LIXIL「トイレからのお便り」は便の状態をAIが判定・記録してくれる【CEATEC 2019】

LIXIL「トイレからのお便り」は排便するとAIが状態を判定・記録【CEATEC 2019】

CPS/IoTの革新技術が一同に会する総合展示会「CEATEC 2019」が2019年10月15日から4日間、幕張メッセで開催されています。

LIXILブースで注目を集めていたのが、AI技術で便の形や大きさを自動判定する健康管理サポートサービス「トイレからのお便り」。実際にどういった機能なのか、デモンストレーションの様子などを紹介します。

LIXIL トイレからのお便り

日常生活における健康管理術の一つとして、排便管理の重要性が注目されています。腸の働きが低下している高齢者がいる施設などは、日々の記録による排便コントロールが健康リスクを回避できるケースも多々あります。

そうした背景から、特別養護老人ホームで高齢者の健康管理にあたる介護士や看護師の現場の声を集約し、新たに開発されたのがLIXILの多機能トイレ「トイレからのお便り」です。

LIXIL トイレからのお便り デモンストレーション

「トイレからのお便り」機能では、排便後、便の大きさとともに便の形状をType1〜Type7までAIが自動判定。排泄の日時とともに排便状況が記録されていきます。

公開されたデモンストレーションでは、便の模型をトイレに投入後、瞬時にモニターに判定記録が表示されました。

LIXIL トイレからのお便り 自動判定

記録された状況からわかるのは、便秘傾向による腸閉塞のリスクや下痢傾向による脱水症状など。判定記録は1カ月間の保管可能です。

今後、高齢者以外にも、下痢や便秘、肥満の悩みを抱える若い世代や「腸活」に励む女性にもおすすめしたい新技術ですが、一般家庭向けに実用化されるのはもう少し先のようです。

EDITED BY
SORA