Googleは米時間11月9日、Transparency Reportで、中国において「All Google services inaccessible. (すべてのGoogleのサービスにアクセスできない)」と報告した。
同サイトで「China」「All Products」で確認すると、中国時間11月9日の18時30分頃からトラフィックが急落しているのを確認できる。検索やGMail、Googleマップ等のトラフィックが落ちている。
中国時間11月10日の未明には、一部のサービスのトラフィックが元に戻っている模様。日本時間11月10日21時時点では、9日のようなトラフィックが急落した状況は見られない。
中国では党大会が開催中
中国では、中国共産党党大会全国代表大会が11月8日から開催されている。党大会が開催されるのは5年に1度。
読売新聞によれば、党大会は11月14日まで開催される予定。そして15日には、第18期中央委員会第1回総会が開かれ、習近平国家副主席を総書記とする新体制が発足する見通しだという。
中国にとって、デリケートな時期であるのは確かだ。
Googleは2010年に、「google.cn」で検索結果の検閲を行わない方針を発表した。中国から検索を行う場合は、「google.com.hk」を利用する仕組みになっている。中国からは接続できないキーワードも存在する。