米調査会社IDCは14日、2012年第4四半期(10~12月)の世界のスマートフォン市場について調査結果をリポートした。それによれば、出荷台数シェアでAndroidが70.1%、iOSは21.0%と、両OSのシェアがさらに拡大し全体の9割以上を占めたという。
SamsungがAndroid全体の4割以上と圧倒的
同期におけるAndroidとiOSの出荷台数合計は2億760万台で、前年同期比で70.2%増を記録。個別では、Androidの出荷台数は1億5980万台(前年同期比88%増)、iOSは4780万台(同29.2%増)だった。
2012年の年間でみると、AndroidとiOSの合計出荷台数は6億3300万台となり、シェアは2011年の68.1%から87.6%へと拡大。個別では、Androidが4億9710万台(全体に占めるシェアは68.8%)、iOSは1億3590万台(同18.8%)だった。
また、上記のように好調なAndroid端末に貢献したのがSamsungのGalaxyシリーズで、2012年に出荷されたAndroid端末の42%を占めたという。Android端末で二桁のシェアを持つメーカーは他にはなく、1%未満のメーカーも多いという。
一方で、iOSは第4四半期、年間ともに二桁成長をみせ根強い人気を誇ってはいるが、伸びは他のOSに比べて鈍化した。IDCでは、2012年第2四半期、第3四半期にあまり伸びなかったことが要因とみており、その時期をカバーするために、Appleが2013年半ばに新モデルをリリースする可能性もあると推測する。
その他のOSでは、2012年第4四半期に740万台を出荷したBlackBerryは3位(3.2%)。次いで、Windows PhoneおよびWindows Mobileが、同期出荷台数600万台で2.6%のシェアとなった。