2026年7月に登場したモトローラの日本向け最新エントリーモデル「moto g37j」。楽天モバイルの他社からの乗り換え(MNP)キャンペーンを適用することで、「一括1円」で購入できます。
ただ、あまりの安さに「機能が削られているのでは?」「まともに動くのか?」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。そこで、実際に楽天モバイルでmoto g37jを一括1円で入手して徹底検証。リアルな使い勝手や気になる実力を正直にレビューします。
楽天モバイルで「moto g37j」を一括1円で購入する条件は? 実際の買い方
楽天モバイルで「moto g37j」を一括1円で手に入れるためには、、【Android対象製品限定】特価キャンペーンを適用する必要があります。このキャンペーンにはいくつか条件が設定されており、すべて満たさなければ一括1円は適用されません。
| キャンペーン名 | 【Android対象製品限定】特価キャンペーン |
|---|---|
| コード | 2178 |
| 開催期間 | 終了日未定で常時開催中 |
| 特典内容 | 対象のAndroid端末を一括1円で購入できる |
| キャンペーン対象端末 | |
| キャンペーン適用条件 |
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| 併用できるキャンペーン | なし |
重要なのは、「楽天モバイルのプラン(Rakuten最強プランもしくはRakuten最強U-NEXT)を契約する」こと、そして「他社からの乗り換え(MNP)」であることです。
ここからは、上記の適用条件を踏まえつつ、筆者が実際に楽天モバイルで「moto g37j」を購入した際の手順をスクショ付きで解説します。
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キャンペーンの特設ページにアクセス
「購入する」ボタンをタップ
【Android対象製品限定】特価キャンペーンの特設ページにアクセスしたら、moto g37jの直下にある[購入する]ボタンをタップします。
エントリーやコード入力は必要ない一括1円を適用するにあたって、特設ページの経由やエントリーなどの作業は必要ありません。基本的にはどのページから申し込みを開始してもOKです。ただし、【Android対象製品限定】特価キャンペーンは他のキャンペーンとは併用できない独立したキャンペーンです。
もし他のキャンペーンページを経由して申し込みボタンを押してしまうと、肝心の1円キャンペーンが適用されないまま契約完了してしまう恐れがあります。【Android対象製品限定】特価キャンペーンから購入手続きを進めるのが最も安全です。
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支払い回数で「一括払い」を選択する
「一括価格」→「カートに追加する」の順にタップ
購入ページが表示されたら画面をスクロール。支払い方法の項目で「一括価格」を選択してカートに追加するをタップしましょう。
「24回払い」や「48回払い」を選択した場合、キャンペーンを適用できません。必ず「一括価格」を選択してください。
他社から乗り換え(MNP)を選択後に1円が適用されるこの時点では、まだ一括1円は適用されていません。端末価格が一括1円になるのは、他社から乗り換え(MNP)を選択したあとです。一括価格で20001円が表示されていても、気にせず先に進みましょう。
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対象のプランを選択する
「続けてプラン選択へ進む」をタップ
製品保証サービスの加入有無を選択したら、[続けてプラン選択へ進む]をタップしましょう。端末のみ購入す場合はキャンペーンは適用されません。必ずプラン選択画面に進んでください。
「プランを申し込む」をタップ
プランの選択画面が表示されます。「Rakuten最強プラン」もしくは「Rakuten最強U-NEXT」のどちらかを選択し、[プランを申し込む]ボタンをタップします。キャンペーンを適用するにあたっては、どちらのプランを選択してもOKです。
