パナソニックの定額利用サブスクってどう？ 料金の仕組み・申し込み方法・返却方法などわかりやすく解説

パナソニックは、食洗機・カメラ・ドライヤー・レコーダーなどの家電製品をサブスク形式で利用できる「定額利用サービス」を提供しています。

必要な期間だけ月額料金を支払い、使わなくなったらいつでも解約して返却できます。途中で買い取ることも可能です。家電製品を購入する前に使い勝手を試したい人や、短期間だけ使いたい人に向いています。

本記事では、実際にパナソニックの定額利用サービスを利用して家電製品を申し込み、商品が届くまでの流れを紹介しています。また、解約・返却方法などもあわせて解説しているので参考にしてみてください。

パナソニックは自社のオンラインショップ「Panasonic Store Plus」にて、ドライヤー・食洗機・レコーダー・掃除機・カメラなどの家電製品をサブスク方式で始められる定額利用サービスを提供しています。

まずはパナソニックの定額利用サービスがどんなサービスなのかを解説します。

パナソニックがPanasonic Store Plus内で提供する「定額利用サービス」は、ドライヤーや食洗機、レコーダーなど普通に購入すると高額なパナソニックの家電製品を必要な期間だけ利用できるサブスクサービスです。

サブスクなので利用した期間だけ月額料金を支払い、使わなくなったら返却も可能。商品によってはそのまま買い取ることもできます。

商品の申し込み時に本人確認書類（運転免許証など）のアップロードが必要ですが、審査などは必要ありません。申し込み完了から1〜2週間ほどで自宅に届きます。

パナソニックの定額利用サービスはレンタルサービスではないため、申し込むと新品の商品が届きます。新品の状態で使い始め、途中で買い取るか解約して返品するか選択できるというわけです。

家電製品を購入する前に使い勝手を試したい人はもちろん、短期間だけパナソニックの製品を使いたい人にもおすすめです。

たとえば、「1年間ひとり暮らしするから、その期間だけ性能の良いドライヤーを使いたい」という人に向いています。「ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0G」の場合、パナソニック公式オンラインショップで購入すると3万1680円ですが、定額利用サービスであれば1年間で総額2万300円（解約手数料含む）です。

なかには「検査済み再生品」と呼ばれる使用済み製品を割安な価格で利用できる商品もあります。検査済み再生品は、多少の傷などがある場合はあるものの、パナソニックが点検・清掃をおこない動作には問題ないことが確認されています。

万が一故障しても、定額利用中は保証もついているので別の検査済み再生品との交換が可能です。ただし、検査済み再生品は買い取りできません。

パナソニックの定額利用サービスの月額料金は、商品ごとに異なります。また、解約時（返却時）には手数料も発生します。

定額利用サービスの対象商品は以下の通りです（2024年6月現在）。

料金の仕組みについて、「ナノケアEH-NA0J（新品）」を例に解説します。ナノケアEH-NA0Jでは、24カ月目まで月額1750円の利用料金が発生します。定額利用期間中は故障・物損保証が付帯しているため安心です。

25カ月目が経過した時点で、月額1750円の利用料金の支払いは終了。定額利用を解約して無料で買い取るか、月額330円で継続利用するかを選択します。24カ月以内に解約すると月額料金2カ月分（3500円）の解約手数料が発生しますが、25カ月目以降は解約手数料が発生しません。

月額330円で継続利用する場合、ナノケアEH-NA0Jであれば25カ月目〜48カ月目まで故障・物損保証も継続します（上記図解①のパターン）。

途中で商品を買い取った場合、それが定額利用期間中の有料買い取りか、定額利用期間終了後の無料進呈かにかかわらず、故障・物損保証は付帯しません。故障した場合は、パナソニックの有償サービスで修理する必要があります（上記図解②のパターン）。

ここではナノケアEH-NA0Jを例として解説していますが、パナソニックの定額利用サービスで提供されている商品のほとんどはこのような料金の仕組みとなっています。

ただし、商品によっては定額利用の期間、定額利用後の有料保証の有無や金額などが異なる場合があります。必ずしもすべての商品が「ナノケアEH-NA0J」の例に当てはまるわけではないので、詳細は各商品ページを確認してください。

また、「プライベート・ビエラ」（ポータブルテレビ）や「全自動ディーガ」（レコーダー）などの商品には、2〜3週間のお試しプランがあります。定額利用サービスを利用する前に短期間だけ使い勝手を試せます。

