スマホに接続して体内アルコール濃度を検査できるキットが登場、飲酒運転にブレーキがかかるか

フランスのAndroMC System社は、AndroidスマートフォンiPhoneに接続し、呼気を吹き込むことで体内のアルコール濃度を検知できる装置「B-Test」を提供する。

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B-Testはマッチ箱サイズの小さな装置で、片側に呼気の吹き込み口が付いている。スマホと接続後、息を吹き込むと専用アプリを介して体内(血中)のアルコール濃度などが測定できる仕組みだ。保険会社のAXAと提携した製品でもあり、測定の信頼度も高いとされている。価格は約40ユーロ

このような製品が登場した背景には、「飲酒運転に寛容」とも言われていたフランスでも、死亡事故の約30%を飲酒運転が占めており、取り締まりが厳しくなっている現状がある。

フランス政府は飲酒運転撲滅を目指すとして、「Ethylotest」と呼ばれる体内アルコール濃度を検査する装置の常備を、アルコール類を販売する店舗やすべての車へ義務付けることを決定。ドライバーは今年7月から11月までの間に、Ethylotestの所持を完了しなければならない。怠った場合は11ユーロの罰金だ。

飲酒検問がどのくらいの頻度であり、どの程度自主的な検査がなされるのかはわからないが、使い捨てのEthylotestは1〜2ユーロ、高価な装置だと150ユーロ程度するというから、何度でも使えてコンパクトな「B-Test」のコストパフォーマンスは高い、というわけだ。

こうした取り組みや製品により、不幸な事故が減ることを願いたい。