ドコモ、4G（LTE）用周波数帯を5Gに転用してサービス提供へ

NTTドコモは2022年3月11日、2022年春より4G（LTE）で利用できる周波数帯を5Gに転用しサービスを提供すると発表しました。

これまでドコモは、5G専用の周波数帯である3.7GHz帯と4.5GHz帯、28GHz帯を利用した「瞬速5G」によるエリア展開をおこなってきました。現在、5Gサービスの利用ユーザーは1000万人を超えているとのこと。ドコモは「瞬速5G」のエリア展開は引き続き進めていく一方で、周波数の有効利用の観点から4G（LTE）周波数を利用した5Gサービスを開始するとしています。

2022年春より5Gサービスに転用される周波数帯は、700MHz帯と3.4GHz帯、3.5GHz帯。4G（LTE）の周波数転用で、2024年3月までに全国すべての市区町村への5Gサービスの展開と、人口カバー率90％以上の実現を目指します。

国内3大キャリアでみると、KDDIとソフトバンクはすでに4G用周波数帯の5G転用を実施しています。ドコモも4G用周波数帯の5G転用については、5Gサービスへの移行で4G用周波数帯の空きが出れば2021年以降に取り組む予定であるとする一方で、4G用周波数帯を5Gに転用しても通信速度は4Gと同等であり優良誤認にならないかといった懸念を示していました。