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他社から乗り換え(MNP)を選択する
本人確認方法を選択する
続いて、本人確認をおこないます。以下3つの方法から選んでチェックを入れてください。
本人確認方法 やり方 利用できる本人確認書類 スマホでかんたん本人確認(ICチップ読み取り) マイナンバーカードや運転免許証の中に埋め込まれている「ICチップ」をスマホにかざして読み取る - マイナンバーカード
- 運転免許証
- 在留カード(顔写真付)
- 特別永住者証明書(顔写真付)
受け取り時に自宅で確認 商品(SIMカードや端末)が届いた際、配達員に直接書類を提示する - マイナンバーカード
- 運転免許証
- 日本国パスポート
住民票の写し等を郵送して確認 申し込み完了後、楽天モバイル宛に必要書類を郵送する - 住民票の写し
- 住民票記載事項証明書
「他社から電話番号そのままで乗り換え (MNP)」を選択
電話番号の選択画面が表示されたら、「他社から電話番号そのままで乗り換え(MNP)」を選択して引き継ぎたい電話番号を入力し、次へ進むをタップしてください。
繰り返しになりますが、「新規契約(=電話番号を新規取得)」では1円キャンペーンは適用されません。必ずMNPを選択しましょう。
一括1円の適用を確認する
支払い方法を確認して[申し込む]をタップ。さらに受け取り方法を確認して[申し込む]を押してください。この時点で申込み画面の下部に表示される端末価格が一括1円に変更されているはずです。
あとは、そのまま申込みを確定させればOKです。審査に通過し次第、SIMカードや端末の発送メールが届きます。
実際に使ってわかった魅力・強み
まずは、「moto g37j」を実際に日常使いしてみて感じた魅力や優れているポイントを解説します
120Hz駆動のFHD+大画面が想像以上に良い
120Hz駆動のFHD+大画面が想像以上になめらか
moto g37jが搭載する約6.72インチの大型ディスプレイは、FHD+(2400×1080)の高精細表示に対応。細かい文字や写真もくっきりと描写できます。この価格帯のエントリーモデルでは「HD+」画質にとどまる機種も多い中、一括1円という破格でFHD+を備えている点は大きな強みです。
さらに、毎秒120回画面を書き換える「120Hzリフレッシュレート」にも対応しています。WebページやSNSのタイムラインをスクロールした際の残像感が少なく、引っかかりを感じにくいなめらかな操作感です。
ステレオスピーカー搭載で動画視聴に最適
低価格帯のエントリーモデルでは、コストカットのために本体下部からしか音が出ない「モノラルスピーカー」が採用されるケースが多く、横向きで動画を見ると片側からしか音が聴こえないという違和感が生じがちです。
しかし「moto g37j」は、本体の上下から音が出る「ステレオスピーカー」を搭載。本体を横向きにして動画を視聴する際に左右均等に音が広がるので、臨場感あふれるサウンドを楽しめます。
さらに、映画館などでも採用される立体音響技術「Dolby Atmos」にも対応しています。前述した約6.72インチのFHD+大画面も相まって、手のひらサイズのミニシアターのような没入感が味わえます。
5200mAhバッテリーの安心感
1日中ハードに検証したが、充電切れになることはなかった
「moto g37j」は5200mAhの大容量バッテリーを積んでいるため、電池持ちは非常に優秀です。朝からGoogleマップ利用、SNS、写真撮影・動画視聴を断続的におこなっても、夜の帰宅時点で60%以上残っていました。
LINEでの連絡やちょっとした調べ物がメインのライトユーザーであれば、2日間に1回の充電でも十分持ちそうです。毎日の充電を忘れてしまう人や、いざという時の連絡用・サブ機としてとにかく電池持ちを重視したい人にとっては頼もしい仕様です。
「指紋認証+顔認証」の両対応が地味に便利
moto g37jは「指紋認証」と「顔認証」の2つを搭載しています。この2つの認証方法を使えるのは意外と便利で、日常のさまざまなシーンで小さなストレスを確実に減らしてくれます。
