Twitterの新CEOは米大手メディアの元広告担当役員 リンダ・ヤッカリーノ氏

広告事業の改善も視野か

Twitter CEOのイーロン・マスク氏は2023年5月12日、Twitterの新たなCEOはLinda Yaccarino(リンダ・ヤッカリーノ)氏であると明らかにしました。

リンダ氏は、エンターテイメント関連企業のNBCUniversalで広告担当役員を務めていた人物。マスク氏の発表と同日に、NBCUはリンダ氏の退職を公表しています。

マスク氏によると、リンダ氏はまずTwitterのビジネスオペレーションに注力するとのこと。マスク氏自身は、プロダクトデザインと新技術に関する業務に携わるとしています。Twitterの新CEOについては、2023年5月11日にマスク氏が後任となる人物を採用したと報告し、その人物が女性であるという点まで明らかにされていました。

リンダ氏はTwitterの新CEO就任発表後、長い間マスク氏のビジョンに刺激を受けており、そのビジョンをTwitterにもたらしてビジネスを変革してきたいとコメント。また、自身のTwitterの更新頻度については、まだマスク氏ほど頻繁ではないとしました。

Twitterの新CEOに広告事業に精通した人物が選ばれたのは、マスク氏によるTwitter買収後の広告事業の苦境が背景にあるとみてよいでしょう。2023年2月には、広告出稿額上位1000社のうち625社がTwitterへの広告出稿を停止し、広告収益が約62%減少したという報道もありました。広告収入はTwitterの主な収入源となっているため、リンダ氏がどのような施策でTwitterの広告収益を上げていくのか注目されます。

EDITED BY
TOKIWA