グーグル、ハングアウトからChatへの移行を開始へ Workspace・G Suite向け

個人のGooglaアカウントは移行の対象外

Googleは2022年2月23日(米国時間)、コミュニケーションツール「ハングアウト」を「Google Chat」に移行する手続きを開始すると発表しました。Google WorkspaceとG Suite Basic、G Suite Businessのユーザーが対象となります。

ハングアウトからChatへの移行は、2022年3月22日から開始。管理コンソールの設定が自動的に「Chatを選択」に変更され、Chatがデフォルトのアプリとなります。設定変更後に、ユーザーがGmailやアプリからハングアウトにアクセスしてもChatに誘導されます。この変更が一度適用されると、もとのハングアウト優先の設定に戻すことはできません。

GoogleはハングアウトからChatへの移行を5段階のロードマップで示しており、2022年3月よりおこなわれる移行手続きは最終段階として予定されていたものとなります。

移行のタイミングは、管理コンソールでのチャットサービスの設定状況によって異なります。「Chatと従来のハングアウト」に設定されている場合は2022年3月22日より3週間、「従来のハングアウトのみ」になっている場合は2022年4月4日から5週間かけて移行がおこなわれます。

ハングアウト Chat 移行

移行完了後も、Webサイトからはハングアウトを利用できる

ハングアウトからChatへの移行が完了すると、ハングアウトの利用はWebサイトのみに限られます。また、管理コンソールのチャットサービス設定から「Chatと従来のハングアウト」と「従来のハングアウトのみ」の設定項目が消失します。

ハングアウトでのチャット履歴は、一部の例外を除きChatで利用可能です。ただし、3月中旬以降にChatで新たに作成されたスペースは、ハングアウト側で表示されなくなります。

ハングアウトからChatへの切り替えは自動でおこなわれるため、管理者とユーザーに求められる操作はありません。ただ管理者は、Googleによる切り替えが実施される前に、手動でハングアウトからChatに設定を切り替えることができます。

なお、今回の移行は個人のGoogleアカウントでハングアウトを利用しているユーザーには影響しません。

EDITED BY
TOKIWA