Metaは2022年1月19日(米国時間)、同社のVRヘッドセット「Meta(Oculus) Quest 2」向けにバージョン37アップデートをリリースしました。
今回のアップデートでは、Androidデバイスからのリンク共有機能や、ハンドトラックジェスチャーを使ったショートカットメニューの呼び出しなど複数の機能が含まれています。
バージョン37では、Androidデバイスからのリンク共有機能を利用できるようになりました。YouTubeのVR動画や通常のWebサイトなど、ヘッドセットで閲覧したいページをOculusアプリを使って簡単に共有可能です。
AndroidデバイスでQuest 2にシェアしたいページを開き、「共有」ボタンからOculusアプリを選択します。Oculusアプリで「ヘッドセット」を選択すると、ヘッドセットを装着したときに、共有したページが自動的にブラウザで開かれるとのことです。
出先などで手元にヘッドセットがないときは、Oculusアプリの「VRに保存する」オプションを使えば、エクスプローラーページの「保存」セクションから共有したリンクを後で開くことができます。
Quest 2とのリンク共有機能は、現時点でAndroidのみの対応となっていますが、Metaによると近くiOSのサポートも追加する予定とのことです。

「タブレットモード」と「デスクトップモード」は簡単に切り替え可能
また、Quest 2内のすべての2Dパネルに対して「タブレットモード」と「デスクトップモード」が導入されます。「タブレットモード」は、2Dパネルを1つのウィンドウに表示するモードで、「デスクトップモード」は、複数の2Dパネルを並べて配置可能なモードです。2つのモードは、ウィンドウ下のディスプレイバーをドラッグするだけで簡単に切り替えできます。シングルタスクとマルチタスクといったように、状況に応じた使い分けができそうです。

指をつまむとショートカットメニューが表示される
ショートカットメニューの表示にも、ハンドトラックジェエスチャーを使った新機能が追加されます。手のひらを上にした状態で指をつまむ動作をすると、ショートカットメニューが呼び出され、スクリーンショットの撮影や音声コマンドなどの起動ができるようになります。
その他にも、Apple Magic Keyboardのサポートデバイスへの追加や、「エクスプローラー」ページのデザイン更新もアップデートに盛り込まれています。
なおMetaによると、バージョン37アップデートは予期せぬ問題が発生しないように段階的にリリースしていくとのこと。今日中にアップデートがおこなわれなくても心配せず待つよう案内しています。