NHKのネット同時・見逃し配信「NHKプラス」が3月スタート、放送受信契約者は追加料金なし

NHKのネット同時・見逃し配信が3月スタート、放送受信契約者は追加料金なし

NHKは、総合テレビと教育テレビの番組を放送と同時、または放送後1週間いつでもスマホなどで見られるようにインターネット配信するサービス「NHKプラス」を2019年4月1日からスタートします。実際には正式なサービスインに先立って、3月1日から試行的に配信が開始されます。

NHKプラスによる同時配信は24時間ではなく、毎日午前6時から翌日午前0時まで18時間に限定して実施(3月は午前7時から翌日午前0時まで)されます。とはいえ、NHKのほぼ大半の番組をリアルタイムでスマホやPCから見られるようになります。見逃し番組配信は、放送終了時刻から起算して7日間視聴することが可能です。

NHKプラス

NHKプラスは放送の補完として実施されるサービスで、利用にはNHKの放送受信契約が必要です。受信契約者と生計を同一にする人なら、追加負担なく利用できます。1契約あたり最大5台の端末で同時視聴が可能です。

案内ページにスマホやパソコンでアクセスするか、iOS/Android向けアプリからメールアドレスや放送受信契約情報などを入力して申し込みます。契約の確認がとれ次第、契約住所にハガキが届き、案内に沿って確認コードを入力すれば利用登録が完了する流れとなっています。

配信対象は地上2波の総合テレビと教育テレビで、開始時は南関東エリア(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)を対象とした放送を全国に配信します。配信ビットレートは最大1.5Mbps(SD画質相当)。音声は2ch(2カ国語・解説放送など)で字幕も配信されます。なお権利処理の関係から、一部の番組は蓋かぶせ(配信できない)となるものもあるようです。

NHKプラス

NHKプラスの開始に伴い、NHKによる従来の動画配信サービス「NHKオンデマンド」では見逃し・特選の区分を見直し、3月1日から一部提供内容を変更します。

現在は放送から2週間の番組が月額990円の「見逃し見放題パック」、放送から2週間後以降の番組が月額990円の「特選見放題パック」で視聴できますが、新たに月額990円の「まるごと見放題パック」を追加。これに加入すれば、見逃し見放題パックと特選見放題パック両方の番組が見られるようになります。