Googleは2023年3月21日(米国時間)、チャットAIツール「Bard」の一般公開を米国と英国で開始したと発表しました。
Bardは、2023年2月に発表されたGoogleによるチャットAIツール。対話アプリ用言語モデル「LaMDA」を搭載し、ユーザーからの複雑な質問に対してAIによる回答を提示します。
今回、米国と英国を対象にBardへの一般ユーザーのアクセスを開始しました。Googleによると、Bardに対応する国と言語は順次拡大していく予定だということです。

「Google it」ボタンからは回答に関連する検索ワードを確認できる
Bardは、Google検索との連動機能も備えており、Bardによる回答の根拠となるWeb上のソースを検索できます。また、回答に表示されている「Google it」を選択すると、回答に関連する検索ワードの候補が表示され、回答に関連する情報をより深く調べることも可能です。Googleでは、BardとGoogle検索の統合のさらなる強化も検討しているとしています。

Bardからの回答は数種類用意される場合も
Bardからの回答は、数種類のドラフトから選択できる場合もあります。用意されたドラフトにおける最適な回答から質問を重ねれば、より精度の高い回答を導けるようにもなるでしょう。
ただし、Bardには偏見や固定観念が回答に現れたり、不正確な情報や誤った情報を自信満々で回答したりするといった欠点もあるといいます。AIからの自信満々の嘘は、ChatGPTなど他のチャットAIツールを利用した経験があれば心当たりがあるはず。Bardからの回答は鵜呑みにせず、あくまで補完的な情報として、ソースや情報の正確性は最終的に自身で確認するといった使い方が賢明です。
なおGoogleは、Bardの一般公開に関するブログ投稿についても、Bardによるアウトライン提供や編集をおこなっていると明らかにしています。