「Google認証システム」でアカウント同期が可能に デバイスの紛失・盗難時でもロックアウトされなくなる

アプリをアップデートするとアカウント同期が利用できるようになる

Googleは2023年4月24日(米国時間)、「Google認証システム(Google Authenticator)」において、ワンタイムコードをGoogleアカウントに同期する機能を追加したと発表しました。

Google認証システムは、2010年にリリースされたGoogleアカウントのセキュリティ強化アプリ。Googleアカウントのログイン時に、アカウントIDとパスワードの入力に加えて、ワンタイムコードを利用した2段階認証を要求します。

これまでは、2段階認証に必要なワンタイムコードが1台のデバイスのみに保存される仕様でした。そのため、盗難や紛失、故障でワンタイムコードを保存したデバイスが利用できない状況では、Google認証システムを適用したサービスにログインできない状態となってしまう難点がありました。

今回のアップデートにより、Google認証システムのワンタイムコードがデバイスへの保存に加えて、Googleアカウントとの同期にも対応。アカウントと同期していれば、デバイスが利用できないときでもサービスからロックアウトされることはなくなります。また、機種変更時にもGoogle認証システムのアカウント情報を端末間で移行する必要がなくなり、機種変更の手間も軽減されます。Googleは、アカウント同期の導入により、利便性だけでなくセキュリティも向上するとしています。

Google認証システムのアカウント同期を利用するには、Google認証システムのアプリをアップデートし、アプリの案内に従って設定を完了させるだけです。なお、今回のアップデートによって、Google認証システムのアプリアイコンも、錠のデザインから5色のアスタリスクデザインに刷新されています。

アプリ「Google Authenticator(Google認証システム)」をダウンロード
EDITED BY
TOKIWA