Twitter、広告収益をユーザーに分配する方針を発表

Twitter Blueの購読者が対象となる

Twitter CEOのイーロン・マスク氏は2023年2月3日、返信スレッドに表示される広告からの収益を、Twitter Blueに登録しているクリエイターと共有すると発表しました。

Twitterはクリエイターが収益を得る方法として、投げ銭機能の「チップ」と有料フォロー「サブスクリプション(元スーパーフォロー)」、入場料を設定した「チケット制スペース」を利用できます。今回、新たな収益化の方法として、返信スレッド広告からの収益が追加されました。返信スレッドの広告収益を得るためには、Twitter Blueに登録している必要があります。広告収益をクリエイターに還元する収益化プログラムは、Twitterで初めての導入となります。

返信スレッド広告からの収益化プログラムについて、現時点でマスク氏のツイートの内容以上は発表されていません。報酬が支払われる条件(フォロワー数やスレッドのインプレッション数など)や具体的な報酬額、Twitterによる手数料などの詳細は不明です。

とはいえ、Twitterへの広告収益モデルの導入は、クリエイターがTwitterでコンテンツを共有するインセンティブとなるため、Twitterの活性化に寄与するという期待もできます。Twitter Blueの長尺動画の投稿機能などを活用すれば、テキストのツイートだけでなく映像作品の共有などでも収益化を狙えます。あとは、YouTubeやInstagramといった競合となるプラットフォームに比べ、報酬額や手数料でどれだけクリエイターに対して魅力的な条件を提示できるかが鍵となるでしょう。

EDITED BY
TOKIWA