Instagram、10代の保護設定を強化した「ティーンアカウント」を提供開始 日本では25年1月から順次

16歳未満が設定を変えるには保護者の許可が必要に
Instagram、10代の保護設定を強化した「ティーンアカウント」を提供開始 日本では25年1月から順次

Instagramは2024年9月17日、10代のユーザーに対する保護機能を強化した「ティーンアカウント」の提供を開始すると発表しました。

Instagram ティーンアカウント

Instagramのティーンアカウントは、10代のユーザーを対象とした保護機能。対象ユーザーは、自動的にティーンアカウントに移行され、各種保護機能が適用されます。

ティーンアカウントは、初期状態で非公開アカウントとなり、新規のフォローにはユーザーの承認が必要になります。DMもフォローしている人か、すでにつながっている人からしか届かないようになっています。タグ付けやメンションも、フォローしているユーザーのみができます。

また、「不適切なコンテンツをコントロール」の設定も自動的に最も厳しい設定となります。「発見」タブやリールに表示される不適切なコンテンツのタイプが制限され、Instagramによれば喧嘩の動画や美容整形を勧めるコンテンツなどが表示されなくなるとのことです。そのほか、コメント欄やDMから不快な語句を排除する「非表示ワード」の設定も最も厳しい内容が適用され、毎日60分使用でのリマインダー送信、22時から7時までのスリープモード適用といった機能制限も有効になります。

ティーンアカウントの保護設定は変更可能ですが、16歳未満のユーザーは設定緩和の際に保護者の許可を得なければなりません。設定変更の許可を得るには、ティーンのInstagramでペアレンタルコントロールを設定する必要があります。一方で、保護者が16歳以上のユーザーの監視を強めたい場合も、ペアレンタルコントロールの有効化が必要です。Instagramは、保護者がティーン側の設定を直接変更して保護を強化できるようになる機能も近日中に導入するとしています。

Instagram ティーンアカウント

さらにティーンアカウントの登場にあわせて、ペアレンタルコントロール機能の強化も実施されます。メッセージ内容は読めないものの、過去7日間にティーンがメッセージを送った相手が確認できるようになります。1日のInstagramの利用時間を決められるほか、特定の時間帯にティーンがInstagramを利用できないようにすることも可能です。

ティーンアカウントの導入によってティーンが年齢を偽ってInstagramに登録することへの対策として、Instagramは年齢認証を求める場面を増やす方針を明らかにしています。また、ティーンの所有アカウントを見つけて、年齢にふさわしい保護設定を自動的に適用するテクノロジーも開発中だといいます。2025年早々に米国でテストが開始される予定です。

なお、ティーンアカウントへの移行は、米国・英国・カナダ・オーストラリアでは60日以内、EUでは年内に実施予定となっています。日本を含むその他の国と地域では、2025年1月から順次移行が開始されます。さらに2025年には、Metaの他のプラットフォームでもティーンアカウントが展開される予定です。

EDITED BY
TOKIWA