アップル、「Apple Watch Series 9」「Apple Watch Ultra 2」を発表

Appleは2023年9月12日（米国時間）、「Apple Watch Series 9」と「Apple Watch Ultra 2」を発表しました。

Apple Watchのナンバリングシリーズ最新モデルとなる「Apple Watch Series 9」は、本体のデザインは大きく変わらず、最新チップによってスペックの強化が図られています。チップには最新版となる「S9 SiP」を搭載。Apple Watch Series 8の「S8チップ」に比べて、60％多い56億個のトランジスタが組み込まれています。

新たなセンサーは追加されなかったものの、最新チップの処理能力によって新しいジェスチャー「ダブルタップ」が利用できるようになっています。ダブルタップは、Apple Watchをつけている方の人差し指と親指をトントンと2回タップすることで発動。アプリの主ボタンを操作できます。

ダブルタップを利用すれば、片手がふさがっているときやApple Watchのディスプレイを見ていられないときなどに、かかってきた電話に出たり、タイマーを止めたりといった操作を指先だけでおこなえるようになります。ダブルタップは、タップ時の手と指の小さな動きや血流の変化による独特なサインを検出する仕組みだといいます。ダブルタップの利用は2023年10月から開始となる予定です。

バッテリーの持続時間は、前モデルと同じく最大18時間。常時表示ディスプレイの明るさは、前モデルの2倍となる最大2000ニトに向上し、太陽の下でもディスプレイが見やすくなります。

Apple Watch Series 9では、アルミニウムとステンレススチールの2種類のケースを用意。アルミニウムケースでは、ピンク・ミッドナイト・スターライト・シルバー・(PRODUCT)REDの5色、ステンレススチールでは、ゴールド・シルバー・グラファイトの3色のカラーバリエーションとなっています。

Apple Watch Series 9の本体価格は、GPSモデルで5万9800円（税込）から、GPS + Cellularモデルで7万5800円（税込）からとなっています。予約受付はすでに開始されており、2023年9月22日から発売予定です。

2022年に発表されたApple Watchのスポーツウォッチラインナップ「Apple Watch Ultra」に、最新のチップ「S9 SiP」を搭載した「Apple Watch Ultra 2」が登場しました。本体サイズやデザインは前モデルと変わりません。

Apple Watch Ultra 2では、前モデルのタフさはそのままに、「S9 SiP」によってさまざまな機能がパワーアップしています。Apple Watch Series 9と同じく、人差し指と親指のタップによる「ダブルタップ」に対応するほか、ディスプレイのピーク輝度はApple Watch史上最も明るい最大3000ニトとなります。手が離せないときの操作性や、アウトドアにおける日差しの下での視認性が向上しています。

バンドは、前モデルと同じく「アルパインループ」「トレイルループ」「オーシャンバンド」の3種類。GPS + Cellularモデルのみの用意で、本体価格は12万8800円（税込）から。予約受付はすでに開始されており、2023年9月22日から発売予定です。