NVIDIAは現地時間1月6日、アメリカ・ラスベガスで開催中のCES2013にて、次世代モバイルSoC「Tegra 4」を発表した。
Tegra 4のブラウジング速度はKindle Fire HDの約3.5倍
Tegra 4のCPUは、ARMの「Cortex-A15」を4つ内蔵したクアッドコア。GPUには、Tegra 3の6倍となる72個のGeForceコアを採用している。オプションのチップセットで、LTEの音声・データもサポートする。
GPUパワーはTegra 3の約6倍、Webブラウジング速度は約2.6倍とされ、同社CEOであるJen-Hsun Huang氏は「世界でもっとも高速なモバイルプロセッサ」と語っている。
会場では25のWEBサイトを順にロードするブラウンジング速度の比較デモが行われ、Nexus 10(Samsung製「Exynos 5 Dual」搭載)が50秒かかったのに対し、Tegra 4搭載のAndroid試作機(タブレット)では27秒だったことを示した。
この差に関しては、Android Centralが公開している下記の動画がわかりやすい。
このほか、iPad(第4世代)やDROID DNAなどよりも処理速度が優れていることなども紹介し、Kindle Fire HDとの比較では約3.5倍速かったとしている。
さらに、CPUとGPUなどを連携活用した「Computational Photography Architecture」と称する新技術により、画像・動画の自動HDR(ハイダイナミックレンジ)合成に対応。合成する写真を1フレーム0.2秒で処理し、プレビュー、ビデオ、連写など様々な撮影において、より高速でHDRを利用できるという。
なお消費電力に関しては、負荷によるがTegra 3に比べて45%減になるとしている。
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