お試しプラン期間終了後、「返品」「買い取り」「定額利用プランへの移行」のいずれかを選択できます。返却手数料は無料なので、自分にあわないと思えば気軽に返却できるのも嬉しいポイントです（着払いで返送。返却期日までに着荷しない場合、延滞金が発生します）。

定額利用プランに移行すると、月額料金を払いながらお試しプランで使っていた商品をそのまま継続利用できます。

定額利用サービスで届いた商品は、途中で買い取りもできます。サブスクとして利用している間に気に入れば、買い取ってそのまま使えるのです。

ここでは「パーソナル食洗機 SOLOTA」を例に買い取り金額について解説します。

SOLOTAの場合、初月〜36カ月目までの利用料金は月額1290円です。0カ月目の買い取り金額が4万4460円で、利用月数に応じて買い取り金額を減算します。12カ月経過時点では、4万4460円-月額1290円×12カ月で3万960円です。長く使うほどお得、ということではありません。

36カ月経過すると、利用している商品を無料で買い取れます。定額利用期間にかかわらず途中で買い取ると故障・物損保証が付帯しなくなります。37カ月目〜72カ月目の期間中は、月額330円で故障・物損保証を継続できます。

途中での買い取りおよび無料進呈の対象外となっている商品もあるので、詳細は各商品ページで確認してください。

定額利用している商品を購入するには、Panasonic Store Plusにアクセスしてメニューボタン​​→［マイページ］→［契約履歴］と進み、契約中の商品を選択します。

利用期間に応じた購入金額を確認のうえ、［購入手続きへ］をタップ。支払い方法や利用するCLUB Panasonicコインを指定し、［購入手続き確認へ］をタップします。あとは画面の案内に沿って進めれば購入手続きは完了です。

なお、パナソニックの公式オンラインショップではSOLOTAが3万7620円で販売されています（2024年6月時点）。最終的なコストを見比べると、定額利用サービスを利用するより最初から購入したほうが割安です。

パナソニックの定額利用サービスで利用できる支払い方法は以下の通りです。

ただし、クレジットカードしか利用できない商品も一部あります。詳しくは注文ページで利用可能な支払い方法を確認してください。

実際にパナソニックの定額利用サービスで商品を申し込んでみました。ここでは申し込み方法から自宅に届くまでの流れを紹介します。

定額利用サービスを利用するには、はじめにPanasonic Store Plusに会員登録します。会員登録は無料です。

Panasonic Store Plusにアクセスし、メニューボタン​​→［会員登録］と進みます。

会員登録はLINEアカウント・Yahoo! JAPAN ID・Googleアカウント・Apple IDも利用できますが、ここではメールアドレスを使った手順で解説します。

利用規約を確認・同意し、メルマガ配信の設定を選択。［確定］をタップすると、入力したメールアドレス宛に6桁の認証コードが届きます。認証コードを画面に入力して［続ける］をタップしてください。

これで会員登録は完了です。定額利用サービスを申し込みたい商品を選択しましょう。

以下のリンクより定額利用サービスの公式ページにアクセスし、利用したい商品を選択してください。

今回は「ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0G-A」の申し込み方法を検証・解説します。商品ページでカラーを選んで［お申し込みはこちら］をタップ。プランを選択し、［契約へ進む］をタップします。

登録済みのメールアドレスに6桁の認証コードが届くので、入力画面に入力して［続ける］をタップします。

初回申し込み時に限り、氏名や住所などのユーザー情報を登録します。2回目以降の申し込みではユーザー情報の入力は不要です。

サービスの利用規約を確認したうえで「確認して同意する」をタップし、氏名・ニックネーム（すでに他のユーザーが使用しているニックネームは登録不可）・生年月日・電話番号・性別・住所を入力してください。

すべて入力できたら［確認画面へ］をタップ。入力内容を確認し、［登録する］をタップします。

「契約手続き」の画面で氏名や住所などを確認し、支払い方法を選択。［本人確認書類アップロードへ］をタップして次の画面に進んでください。

本人確認書類のアップロードをおこないます。本人確認は審査のためではなく、あくまでもユーザーの身分証明のためです。マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類を準備し、カメラで撮影してアップロードしてください。

