Appleは2024年9月9日(米国時間)、「AirPods 4」を発表しました。あわせて、AirPods Pro 2における聴覚サポート機能や、AirPods Maxの新色も発表されています。
AirPods 4

AirPods 4
AirPods 4は、オープンイヤーデザインの完全ワイヤレスイヤホン。イヤホンの着け心地を求めた製品で、数千の耳の形と5000万以上のデータから、さまざまな形の耳でもフィットする形を実現しているといいます。
また、AirPods 4は、オープンイヤーデザインのAirPodsシリーズとして初めて、アクティブノイズキャンセリング(ANC)に対応します。そのほか、外部音取り込みモードや適応型オーディオ、会話感知機能が利用でき、あらゆるシチュエーションでオーディオを楽しめるようになっています。
チップには、AirPods Pro 2と同じ「H2チップ」を採用。周囲の雑音を抑えてクリアな通話を実現する「声を分離」や、Siriの問いかけに対して首を縦横に振ることで応答できる機能なども利用できます。

ANC対応のAirPods 4の充電ケースはワイヤレス充電に対応
AirPods 4の充電ケースはすべてUSB-Cポートを搭載し、体積は前世代のものよりも10%以上小さくなっています。充電ケースを使いながらの最大駆動時間は30時間で、ANC対応モデルの場合はApple Watchの充電器やQi規格の充電器で充電をすることが可能です。
AirPods 4の本体価格は、ANC対応モデルで2万9800円、ANC非対応モデルで2万19800円です。予約受付は9月10日より開始されており、9月20日より発売予定となっています。
AirPods Pro 2に聴覚サポート機能が導入

AirPods Pro 2で聴覚サポート機能が利用できるようになる
AirPods Pro 2に「予防」「認知」「補助」に焦点を当てた聴覚サポート機能が追加されます。
「予防」の観点では、人々が日常的にさらされている環境騒音の低減をおこないます。地下鉄の音やスポーツイベントなど、大音量の騒音が出ている場所において、聞いている音の特徴を維持しながら大きな音を小さくします。大きな音の低減機能は、外部音取り込みモードと適応型オーディオのリスニングモードにおいてデフォルトで有効になっています。

ヒアリングチェックはiPhoneがあれば数分でできる
「認知」としては、ユーザーの聴覚を検査する「ヒアリングチェック機能」が導入されます。検査は簡単かつ素早くおこなえ、音量や周波数が異なる音が聞こえたときにiPhoneをタップするといった方法で実施します。検査が完了すると、ユーザーの聴力にする結果が表示され、ヘルスケアアプリ内に保存されます。ヒアリングチェック機能の検査結果は、聴力に関して医療機関に相談する際に利用することもできます。

ヒアリング補助機能でAirPods Pro 2を臨床レベルの補聴器として使うことも
最後に「補助」の機能で、AirPods Pro 2を臨床レベルの補聴器として使える「ヒアリング補助」が登場します。ヒアリング補助機能を使うには、ヒアリングチェックが必要となります。ヒアリングチェックによるパーソナルプロファイルをもとに、ユーザーの周囲の音が動的に調整・増幅されます。
また、難聴を患っていない人でも、ヒアリングチェックの結果からAirPods Pro 2の設定をパーソナライズすることもできます。ヒアリングチェックやヒアリング補助を活用すれば、よりよい音声環境の構築が期待できるでしょう。
なおAppleは、AirPods Pro 2のヒアリングチェック機能とヒアリング補助機能について、今秋中に世界的な保健機関から製造販売承認を受ける見込みだとしています。承認が得られれば、日本を含む100以上の国や地域で2024年秋から聴覚サポート機能を利用できます。
AirPods Maxに5つの新色が登場

AirPods Maxに5つの新色モデルが登場
AirPods Maxに、ミッドナイト・スターライト・ブルー・オレンジ・パープルの5つの新色が追加されます。また、USB-Cポートを搭載し、USB-Cケーブルによる充電ができるようになります。新色モデルの本体価格は、これまでと変わらず8万4800円となっています。