「avast! Mobile Security」が多くの無害アプリをマルウェアと誤検出

先週、人気セキュリティアプリ「avast! Mobile Security」が、多くの正常なアプリからトロイの木馬を誤って検出する騒ぎがあった。

6月22日以前(の一定期間)にavastでウイルススキャンを行うと、「Adlantis.jar」(AdLantisの広告SDK)が組み込まれているAndroidアプリを、ことごとくトロイの木馬に感染したと検出する事態が起きた。

AdLantisは国内最大級のアドネットワークでもあるため、有名アプリも含め本SDKを導入しているアプリは多く、avastを利用しているユーザーからマルウェア検出の報告が相次いだようだ。もし仮に被害が出ていれば、大騒ぎになるところだったが、他のセキュリティソフトではマルウェアは検出されていなかった。

この件に関して、AdLantisがavastの開発元(AVAST Software)に問い合わせたところ、adlantis.jarをマルウェアとして誤検出していたとの回答があったという。22日午前3時頃(日本時間)にavast側でシステムのアップデートを行い、この誤検出の修正は完了している。

今回の騒動は、誤検出されたアプリの開発者やAdLantisにとっては迷惑な話だったはずだ。また、avastを利用しているユーザーにとっても、不安になったり慌ててアンインストールしてしまった人もいるかもしれない。今後のスキャンは、最新定義にアップデートして行うようにしてほしい。