今年、TBSのテレビドラマ『EYE LOVE YOU』で、二階堂ふみとともに主演を務めて日本で人気急上昇中のチェ・ジョンヒョプ。そんな彼の最新主演ドラマ『偶然かな。』がディズニープラスが独占配信を開始しました。
韓国で大ヒットしたウェブトゥーンを原作とした本作はタイトルにある通り、「偶然」が重要となるラブロマンスです。高校時代に偶然、バスで出会った2人が、大人になって偶然再会。そこに様々な偶然が重なり、複雑な恋愛模様が展開していく、甘酸っぱさ全開の物語です。
『偶然かな。』を見る(ディズニープラスで配信中)
初恋の相手と偶然の再会
アメリカでファイナンシャル・プランナーとして成功を収めたカン・フヨン(チェ・ジョンヒョプ)は、10年振りに韓国へと戻ってきました。仕事仲間に女性を紹介されて、仕方なく待ち合わせのカフェに向かうと、そこには高校時代の同級生イ・ホンジュが偶然にも居合わせました。ホンジュも男性との待ち合わせでこのカフェを利用していたようで、席を間違えたことで、2人は偶然の再会を果たします。
フヨンとホンジェは高校時代、奇妙な縁で知り合っていました。バスでの通学中、眠っていたホンジェをフヨンが起こしたのですが、2人は遅刻寸前。足にギプスを巻いていたフヨンを助けるという名目で遅刻を取り締まる教師の目を逃れようとホンジェはするのです。
フヨンは高校時代から成績優秀でルックスも抜群。ホンジェの親友キム・ヘジはそんなフヨンが初恋相手だったのですが、引っ込み思案だったヘジは想いをつたえることができないでいました。ホンジェはそんな親友を助けようと、フヨンにヘジのラブレターを渡し続けるのです。
しかし、フヨンが惹かれていくのは、ヘジではなくホンジェでした。そんな初恋の相手との偶然の再会、しかもホンジェはフヨンの叔父とも知り合いという偶然が重なり、初恋の想いが再び熱を帯びていきます。
チェ・ジョンヒョプの多彩な魅力を味わえる
本作の魅力は、なんと言ってもチェ・ジョンヒョプの存在です。186cmの長身に小顔の甘いマスクを持ったジョンヒョプは、ただカメラの前にいるだけでも絵になる存在ですが、本作では滅多に笑顔を見せないクールな役で魅了してきます。そんな彼が時折見せる、はじけるような笑顔がとても魅力的。だれがどのタイミングでフヨンを笑顔にできるのかに注目しながら見るのも面白そうです。
本作は、フヨンとホンジェが29歳の現在に高校時代の回想シーンを頻繁に交える構成になっています。そのため、高校時代のフヨンやホンジェも本人たちが演じており、ジョンヒョプは高校生の制服姿の初々しい姿も見せてくれます。
ジョンヒョプは、2022年にKBS演技大賞の新人演技賞(男性部門)を受賞している演技派です。Netflixのドラマ『無人島のディーバ』では、虐待されていた過去を持つテレビ局のプロデューサーを演じており、こちらは心に傷を負った陰のある役で、ふり幅の広さを見せています。
そんなジョンヒョプ演じるフヨンの相手役ホンジェを演じるのは、『恋するアプリ Love Alarm』などに出演しているキム・ソヒョン。高畑充希にどことなく似ている彼女は、そのコケティッシュな魅力で、ラブコメ作品で存在感を発揮しますが、子役出身でキャリアが長いだけあって、確かな演技力を持った実力派です。
「偶然」を物語のモチーフにしているだけあって、「そんな都合のいい偶然があるか」と思う人もいるかもしれません。しかし、偶然の出会いが連続するファンタジーなラブロマンスを楽しみたい人にはむしろオススメです。そして、偶然を手繰り寄せるのも本人の強い想いと努力あってのものということも描かれており、偶然に喜び、翻弄される登場人物たちの心の機微を繊細に捉えた良作です。
『偶然かな。』を見る(ディズニープラスで配信中)
初恋の相手と10年ぶりに“偶然”に出会い、“運命”に導かれるようにまた恋に落ちる。フヨンは19歳の時の初恋相手と10年ぶりにたまたま再会する。あの頃の2人は青臭くて不器用だったけど、そのぶん愛らしくて、そして激しかった。初恋の思い出がよみがえるロマンス。この再会は偶然か、運命か。
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