業界激震、「エンガジェット日本版」「TechCrunch Japan」が5月1日でサイト閉鎖へ

2022年3月31日をもって更新を終了

メディア業界に激震走る──。

Boundless株式会社は2022年2月15日、同社の運営するメディア「エンガジェット日本版」と「TechCrunch Japan」を2022年5月1日に閉鎖すると発表しました。

エンガジェット日本版は、ガジェット情報やテクノロジー系の情報で国内大手のITメディア。米国「Engadget」は、ブログメディアとして2004年に米国で始まり、2005年に日本版が開設されました。

TechCrunchはIT系スタートアップ企業の特集や、Web・テクノロジー系の情報を主に扱うメディアとして、2005年に米国でスタート。翌年の2006年にTechCrunch Japanがスタートし、国内のスタートアップ企業やテクノロジー系の記事配信をおこなってきました。

国内両メディアはこれまで、運営企業が「AOLオンライン・ジャパン」「Oath Japan」「ベライゾンメディア・ジャパン」と、米国版の運営元の買収や組織改編などによって変遷。直近では本国のベライゾンメディアが投資ファンドに売却された影響で「Boundless」に社名を変更した経緯があります。

Boudlessによる発表によると、2022年3月31日で日々の更新を終了、2022年5月1日にサイトが閉鎖されるとのこと。その後は、米国版の「Engadget」と「TechCrunch」にリダイレクトされます。

記事アーカイブを残さない理由については特に何も述べられていません。日本国内におけるテックニュースの歴史を刻んできた両メディアだけに、翻訳記事か国内独自記事かに関わらず、過去記事が読めなくなってしまうのは大きな損失です。閉鎖の理由は「米国本社のグローバル戦略」に伴うものとしか明らかにされていません。

EDITED BY
TOKIWA