日立が描く究極の「無人店舗」とは──冷蔵庫の中身から商品提案、精算まですべて自動化【CEATEC 2019】

IoT技術を詰め込んだ未来の無人店舗

日立が描く究極の無人店舗、IoT技術を詰め込んで効率化と買い物の楽しさを演出【CEATEC 2019】

「つながる社会、共創する未来」をテーマに、CPS/IoTの革新技術が一同に会する総合展示会「CEATEC 2019」が2019年10月15日から4日間、幕張メッセで開催されています。日立ブースでは、店舗効率化と買い物の楽しさを演出した無人店舗の未来像を提案しています。

HITACHIが推し進める究極の「無人店舗」とは

ceatec HITACHI 無人店舗

2018年に誕生し、オフィス街を中心にじわじわと設置数を拡大している「無人コンビニ」。自動販売機のような専用機器でクレジットカードをスワイプし、中から商品を取り出す方式のサービスです。

Shekel Brainweighと日立エルジーデータストレージが推進する「レジ無店舗ソリューション」は、現存する無人コンビニとはまったく異なる視点で店舗の無人化を試みています。

新発想の無人店舗は、最先端のIoTセンサーを使用して入店から商品の選択、精算、クーポンの受け取りまでが自動化。家庭の冷蔵庫の中身からおすすめ商品を自動判定し、商品棚で該当商品をライトアップ、レジ精算不要で退店できる驚きの買い物体験を実現します。

IoTで家庭と店舗がつながる無人店舗での買い物体験

ceatec HITACHI 無人店舗

今回は、実際に無人店舗での買い物体験に参加してきました。

まずは入店時、手の静脈と顔をかざして生体認証でチェックイン。IoT家電と連携したスマホに登録された冷蔵庫内の情報や個人の生活スタイルをもとに、AIがその場でおすすめのレシピを検出します。

ceatec HITACHI 無人店舗

レシピに合わせて、買い足しが必要な商品がプロジェクションマッピングによる演出で足元に映し出され、商品棚の該当商品もライトアップされます。

ceatec HITACHI 無人店舗

退店時にはスマホの画面に購入商品と金額が表示され、センサーが顧客の表情から満足度を自動判定。顧客満足度に合わせた金額のクーポンが発行されます。

生活スタイルや家族構成、各家庭の冷蔵庫の中身、店内のお買い得情報まで、家庭とサービスが連携するIoT技術を目の当たりにする取り組みです。開発担当者によれば、精算のキャッシュレス化など、実店舗化に向けた具体的な骨組みがこれからの課題のようです。

EDITED BY
SORA