Twitter、「バズったツイートに宣伝リプライ」に似た広告のテストを開始 ユーザーの収益化支援も検討?

ユーザー発案の非公式プロモツイートを公式が採用?

Twitterは2021年10月14日、ツイートの会話の中に広告を挿入する新しい広告フォーマットのテストを開始しました。「バズったツイートにはリプライで宣伝ツイートをぶら下げてよい」というユーザー発祥の文化がありますが、公式がその文化を部分的に取り込む格好です。

Twitterの収益プロダクトリードであるBruce Falck氏(@boo)によれば、ツイートに対する最初か3番目もしくは8番目のリプライの後に広告が表示されます。クリエイターと広告主にとって価値を生み出し、インセンティブを一致させる広告フォーマットを構築する大きな機会があると言います。この広告フォーマットがユーザーや会話に与える影響を理解することに重点を置き、フリークエンシー(表示頻度)やレイアウト、ツイートとの関連性、挿入箇所などを変えてテストするなかで、得られた知見を検証した上で一般公開するかどうかを判断するとしています。

注目したいのは、ツイートの発信者・クリエイターに報酬を与えるチャンスを増やすことを視野に入れていると明言されていること。詳細は不明ですが、ユーザーの収益化の施策導入を進めている最近のTwitterの動向に鑑みれば、会話内広告が表示されたスレッドの親ツイートの発信者に対して何らかの形で広告のレベニューシェアを検討している可能性があります。つまり、ツイートの現金化です。

会話内広告のテストは今後数カ月間、グローバルでiOS・Androidを対象として実施されます。

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AC