
- ライトモードで通信量を抑えて測定できる
- 近くのドコモショップやdocomo Wi-Fiのアクセスポイントが検索できる
- PING値の測定ができない
- ウィジェットに対応していない
- 測定時に位置情報の取得ミスが目立つ
測定ボタンをタップすると回線速度の測定が開始。ダウンロード速度(下り)とアップロード速度(上り)を測定できます。
左:測定スタート右:測定履歴
測定で使う通信量は1回最大70MBで、実際に測定してみたところ1回あたりの通信量は約30MB前後でした。測定精度は低くなりますが、通信量が気になるという方は「ライトモード」をオンにすると通信量を抑えて測定することもできます。
測定の履歴リストは、通信方式や速度がひと目でわかるようになっています。位置情報の送信を許可しておくと、どこで測定したのかも振り返ることができます。
左:ドコモの通信サービスエリア右:docomo Wi-Fiのアクセスポイント
周辺地域の速度ランキングやドコモの通信サービスエリアを閲覧できます。
また、近くのドコモショップやdocomo Wi-Fiのアクセスポイントも検索が可能。店舗をタップすると、ドコモ公式サイトにてサービス内容などの詳しい情報を確認できます。