電源ボタンと一体化したサイドタッチ指紋センサーを搭載
指紋認証センサーは、本体側面の電源ボタンに内蔵されています。暗い寝室や映画館などで顔認証が反応しにくい場所でも確実に解除できるのが魅力です。花粉症や風邪でマスクを手放せない時期にも重宝します。
顔認証の精度も悪くない
一方で、指紋認証が使いづらい場面では、インカメラを使った「顔認証」が便利です。冬場に手袋をしている時や、料理中で手が濡れている・汚れている時など、スマホを顔の前にサッと持ち上げるだけでロックが解除されます。
インカメラ約3200万画素は同クラス随一の綺麗さ
インカメラは上部中央のパンチホール型に収まっている
「moto g37j」のスペックの中で、ひときわ目を引くのが「約3200万画素」を誇るフロントカメラ(インカメラ)の存在です。
低価格帯のエントリーモデルにおいて、インカメラはコストカットの対象になりやすく、800万画素程度が標準的な仕様となっています。その相場を考えると、「moto g37j」の3200万画素という数値は異例です。上位モデルにも匹敵するスペックといえます(実際に撮影した写真は後述)。
この価格帯で超広角カメラ搭載なのは評価できる
サブカメラ / 超広角(約800万画素)
エントリークラス(低価格帯)のスマートフォンをレビューする際、筆者が必ずチェックするのがサブカメラの仕様です。コストを抑えるため「とりあえずレンズを2つにする用」として、実用性の低い200万画素のマクロ(接写)レンズや深度センサーでお茶を濁す機種が非常に多いからです。
しかし、「moto g37j」は違います。エントリークラスとしては珍しく、実用的な「超広角カメラ(f/2.2)」が搭載されています。約800万画素なので解像度は少々心もとないものの、後ろに下がれないカフェの店内や、巨大な建築物、大人数での集合写真など、構図のバリエーションが劇的に広がります(実際に撮影した写真は後述)。
購入前に知っておくべき注意点・妥協点
moto g37jは、低価格ゆえの割り切りポイントも存在します。事前に把握しておくべき注意点・妥協点をまとめました。
ACアダプターとケーブルは付属しない
同梱物の一覧。ケーブルやACアダプタは付属していなかった
パッケージには本体とケースは含まれますが、充電器(ACアダプター)とUSBケーブルは同梱されていません。充電口はタイプCケーブルを持っていない人は別途購入する必要がある点に注意が必要です。
本体の充電ポート(差し込み口)は、現在主流となっている「USB Type-C」です。すでにType-C対応の充電器とケーブルを持っていれば、基本的にはそれをそのまま使い回すことができます。しかし、対応充電器とケーブルを持っていない人は別途購入する必要がある点に注意が必要です。
内部ストレージが64GBと少なめ
moto g37jはmicro SDカードスロットを搭載している
写真やアプリを保存する本体容量(ROM)は64GBと、昨今の基準としては少なめです。ただし、最大1TBまでのmicroSDカードに対応しているため、写真や動画データはSDカードに逃がす工夫をすれば十分カバーできます。
CPU性能は控えめ(本格ゲームには向かない)
Geekbench 7でCPU性能を測定。シングルコアスコアは「666」、マルチコアスコアは「1113」を記録した
moto g37jの処理性能を測るため、定番のベンチマークアプリ「Geekbench 7」を実行してみました。測定結果は、シングルコアスコアが「666点」、マルチコアスコアが「1113点」でした。このスコア帯であれば、LINEやメールのやりとり、ブラウザでのWeb検索やニュース閲覧のような日常的な動作はストレスなくこなせます。
一方で、4GBのメモリ(RAM)も相まって、複数のアプリを頻繁に切り替えるマルチタスクや、負荷の高い3Dグラフィックのゲームを快適に動かすのは厳しいです。ゲーム性能を追求したい人には物足りないスペックです。
防水は「IPX4(生活防水)」止まり
水滴には耐えるが水没はNG
