Salesforceは2023年3月7日(米国時間)、チャットツール「Slack」にChatGPTアプリを導入したと発表しました。
SlackのChatGPTアプリでは、OpenAIによるAIチャットツール「ChatGPT」の機能を、文章の要約や生成、AI搭載のリサーチツールといったサポートに利用できます。長いスレッドの要約や、返信文章の生成を数秒でおこなってくれるため、Slackでのコミュニケーションに要する時間を大幅に短縮可能です。

スレッドの要約は、当該のスレッドのメニューボタンから「Summarize thread」を選択するだけで完了します。サイド画面に要約機能を利用したユーザーのみに見える形で、ChatGPTアプリによるスレッドの要約が表示されます。複数の返信がついている長いスレッドや、複雑な内容を話しているスレッドを、素早くキャッチアップするのに活用できるでしょう。
また、メニューボタンから「Draft reply」を選択すると、スレッドの内容に適した返信文章を生成してくれるものとみられます。会話のキャッチアップと返信文章の生成が、それぞれワンクリックでできるようになる形です。
Salesforceによると、AI搭載のリサーチツールも利用可能だとのこと。ユーザーは、ChatGPTアプリを利用してあらゆるプロジェクトやトピックに対する答えを検索できるようになるようです。
なお、SlackのChatGPTアプリがアクセスできるデータは、ChatGPTの言語モデルのトレーニングには使用されません。
現在、SlackのChatGPTアプリはベータ版として限定公開されています。OpenAIのWebページから、ベータ版のウェイトリストに登録可能です。
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TOKIWA