Googleは2025年3月19日、Pixelの廉価版モデル「Aシリーズ」の最新機種として「Pixel 9a」を発表しました。Pixel 9aは2025年4月より販売が開始される予定です。

Pixel 9a
Pixel 9aには、Pixel 9やPixel 9 Proにも搭載されているGoogle製のチップ「Tensor G4」が採用されています。Googleの生成AI「Gemini Nano」を内蔵し、マップやカレンダー、YouTubeなどのGoogleアプリと連動してあらゆるタスクを実行できます。
ディスプレイは6.3インチで、画面の明るさは最大2700ニト。Pixel 8a(6.1インチ)よりも画面が大きくなり、35%明るくなっています。最大120Hzのリフレッシュレートに対応し、ゲームや動画視聴でもスムーズな描画が可能です。
バックカメラは、13MPのウルトラワイドカメラと、48MPのメインカメラの2眼構成。Pixel 9aではAシリーズで初めてマイクロフォーカスに対応しています。また、Pixelシリーズの象徴的なデザインでもあったカメラバーはPixel 9aでは採用されていません。カメラとフラッシュライトが本体背面に直接搭載される形となっています。
もちろん、生成AIを活用したベストテイクや消しゴムマジック、編集マジックといったさまざまな撮影・編集技術が利用できます。さらにPixel 9aでは、「一緒に写る」機能がAシリーズ初めて導入されます。「一緒に写る」は、2枚の集合写真を1枚にまとめることができ、撮影者も含めて全員を1枚の写真に入れられる機能です。
Pixel 9aのバッテリー駆動時間は、通常使用で30時間以上、エクストリームバッテリーセーバー適用で最大100時間となっています。Pixelシリーズ史上最も長いバッテリー駆動時間だといいます。

Geminiと音声で対話できる「Gemini Live」が利用可能
本体に内蔵した「Gemini Nano」を活用し、音声を使ってAIと対話できる「Gemini Live」が利用できます。ユーザーは、Pixel 9a上でGeminiに対して自由に音声で会話ができます。また、Gemini Advancedに加入しているユーザーは、Gemini Liveにおいてビデオや画面の共有機能が使えるようになる予定です。Gemini Liveでカメラ映像を見せたり、自分の周りに見えるものについて話したりといったことが可能で、デバイスの画面をGemini Liveに共有すれば、画面上の内容についても会話できます。
安全機能では、車の衝突検知や盗難防止機能などに対応します。そのほか、「デバイスを探す」を使って、リアルタイムの位置情報を友人や家族と共有し、目的地に安全に到着したことを伝えられるようになります。
Pixel 9aのカラーバリエーションは、PeonyとIris、Porcelain、Obsidianの4色を用意。7年間のOS・セキュリティアップデートを提供します。2025年4月に発売予定で、米国での本体価格は499ドルからとなっています。現時点で日本国内での販売価格は明らかにされていません。