水濡れに対する耐性は「IPX4」となっており、これは「水の飛沫に耐える」という生活防水レベルです。雨の日の操作や水しぶき程度なら問題ありませんが、お風呂での使用や水没には耐えられません。
暗所とズームは「価格相応」の難しさも
動きながら撮影すると、光が流れたようなブレた写真になった
カメラに光学式手ブレ補正(OIS)が搭載されていないため、光量の少ない夜景撮影や、デジタルズームを多用するシーンでは手ブレが起きやすくなります。暗所では両手でしっかりスマホを固定して撮影する意識が必要です。
8倍ズームで撮影:画質の粗さが目立つ
また、望遠専用レンズは搭載していないため、ズームはメインカメラの切り出し(デジタルズーム最大8倍)となります。2倍〜3倍程度までは許容範囲ですが、それ以上拡大すると全体的にノイズや粗さが目立ち、のっぺりとした画質になります。遠くの被写体を鮮明に撮りたい人には不向きといえます。
moto g37jの実力を詳しくレビュー・検証
ここからは、moto g37jのデザインやカメラ性能、実際の操作感について、実機を用いた検証結果とともに詳しくレビューしていきます。
見た目・外観
低価格帯のスマートフォンといえば、どうしても「プラスチック感が強くて安っぽい」というイメージを持たれがちですが、moto g37jはどうでしょうか。実機をさまざまな角度から触ってわかった外観の5つの特徴を解説します。
専用ケースが標準で付属する
本体と同じ色のラバーケースが付属する
最近のスマートフォンは環境配慮などを理由に付属品が簡略化される傾向にありますが、moto g37jのパッケージには、最初から専用のケースが標準で同梱されています。
海外メーカーのAndroidスマホは、好みのケースを見つけるのが意外と難しいため、最初からケースがついているのは嬉しいポイントです。
しっとりした質感のラバー製ケースなので、手から滑り落ちにくくなる
付属ケースは本体カラーと同じ色で統一されており、一体感があります。しっとりとしたラバー素材特有のグリップ力があるため、手から滑り落ちにくくなるという実用的なメリットも備えています。
純正なだけあって、サイズもぴったり。指紋認証部分にも対応
メーカー純正品ならではの完璧なフィット感です。市販の安価なサードパーティ製ケースにありがちなカメラ穴のズレや、本体との隙間によるガタつきは一切ありません。さらに、側面の指紋認証センサー(電源ボタン)へのアクセスもしっかりと考慮されており、ケースの厚みが邪魔にならないよう絶妙な形状にくり抜きされています。
背面パネルは指紋が目立たないマット仕上げ
moto g37jの背面。中央にはモトローラロゴが記されている
全体にツヤ消しのマット加工が施されている
全体にツヤ消しのマット加工が施されており、サラサラとした質感です。指紋や皮脂汚れがほとんど目立たないので、清潔感のある状態を保てそうです。
さらに目を引くのが、背面の中央に配置されたモトローラを象徴する「M」のロゴです。全体がマットな質感に統一されている中で、このロゴ部分だけが光の反射に合わせてさりげなく浮かび上がるようにデザインされています。
上品な「ラメ調」の側面フレーム
側面フレームはパール調の仕上げ
手元で少し本体を傾けるたびにさり気なくきらめく
落ち着いた背面パネルに対し、よいアクセントになっているのが側面フレームの質感です。光の当たり方によって微細にきらめく「ラメ調(パール調)」の仕上げが採用されています。
ギラギラといかにもなメッキ感ではなく、手元で少し本体を傾けるたびにキラッとする“さりげない高級感”が絶妙です。
存在感のあるスクエア型カメラユニット
左上がメインカメラ(約5000万画素)、左下がサブカメラ / 超広角(約800万画素)、 右上がLEDフラッシュ、右下が補助センサー
背面の左上に配置されたカメラユニットは、4つの丸いパーツが規則正しく並んだデザインです。
実際のカメラレンズは「メイン」と「超広角」の2つだけですが、フラッシュやセンサーを含めて4眼カメラのように見せる左右対称のレイアウトになっています。上位モデルのようなメカニカルで迫力のある存在感を放っています。
なだらかに盛り上がったカメラユニット
