Honda、クルマの渋滞を解消し燃費も向上させるスマホアプリを開発

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Hondaは21日、同社が開発中のスマホアプリの表示に従ってクルマを走らせると、渋滞発生を遅らせられるうえに燃費も20%以上向上する効果を公道実験で確認したと発表した。

渋滞発生が平均4分・最大6分遅れ、燃費は22%向上

渋滞は交通流が乱れることにより発生することから、1台1台の車両(ドライバー)が周囲の車両と同調した走行(適切な車間距離を保つ)を心がければ、起こりにくくなることがわかっている。

実験では、こうした原理に基づいて同社が開発中の専用アプリをインストールしたスマホをクルマに搭載し、インドネシアの高速道路上を走らせた。

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専用アプリはクルマの加減速変動のパターンをモニターし、渋滞の発生につながる走行であるかを判断。周囲のクルマと同調した運転ができていれば、アプリの画面はグリーンの表示が、渋滞につながる走行をしているとブルーの表示がなされる。ドライバーはこの表示に従うだけで、渋滞につながらない運転が行えるというわけだ。

実験の結果、クルマ1台にのみにアプリ(スマホ)を搭載する「単体型」のパターンでは、渋滞発生が平均3分・最大6分遅れ、燃費は20%向上。また、複数のクルマにアプリを搭載してクラウドで連携させてアシストする「通信型」のパターンでは、渋滞発生が平均4分・最大6分遅れ、燃費は22%向上したという。

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さらに、平均車速変化の推移についても調査した。急激な速度変化は渋滞の原因となるが、同システムの効果により、速度変化が緩やかになるかどうかを検証するためだ。

実験方法としては、同システムを搭載しないクルマで交通量と渋滞状況を調べた後、その翌日にシステム搭載車を同じ地点に投入。交通量と平均車速を比較している。

“システム”なしの場合は、交通量が3分間あたり200台以上に達すると、平均車速が急激に下がって渋滞が発生した。しかし“システムあり”では、交通量が3分間あたり200台以上の状況でいったん車速が下がっても、しばらくすると平均車速が上がることが観測されたという。

これらの結果より、同システムは単に渋滞を抑制するのみならず、安全性を向上するとともに、自車だけでなく周囲の数百台の車両の燃費を向上させる効果も期待できるとしている。