「iOS 17.1」アップデートが配信開始、インターネット経由でAirDropの転送を継続可能に

転送開始後に移動してもデータを送れる

Appleは2023年10月26日、「iOS 17.1」アップデートの配信を開始しました。AirDropの通信範囲外に移動してもインターネット経由でデータ転送を継続できる機能や、「ミュージック」アプリの新機能などが盛り込まれています。

AirDropは、Appleデバイス同士でBluetoothとWi-Fiを利用してデータ転送をおこないます。そのため、お互いの端末がBluetoothとWi-Fiの通信範囲内にいる必要があります。これまではAirDropによるデータ転送が完了するまで、データを送受信する端末が通信範囲内にいなければなりませんでした。iOS 17.1ではAirDropの通信範囲外に移動した場合でも、インターネット経由でAirDropの転送を継続できるようになります。容量の大きなファイルをAirDropで転送する際も、送受信が完了するまでその場に留まる必要がなくなるというわけです。

そのほか、ディスプレイをオフにするタイミングを制御する新しいオプション(iPhone 14 Pro / 15 Proシリーズ向け)や、「ミュージック」アプリに複数の新機能も追加されます。リリースノートは以下のとおり。

  • AirDrop
    • AirDropの通信範囲外に移動してもインターネット経由でAirDropの転送を継続可能
  • スタンバイ
    • ディスプレイをオフにするタイミングを制御する新しいオプション(iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max、iPhone 15 Pro、およびiPhone 15 Pro Max)
  • ミュージック
    • お気に入り登録が、曲、アルバム、プレイリストに拡張され、ライブラリ内のお気に入りにフィルタを適用して表示することが可能
    • プレイリストのミュージックに合わせてカラーが変わる新しいカバーアートコレクションが追加
    • すべてのプレイリストの下に曲の提案が表示されるようになり、プレイリストの雰囲気に合ったミュージックを簡単に追加することが可能
  • このアップデートには、以下の機能改善とバグ修正も含まれます:
    • ロック画面の“写真シャッフル”用に特定のアルバムを選択することが可能
    • ホームキーがMatter対応ロックに対応
    • スクリーンタイムの設定をすべてのデバイスで同期するときの信頼性が向上
    • Apple Watchを移行したときや初めてペアリングしたときに、“利用頻度の高い場所”のプライバシー設定がリセットされることがある問題を修正
    • 通話中に別の人から着信があった場合にその人の名前が表示されないことがある問題を解決
    • カスタマイズおよび購入した着信音がメッセージ着信音のオプションとして表示されないことがある問題に対応
    • キーボードの反応が遅くなることがある問題を修正
    • 衝突事故検出の最適化(iPhone 14およびiPhone 15のすべてのモデル)
    • 表示された画像の残像がしばらく消えない問題を修正

iOSのアップデート手順については下記記事で解説しています。

EDITED BY
TOKIWA