台座が背面からなだらかに立ち上がるモトローラらしいシームレスなデザインです。レンズ部分の出っ張りもそこまで極端ではないため、机に置いたときのガタつきも比較的少なく抑えられています。
6.72インチの大画面ながら意外と軽い印象
手の小さい人には、やや大きめに感じる
本体サイズは、約6.72インチの大画面を搭載しているだけあって大きめ。手の小さい人や片手操作を中心にしたい人には、やや大きめに感じるサイズ感です。
カプリシアンカラーの重量は約196g
本体重量はカラーによって異なり、インペネトラブルグレイは約194g、ノーティカルブルー/カプリシアン/フューシャレッドは約196gです。
約6.72インチの大画面に加えて、5200mAhの大容量バッテリーを積んでいるにもかかわらず、200gを下回っています。見た目のボリューム感に対して、実際に手に持ってみると「意外と軽いな」と感じました。
カメラ・撮影性能
moto g37jを手に、街歩きをしながらさまざまなシーンを撮影してみました。
標準モードで撮影
標準モードで撮影:水面や木の葉、芝の質感まで精細に描写。青空のグラデーションも非常にナチュラル
標準モードで撮影:複雑な色合いの花壇も自然な発色で描写できている
メインの約5000万画素カメラの標準モードで撮影してみました。
f/1.8の明るいレンズのおかげで、光量がたっぷりある場所ならサッと構えてシャッターを切るだけでくっきりとした色鮮やかな写真が残せます。AI補正による不自然な色合いも少なく、見たままに近い自然な仕上がりになる点に好感が持てました。
標準モードで撮影:被写体に近づいても、ピントが迷わずに合ってくれる
標準モードで撮影:自然なボケ感を演出してくれる
被写体に近づいての標準カメラ撮影。花びらの質感や水滴までクリアに映し出しています。ポートレートモードを使わなくても、背後の土や葉が自然にボケてくれるので、主役が引き立っています。
ポートレートモードで撮影
ポートレートモードで撮影。背景を自然にぼかしてくれる
moto g37jのカメラには、背景をふんわりとぼかして被写体を際立たせる「ポートレートモード」が備わっています。とはいえ、背景ぼかし専用の「深度測定用カメラ」は搭載されておらず、ソフトウェア(AI処理)によって被写体の輪郭を認識してぼかしを加える仕組みです。
実際に撮影してみると、人物の輪郭認識は想像以上にスムーズでした。輪郭に沿って背景が綺麗にボケてくれるため、立体感のある写真を手軽に楽しめます。
ポートレートモードで撮影:背景との境界線がボケ処理に巻き込まれてしまうケースもあった
ただし、人物ではなく銅像を撮影してみたところ、背景との境界線がボケ処理に巻き込まれて不自然にぼやけてしまいました。被写体によって、判別精度には差があるようです。
ズーム撮影(最大8倍)
8倍ズームで撮影:画質の粗さが目立つ
moto g37jには望遠専用のレンズは搭載されておらず、ズーム撮影はメインカメラ(約5000万画素)による「デジタルズーム(最大8倍)」に依存する形となります。
2倍〜3倍程度のズームであれば解像感の劣化はそれほど気になりません。しかし、ズーム倍率が4倍を超えてくると、デジタルズーム特有の「のっぺりとした(油絵のような)塗りつぶし感」やノイズがはっきりと目立ち始めます。
夜間撮影
夜景用モード(ナイトビジョン)で撮影
moto g37jのメインカメラは、光を取り込みやすい「f/1.8」の明るいレンズを採用しています。ある程度「光源」がある場所であれば、色鮮やかでメリハリのある夜景写真が撮れました。
さらに、モトローラのスマートフォンでおなじみの夜景用モード(ナイトビジョン)を使用すれば、複数枚の写真を瞬時に合成して、ノイズを抑えた明るい写真に仕上げてくれます。
夜間撮影:しっかり止まって撮影しないとブレてしまう
ただし、光学式手ブレ補正(OIS)が搭載されていないため、シャッター速度が落ちる夜間はどうしてもブレた写真になりやすいです。
また、強い街灯やお店のネオン看板などの強い光源に向けてシャッターを切ると、光の反射(フレアやゴースト)が画面に写り込みやすくなります。
夜景を綺麗に撮りたい場合は、スマホを両手でしっかりと固定したり、あえて強い光源を画面の中心から外したりなど、撮り方に少し工夫とコツが必要です。
