ドコモは22日、「docomo Wi-Fi」の月額使用料315円が永久に無料になる「docomo Wi-Fi永年無料キャンペーン」を2012年9月1日から2014年3月31日の期間で実施すると発表した。
「docomo Wi-Fi」とは、駅、空港、カフェ、ファーストフード店、コンビニエンスストアなどで、最大54Mbpsの高速インターネットアクセスが可能になる公衆無線LANサービス。ドコモの携帯電話回線契約者は、「spモード」や「mopera U」などにオプションとして「docomo Wi-Fi」を契約することで、街中の公衆LANを利用することが可能になる。
「docomo Wi-Fi」のアクセスポイント数は8月20日時点で約38,000となっており、2013年3月までに12~15万ポイントまで拡大予定だという。
条件を満たし続ければ公衆無線LANが永久に無料
今回のキャンペーンでは、「docomo Wi-Fi」を新たに契約するユーザーに適用されるのはもちろん、既に契約済みのユーザーは、キャンペーン期間開始と同時に自動的に料金が無料となる(ただし「月額プラン」「日額プラン」は対象外)。
また、キャンペーン名に「永年」とついているように、条件を満たし続けている間は、キャンペーン終了後も使用料無料が継続する。
なお、キャンペーン対象となるには以下のサービスを契約する必要がある。
ISPサービス
- spモード
- mopera U
- ビジネスmopera インターネット
- ブラックベリーサービス
さらに、以下の料金プランか定額パケットサービスを契約している場合にキャンペーン価格が適用される。
料金プラン
データプラン
- Xiデータプラン フラット
- Xiデータプラン フラット にねん
- Xiデータプラン フラット ライト
- Xiデータプラン フラット ライト にねん
- 定額データプラン フラット
- 定額データプラン フラット バリュー
総合プラン
- Xiパケ・ホーダイ フラット
- Xiパケ・ホーダイ ライト
- パケ・ホーダイ フラット
- らくらくパケ・ホーダイ
現在、各通信キャリアでは、スマートフォンの普及に伴う爆発的な通信量の増加に対してインフラ整備が間に合っておらず、時折通信障害が発生するなどの問題を抱えている。
このため、月間のデータ転送量に規制をかけるようにしている。ドコモの場合10月以降は「Xiパケ・ホーダイ」は7GB/月、「Xiパケ・ホーダイ ライト」は3GB/月を超えると、通信速度が受信時最大75Mbpsから128kbpsまで下がってしまう(追加料金の支払いで速度を維持することも可能)。
さらに、通信キャリア各社では、転送量制限に加えて、スマートフォンのデータ通信をできるだけ公衆無線LANに逃がし、データ通信帯域がパンクしないように対策を進めているところだ。
今回のキャンペーンも上記対策の一環だと考えられるが、無料で利用可能となることで、公衆無線LANの活用がより進むことが期待される。