株式会社ジンズは2021年12月1日、顔を撮影しなくてもモーションキャプチャーでアバターをコントロールできる「VTUNER」アプリをiPhone向けにリリースしました。VTUNERアプリでのモーションキャプチャーには、同社のセンサー付きメガネ「JINS MEME」を活用します。
JINS MEMEは、メガネの鼻当て部分にセンサーなどのメカパーツが組み込まれているメガネ型ウェアラブルデバイス。専用のスマホアプリと連動し、着用者の姿勢や集中力などが測定可能です。

JINS MEMEの動きとアバターが連動する
さっそくVTUNER 使ってみたのじゃ!!#JINSMEME pic.twitter.com/LMCzoWq8gG
— ケーキ🍰メタバース狐JK (@keiki002) December 1, 2021
VTUNERアプリでは、JINS MEMEのセンサーを活用したモーションキャプチャーにより、リアルタイムでアバターのAR合成撮影ができます。JINS MEMEの着用者をカメラで撮影しているわけではないため、いわゆる配信中の「顔バレ」といったリスクがありません。
アバターの背景は、スマホのアウトカメラで撮影した風景や、デフォルトのカラーバック、スマホ内のアルバムの写真や動画を指定できるので、グリーンバックが用意できなくても簡単に配信が可能です。
着用者の頭の動きやまばたき、口の動きはJINS MEMEのセンサーによってアバターと連動し、表情やポーズを変更する場合はVTUNERアプリのアクションボタンで操作します。

アバターは3種類用意。オリジナルのアバターを取り込むこともできる
VTUNERアプリには、3種類のアバターが用意されています。自身のオリジナルのアバターを利用したい場合は、VRMデータであればVTUNERアプリに取り込んで利用可能です。
なお、VTUNERアプリは、JINS MEMEを応用する技術開発プロジェクト「JINS MEME LAB Project」の一環でリリースされています。ジンズによると、本アプリはお試しアプリとしての位置付けであるため、2022年1月末で配信を停止する予定とのことです。
また「JINS MEME LAB Project」では現在、頭と目の動きでPCやスマホを操作できる技術の研究開発をおこなっています。