超広角カメラ(0.5x)で撮影
上に掲載した2枚の比較写真は、「まったく同じ立ち位置」から標準カメラ(1x)と超広角カメラ(0.5x)で撮ったものです。見比べると、超広角カメラがいかに広大な範囲を1枚のフレームに収められるかがわかります。
超広角カメラは、人数でのグループ撮影をしたり、狭い店内を広く写したり、目の前の大きな建築物を一枚に収めたりと、さまざまな場面で役立ちます。解像感こそメインカメラに劣りますが、構図のバリエーションが広がるのは実用上の大きなメリットです。
インカメラで自撮り撮影
moto g37jのインカメラで撮影した写真
最後に、フロントカメラ(インカメラ)での撮影を試してみました。
約3200万画素を誇るだけあって、髪の毛のディテールやぬいぐるみの質感、背景の植物までかなり鮮明に描写されています。ビデオ通話の画質も底上げされるため、リモート会議が多い人や、家族とのテレビ電話をよく利用する人には重宝するポイントです。
使い心地・独自機能
モトローラならではの独自機能や、実用的な仕様について、5つのポイントで詳しくレビューします。
海外製だが「おサイフケータイ」にしっかり対応
背面には「おサイフケータイ(FeliCa)」のマークが記されている
海外製のエントリーモデルでは、コストカットのためにFeliCaが削られ、世界標準のType-A/B(NFC決済)のみにとどまるケースも珍しくありません。
しかし「moto g37j」は、型番末尾の「j(Japan)」が示す通り、日本市場向けのローカライズとして「おサイフケータイ(FeliCa)」に対応しています。SuicaやPASMOといった交通系ICカードでの改札通過はもちろん、コンビニやスーパーでの買い物もiDやQUICPayなどでキャッシュレス決済が可能です。
ほぼ「ピュアAndroid」でUIにクセがない
moto g37jのホーム画面。余計なアプリがなくスッキリしている
筆者が魅力に感じたのが、Googleが提供する「素のAndroid(いわゆるピュアAndroid)」に限りなく近いUI(ユーザーインターフェース)を採用している点です。
海外製スマホ(OPPOのColorOSやGalaxyのOne UIなど)は、メーカー独自の機能やカスタマイズがかなり追加されていることが多く、設定項目の並び順や通知の挙動などに独特のクセが見られます。機能が豊富な反面、慣れていないと迷ってしまいがちです。
その点、moto g37jをはじめとするモトローラ端末は、基本設計がGoogleの基準に忠実で独自のシステムや複雑なカスタマイズがほとんどありません。そのため、他のメーカーから機種変更した人でも比較的迷わず操作しやすいです。
クイック設定パネル
設定画面
筆者自身、普段はメイン機としてGoogle Pixel 10を愛用しているのですが、この「moto g37j」を手に取った際、操作に戸惑うことはほとんどありませんでした。
また、不要なメーカー製アプリがあまり入っていないのも魅力です。Google Chromeがあるのに独自のブラウザも入っている、Googleフォトとは別に独自のアルバムアプリがあるといった重複がほぼなく、初期状態のホーム画面がスッキリしています。
基本的にはGoogle製のアプリを使うので、旧スマホからのデータ移行がスムーズなのも嬉しいポイントです。
Motoアクション(ジェスチャー操作)は慣れると便利
motoアクションの設定画面
「ピュアAndroidに近い」とはいえ、モトローラ端末の独自機能もしっかり搭載しています。その代表的な機能が「Motoアクション(ジェスチャー操作)」です。
慣れるまでは違和感がありますが、画面を見ずに直感的な動作だけで機能を呼び出せるのは意外と便利です。暗闇で鍵を探す時や、とっさのシャッターチャンスなど、日常のふとした瞬間にその実用性を実感できます。もちろん、必ず使わなければならないわけではなく、オン/オフは個別に設定できます。
| 動作 | 活用シーン | |
|---|---|---|
| 簡易ライト | スマホを持ったまま、縦に2回振り下ろす | ロック解除不要で背面のライト(懐中電灯)が点灯・消灯するので、暗い夜道や、ベッドの下に物を落とした時など、画面を見ずに明かりをつけられる |
