Microsoftは2023年11月15日(米国時間)、「Microsoft Ignite 2023」において、Bing Chatを「Copilot(コパイロット)」としてリブランディングすると発表しました。そのほか、独自のCopilotを作成できる「Copilot Studio」や、Microsoft Teamsの新機能などが発表されました。

Bing Chatは、Microsoftの検索エンジン「Bing」にAIチャット機能を組み込んだAIサービス。2023年2月にリリースされ、Bingユーザーを対象にサービスを提供してきました。今回、「Bing Chat」と「Bing Chat Enterprise」が「Copilot」としてリブランディングされ、BingのAIサービスではなく独立したひとつのAIサービスとして提供されるようになります。
従来、Bing Chatを利用するには、検索エンジン「Bing」からアクセスする必要がありましたが、今回のリブランディングに伴って、CopilotのWebサイトにアクセスすれば誰でもCopilotを利用可能になっています。ブラウザの種類も問われず、SafariやChromeからでもCopilotを使えます。またMicrosoftによると、Copilotのスマホアプリも提供する予定だとのことです。

Copilot Studioでは、自然言語を用いて独自のCopilotの作成・カスタマイズが可能
また、Copilotに関わる新機能として、ローコードで独自のCopilotを作成・カスタマイズできる「Copilot Studio」も発表されました。Copilot Studioでは、自然言語や視覚的なインターフェースを利用してCopilotを作成できるため、AIに関する専門知識やコーディングのスキルがない人でも簡単にオリジナルのCopilotを設計できます。たとえば、企業やチーム内でのみ適用される条件や情報を組み込んでおけば、特定のコミュニティに特化したCopilotを作れるというわけです。
Copilot Studioは、Copilot for Microsoft 365に組み込まれており、本日より利用可能となっています。

Microsoft Meshでは、3D空間で会議やイベントを開催できる
さらに、コミュニケーションツール「Microsoft Teams」にも複数の新機能の追加が予告されました。「Microsoft Mesh」では、Teamsを回して3D空間の会議やイベントを開催できるようになります。ユーザーは、自身のアバターを作成して3D空間に参加し、参加者とディスカッションやゲームなどのアクティビティをおこなうことができます。Microsoft Meshは、2024年1月から提供が開始される予定です。
そのほか、Teamsミーティングや通話でのAIによる音声分離機能や、背景エフェクトを利用した背景加工機能などが2024年初めに導入される予定となっています。