シャープの新UI「Feel UX」は、日本人ならではのこだわりを随所に反映

シャープの2012年夏モデルのスマートフォンには、「Feel UX」というオリジナルのユーザインターフェース(以下UI)が順次採用されるという。日本発のUIは、海外向けスマートフォンへの採用も検討している。その特徴を紹介する。

「Feel UX」は、ユーザが機械に慣れることを強いるのではなく、機械がユーザに合わせることを目指して作られており、より感覚的で、より直感的に操作できるよう設計されている。

そして、日本人としての心遣いや美意識から生まれる、使いやすさや作法に対するこだわりが、随所に反映されていると、シャープはアピールしている。

基本コンセプトは、下記の3つ。

  • ユーザ導線の短縮:機器を操作したと感じさせないほど、短い導線で目的に到達できる
  • 直感的操作の実現:操作を学ぶのではなく、感じるままに、直感的な操作を可能にする
  • 上級ユーザへの配慮:使い慣れたユーザも満足できる、柔軟性に富んだカスタマイズ機能を搭載

3つの基本コンセプトにより、様々な機能が生まれた。その一部を取り上げていく。

端末を起動させると最初に表示される「ウェルカムシート」では、お気に入りの写真を横スクロールで5種類まで表示できる。アイコンやウィジェットが掲載されないので、美しく写真を見ることができる。

「ウェルカムシート」の画面下部にある「インフォエリア」を横フリックすれば、様々な情報を確認できる。音楽プレイヤーの操作も可能だ。

また、「インフォエリア」からは、使用頻度が高いカメラ、電話、メールも直接起動できる。

通知情報も表示され、すぐに確認や返信が可能。

「ウェルカムシート」のロック解除は特徴的で、ロックボタンを下にスライドすれば、扉が上下に開き、「3ラインホーム」が出現する形式だ。

「3ラインホーム」は、3つの独立したシート「アプリ」「ウィジェット」「ショートカット」で構成されており、フリック操作で自由に上下左右に移動できる。
また、上部にある青色のシートタブをクリックすることで、左右移動も可能。

アプリの項目では、アプリの一覧が表示される。いくつかのアプリを一つのフォルダにまとめて、カテゴリ名をつけることもできる。

ウィジェットの項目では、貼り付けたすべてのウィジェットを確認、操作できる。ウィジェットは常時起動しているので、スピーディーに情報を取得できる。

ショートカットの項目では、よく使う項目をショートカットとして保存するのも可能。電話帳、アプリ、ブックマークなどもショートカットに対応している。

以上のように、ちょっと便利な機能が一つずつ積み重ねられており、結果として機能的かつ洗練された美しいUIに仕上がっている。日本人らしい心遣いや美意識が生かされたUIといえる。