| クイックキャプチャー | スマホを持ったまま、ドアノブを回すように手首を2回ひねる | いつでも一瞬でカメラが起動するので、とっさのシャッターチャンスを絶対に逃さない。さらに、カメラ起動中にもう一度2回ひねるとイン/アウトカメラが切り替わる |
| 3本指でのスクリーンショット | 画面の任意の場所を、3本の指で同時に軽くタッチ(長押し)する | 「電源+音量ボタン」の同時押しにありがちな、失敗して画面が消えてしまうストレスがなくなる |
| 下向きでマナーモード | スマホの画面を下に向けて置く | 自動的に「サイレントモード(通知や着信音が鳴らない状態)」に切り替わる。会議中や就寝時など、いちいち設定を開かずに物理的な動作だけで音をシャットアウトできる |
| 持ち上げて着信音を停止 | 着信音が鳴っている時に、机などからスマホを持ち上げる | 持ち上げた瞬間に着信音が止まり、バイブレーションに切り替わる。電車内や静かなオフィスで急に電話が鳴ってしまった際、焦らずに音を止められる |
| スワイプで画面を上下2分割 | 画面の端から端へ、指を横に往復させるようにスワイプする | 上半分でYouTubeを見ながら、下半分でブラウザ検索やLINEの返信をするといった「ながら操作(マルチタスク)」が直感的にできる |
「3.5mmイヤホンジャック」と「FMラジオ」搭載でいざという時に安心
有線イヤホンを接続できる
「moto g37j」は、最近のスマートフォンでは廃止される傾向にある「3.5mmイヤホンジャック」を本体底面に搭載しています。ワイヤレスイヤホンのように充電切れや音の遅延を気にする必要がなく、変換ケーブルなしで手持ちの有線イヤホンをそのまま使えるのは嬉しいポイントです。
「FMラジオ」アプリを起動する
周波数を合わせる
さらに、特徴的なのが有線イヤホンをアンテナ代わりにして電波を受信する「FMラジオ」機能。インターネット回線を使わずにラジオが聴けるため、万が一の災害時や通信障害時における情報収集ツールとしても非常に心強い機能です。FMラジオ好きの人は、普段の通信量の節約にもなります。
利用方法はいたってシンプル。本体底面の3.5mmイヤホンジャックに手持ちの有線イヤホンを挿し込み、「FMラジオ」アプリを起動します。あとは好みの周波数に合わせればOKです。イヤホン経由でラジオを聞けるのはもちろん、本体のスピーカーから出力することもできます。
イヤホンジャックに直接有線イヤホンを接続しないとFMラジオは機能しない
このFMラジオ機能は「イヤホンそのものを物理的なアンテナ代わりにする」という仕組みで動作しています。そのため、イヤホンは必ず本体の3.5mmイヤホンジャックに直接挿し込んで使用してください。
Type-Cからの変換アダプタを使用してみたところ、イヤホンがアンテナとしてうまく機能せず電波を拾うことができませんでした。イヤホンジャック用プラグ(3.5mm)を持った有線イヤホンを用意しておきましょう。
「Moto Secure」でアプリごとにパスワードを設定可能
Moto Seureアプリ
モトローラ端末は、Google標準のセキュリティ機能に加え、独自のセキュリティアプリ「Moto Secure」を搭載しています。
多彩なプライバシー保護設定をひとつのアプリで直感的に一括管理できるのが強みです。接続先ネットワークの安全性を診断したり、画面ロック時の数字配列をランダム化する「PINパッドのスクランブル」を備えたりと、日常のあらゆるリスクからスマホを強固に守れます。
アプリごとにロックをかけることができる
なかでも実用的だと思ったのが、アプリのロック機能です。この機能を使えば、メッセージアプリや写真アプリ、銀行系アプリ、SNSなど特定のアプリを起動する際、個別にパスワードを要求するように設定できます。
スマホで撮った写真や面白い動画を友人に見せるため、ロックを解除した状態でスマホを手渡す場面は意外と多いもの。その際、「勝手に操作されてLINEやSNSを見られたらどうしよう」といった不安を払拭できます。
同じ一括1円「Galaxy A25 5G」「nubia S2R」とどっちが買い?
