GmailのUI刷新へ、ChatやMeetなどを一元管理 Workspace向けに提供

2022年2月から段階的に提供を開始する

Googleは2022年1月31日(米国時間)、ビジネスツールとして提供しているGoogle WorkspaceのGmailにおいて、新たなインターフェイス「統合ビュー」を導入すると発表しました。新しいインターフェイスは、2022年2月より段階的に提供を開始します。

Gmail Integrated View

新たに提供される「統合ビュー」。画面左端からツールの切り替えが可能

「統合ビュー」では、ChatやSpaces、MeetといったGoogle Workspaceのコミュニケーションツールが画面左端のカラムに常時表示されるようになります。それぞれのアイコンを選択すれば、各ツールを自由に切り替えられる仕組み。各ツールの通知が届くとアイコン上部に通知バッジが表示されます。

左から2番目のカラムには選択中のツールのナビゲーションが表示され、中央のメインカラムに主要なコンテンツが表示されます。これまでのUIと大きく変わるわけではないので、違和感なく使えそうな印象です。

検索バーにキーワードを打ち込めば、GmailとChatの検索結果が表示されるため、メールやファイルを探す際にいちいちツールを切り替える必要はありません。

すでにGmailアプリ(Android/iOS)では、画面下部のタブにメール・チャット・スペース・ビデオ会議(Meet)が並べて表示されています。PC向けにも同様のUIに切り替わることになります。

Gmail Integrated View

現在のUI。ロールアウトの対象になると、UI変更について通知が届く

Gmailの「統合ビュー」は2022年2月から提供が開始されます。Google Workspaceのリリース方式を「即時リリース方式」に設定している場合は2月8日から、「計画的リリース方式」に設定している場合は2月22日からロールアウトの対象となります。この時点では、現在のインターフェイスが初期設定となっており、新しいインターフェイスは自身で設定をおこなって利用する形です。新UIの設定後、元のUIに戻すことも可能です。

2022年4月には、「統合ビュー」が初期設定となり、自身で設定をおこなわなくても利用できるようになります。ただし、元のUIに戻す選択肢も残されています。その後、2022年の第2四半期にはインターフェイスが完全に「統合ビュー」に切り替わり、元のUIへの変更はできなくなります。

Gmailの「統合ビュー」の提供対象となるのは、以下のエディション。Google Workspace Essentialsや個人向けのGmailは対象外です。

Gmailの「統合ビュー」の提供対象

Business Starter、Business Standard、Business Plus、Enterprise Essentials、Enterprise Standard、Enterprise Plus、Education Fundamentals、Education Plus、Frontline、Nonprofits、G Suite Basic、G Suite Business

EDITED BY
TOKIWA