ネオマーケティングは27日、LINE利用に関する調査結果を発表した。その中で、「LINE非公認サービス」(面識のない異性との出会いや交際を目的とするLINEの“友だち募集”などの掲示板等)の利用実態に関する調査結果が興味深い。
本調査は、LINE利用する20歳以上の男女500名(20代:24%、30代:22%、40代:20%、50代20%など)を対象に、2012年8月7日~8月9日の3日間でインターネットリサーチにより行われた。LINEを利用する端末やOS、使っているスタンプのキャラなど基本的な利用状況のほか、「LINE非公認サービス」についても調査している。
それによれば、「LINE非公認サービス」を利用したことがあるか尋ねたところ、「利用したことがある」と答えたのは7%と低めの結果に。LINEを運営するNHN Japanでは、面識のない異性との出会いや交際を目的とする利用方法を禁止・注意喚起しており、各非公認サービスの運営者に運営を控えるよう求めていることもあるだろう。
ただし、本調査の対象には10代のユーザーは含まれておらず、もし対象となっていれば結果はおのずと変わってくるだろうことは想像に難くない。
そして、「LINE非公認サービス」を利用する目的についての質問には(複数回答可)、トップが「LINE友達を探すため」で67.6%、続いて「趣味の友達を探すため」64.9%、「ご飯友達・飲み友達を探すため」21.6%と、友達探しが中心となった。
異性との出会い目的の回答割合(13.5%)は高くないものの、「LINE非公認サービス」を利用して実際に異性と出会ったことがあるかとの質問には、「異性と出会ったことがある」が32.0%にのぼり、目的と実態が異なる結果となっている。
さらに、「LINE非公認サービス」でトラブルやスパムなど何か困ったことがなかったかとの質問には、「困ったことがある」が29.7%となり、ほぼ3人に1人が何らかの問題に遭遇している状況が明らかになった。
「LINE非公認サービス」の中には、悪質出会い系と言われるサクラサイトや高額請求をする詐欺サイトなどがあり、仮に“出会える系”のサイトであっても、トラブルや犯罪に巻き込まれる人もいるようだと、調査では指摘している。