性別や臓器提供意思表示欄といった、本サービスを利用するうえでの本人確認に不要な情報はマスキングするか見えないように加工してアップロードします。

日中に連絡がつきやすい連絡先と勤務先の会社名（個人事業主であれば氏名）を入力し、［契約手続き確認へ］をタップします。

最後にユーザー情報や申し込み内容をすべて確認し、［申込を確定する］をタップしてください。これで申し込みは完了です。登録したメールアドレス宛に申し込み完了メールも届きます。

あとは商品が届くまで待ちましょう。

都内に住む筆者の場合、申し込み完了から4日後に商品が届きました。到着までの日数は商品の在庫やユーザーの居住地などの状況によって前後するものと思われます。

商品が入っていた外箱は、可能であれば処分せず保管しておきましょう。解約する際、外箱に入れるとスムーズに返品できます（詳細は後述）。

商品は新品・未使用なので、傷や汚れはありません。店頭で販売されているのと同じ状態です。もちろん、動作も正常です。

商品には「パナソニック定額利用サービス 貸与品」というシールが貼られており、問い合わせ先が記載されていました。料金の支払いや買い取り、解約などに関して不明点があった際には、シールに記載された問い合わせ先に連絡してください。

定額利用サービスのサブスクを解約し、商品を返却するまでの手順を紹介します。

定額利用期間内に解約する場合、原則として2カ月分の月額料金に相当する解約手数料を支払います（解約手数料が1カ月分の商品もあります）。

解約する際は解約希望月の20日までに手続きをおこない、翌月5日必着で返送する必要があります。

たとえば解約手続きが6月20日までに完了しなかった場合、あるいは解約手続きが6月20日までに完了しても返送した商品が7月5日までに返送先住所に到着しなかった場合、7月分の月額料金も発生してしまいます。返却時は余裕をもって商品を返送するようにしましょう。

まずはマイページより解約手続きをおこないます。Panasonic Store Plusにアクセスしてメニューボタン​​→［マイページ］→［契約履歴］と進みます。契約中の商品の［契約内容はこちら］をタップし、契約内容のページで［解約手続きへ］を選択します。

「お客様負担金（予定）」（解約手数料）を確認し、解約理由を選択したら［次へ進む］をタップします。

最後に［申請する］をタップします。これで解約申請は完了です。登録したメールアドレスに解約申請受付メールが届きます。

解約申請が完了すると、解約申請受付メールが届きます。メールに記載されたURLをタップし、解約問診票ページを開いてください。

「ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0G-A」の場合、問診票では以下の項目を記入・選択します（商品により項目内容は異なる場合があるものと思われます）。

• 契約番号（解約申請受付メールに記載）
• 商品の個体番号（解約申請受付メール、または商品本体に貼り付けられている個体番号シールに記載）
• モードの切替時にランプは点灯するか
• 正常に電源が入るか
• 異臭・異音がしないか
• 貸与品シール・個体番号シールが貼られているか
• 付属品や取扱説明書は揃っているか

あとは画面の案内に従って操作すれば解約問診票の回答は終了です。しばらくすると返送先の住所がメールで送られてきます。

解約問診票の回答後、商品の返送先住所や返送方法が記載されたメールが届きます。

配送業者はヤマト運輸・佐川急便・西濃運輸のいずれかで、集荷または営業所への持ち込みにて着払いで発送します。商品によっては返送用の回収キットを購入する必要があったり、梱包方法が異なる場合があったりするので、必ず返送方法を確認してください。

返送する商品を梱包します。商品の外箱を保管しているなら、外箱に商品を入れて段ボールに梱包すればOKです。

万が一外箱を処分または紛失してしまった場合は、代わりの外箱に入れるか、段ボールにそのまま梱包してください。このとき、緩衝材や新聞紙などで商品に衝撃がかからないように梱包しましょう。

定額利用サービス利用中は故障・物損保証が無料で付帯していますが、解約すると故障・物損保証も終了します。梱包が不十分で返送時に商品が故障してしまった場合、ユーザーに修理費用を請求される可能性があります。

今回の検証では、ヤマト運輸のWebサイトより集荷を申し込みます。

集荷先の住所、集荷日時、発送先住所、配達日時などを入力し、集荷手続きを進めてください。発送方法では「着払い」を選択します。

返送時には、必ず発送伝票の品名記載欄に契約番号を記入しなければなりません。契約番号はPanasonic Store Plusのマイページや解約申請受付メールなどで確認できます。