楽天モバイルで同じく一括1円で手に入る機種として、「Galaxy A25 5G」と「nubia S2R」があります。どれを選ぶべきか迷う人も多いと思いますが、筆者個人としては「この3機種ならmoto g37jをおすすめしたい」というのが結論です。
| moto g37j | nubia S2R | Galaxy A25 5G※ | |
|---|---|---|---|
| 発売日 | 2026年7月 | 2025年12月 | 2025年11月 |
| 楽天モバイル一括価格 | 税込み2万2001円 | 税込み2万2001円 | 税込み2万2001円 |
| 画面サイズ | 約6.72インチ | 約6.7インチ | 約6.7インチ |
| 重量 |
|
約187g | 約210g |
| 画面解像度 | FHD+ | FHD+ | HD+ |
| CPU | Dimensity 6300 | UNISOC T8100 | Dimensity 6100+ |
| 内部メモリ(RAM / ROM) | 4GB(RAM)/ 64GB(ROM) | 4GB (RAM) / 64GB (ROM) | 4GB (RAM) / 64GB (ROM) |
| 外部メモリ | microSD(最大1TB) | microSD(最大1TB) | microSD(最大1.5TB) |
| メインカメラ (外側) | 5000万画素+超広角800万画素 | 5000万画素 | 5000万画素+マクロ200万画素 |
| バッテリー | 5200mAh | 5100mAh | 5000mAh |
| スピーカー | ステレオ | モノラル | モノラル |
| 防水・防塵 | 対応(IPX4・IP6X) | 対応(IPX5/8/9・IP6X) | 対応(IPX5/8・IP6X) |
| 耐衝撃性能(MIL-STD-810H規格) | 対応 | 対応 | 非対応 |
| おサイフケータイ | 対応 | 対応 | 対応 |
- ※1:「Galaxy A25 5G」の楽天モバイル版(SM-A253C)は海外版と比べてスペックが大きく異なります
- ※2: moto g37jのメーカー直販モデル(SIMフリー版)はストレージ128GB(税込3万8800円)ですが、楽天モバイル版はストレージ64GBに抑えることで、通常一括価格2万2001円(税込み)となっています
「Galaxy A25 5G」と「nubia S2R」にもそれぞれ魅力はあります。お風呂や水辺で気兼ねなく使いたい人には完全防水(IPX5/8/9)の「nubia S2R」が適していますし、定番ブランドの安心感が欲しい人には「Galaxy A25 5G」という選択肢もあるでしょう。
しかし、あえて「moto g37j」をおすすめする理由は、私たちが毎日スマホで一番よく使う「バッテリー」「画面」「スピーカー」「カメラ」の質が3機種の中で最も高いからです。日常のリアルな使い勝手において、最も高い満足度を与えてくれるのは間違いなく「moto g37j」でしょう。
そして何より、スペックや機能以前の「シンプルなお得度」という点でも「moto g37j」が抜きん出ています。「Galaxy A25 5G」は2025年11月、「nubia S2R」は2025年12月に発売された前年のモデルです。一方の「moto g37j」は2026年7月に登場したばかりの正真正銘の最新機種です(2026年10月時点の値段)。
同じ「一括1円」という価格を提示されたとき、このコストパフォーマンスの高さだけでも「moto g37j」を選ぶ十分な理由になります。