カナダのスタートアップTeam Ubiは、壁などの電源コンセントに直接差し込んで使う、特殊な形態のAndroid4.1(Jelly Bean)搭載端末「Ubi」を開発している。ディスプレイはなく音声作動式で、様々なセンサーを内蔵し、主に自宅における生活シーン全般をサポートしてくれる。
コンパクトサイズ(40×40×10mm)のユビキタス端末である「Ubi」は、コンセントに差し込むと常時ONとなり、Wi-Fi経由でインターネットに接続する。マイクとスピーカーを備え音声によって作動する方式で、ユーザーの口頭での命令を待機する態勢になる。
音声に加え、光、温度、湿度、気圧の各種センサーを内蔵し、常に家の中の環境や情報に耳や感覚を傾ける。電源コンセント側にはLEDが搭載されており、環境などによってマルチカラーで情報を示す仕様となっている。また、家の外からでも、スマートフォンやPCで「Ubi」が設置されている周囲の環境を確認することもできる。
多くの用途に利用できるとしているが、具体的に何ができるのか以下のような例が挙がっている。
- 音声でのインターネット検索
- スピーカーフォン
- インジケーターライト(例:天気、メール着信、株価にによってLEDの発色を変える)
- 仮想アシスタント(ポッドキャスト、フィードリーダー、オーディオカレンダーなど)
- インターホンシステム
- 目覚まし時計
- ベビーモニター
- 騒音などの公害の監視
このほか、高齢者や視覚・聴覚・運動機能などに障害のある人の生活を支援できる可能性も秘めているとしている。
ファンディングサービスのKickstarterにおいて、Team Ubiにはすでに目標額を超える約48,695ドル(約390万円、2012年8月17日時点)もの資金が集まった。2013年1月より出荷予定で、通常価格は1台189ドル(約1万5,000円)からとなっている。